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【Gate】~若き門番達の物語~  作者: 剣狐
~祭礼の章~
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第6話 集団戦闘

夜はふけ、日付の変わる15分程前・・・・。


ジン「・・・・来たか。」


部屋の空気が緊張の糸に縛られる。


討魔「さすが【大拳聖】というとこか。 村の周りの草木にでも『気』のセンサーみたいなものでも張り詰めていたのか?」


ジン「すげえな、なんでわかった?」


討魔「この世界で一番の使い手がそんな事も出来なかったら逆に拍子抜けだ。」


ジン「ふん、言ってくれるな。 さて、相手はもうこの家の周りを取り囲んでるぜ。」


家の外からは何一つ物音は聞こえない。


本当に練度の高い軍用狼のようだ。


剣徒「敵の数は?」


ジン「30匹だ。」


尚矢「えらい正確な数字出すなぁ・・・・さすがやで。」


ジン「じゃあお前らは作戦通りに頼むぜ!」


そう言ってジンは家を出ていった。


真癒「大丈夫かしら・・・・。」


討魔「心配なら必要ないだろう、なんと言っても、奴は紛れも無く『この世界で唯一無二』【大拳聖】と呼ばれた男だ。」


守武「まぁオプスが大物っていうくらいだから心配はないね。」


ジンからは『俺が家を出たら3分後に出てこい』と言われていた。


そうこう話している内にすぐ時はやってくる。


討魔「行くか。」


7人は家を出て、村の入口を出てすぐの守武が消した林のほうへ向かった。


すると村の入口付近に5~6匹の黒い影が見えてくる。


討魔(あれが狼のようだな。)


剣徒(どうします?)


尚矢(先手必勝やで!)


守武(僕が行こう。)


小声で話し合っていると守武がそういって一人歩き始めた。


尚矢「あ! おい守武! ・・・・あ。」


その声に反応した5~6匹の狼達が一斉に7人のほうを向いた。


しかし守武のほうが早かった。


【ヘル=イノセンス】


漆黒の斬撃が四方八方から狼達を切り捨てる。


ジンに向かっていた残りの24匹は後方の音に気付きすぐに潰走しようとする。


しかし今日の守武は冴えていた。


闇の斬撃で敵を切り捨ててすぐに次のスキルを詠唱していた。


【ヘル=レストレイン】


闇の力が、残りの狼24匹を瞬時に拘束する。


それを確認したジンと6人は一気に動き出す。


氷の槍や風の斬撃、水の剣技や波動の稲妻、そして『気』の力が24匹を殲滅するのに2分とかからなかった。


ジン「いやぁ! さすがに頼もしいな! 特に闇の兄ちゃん! いい仕事してんなぁ~!」


討魔「ああ、今日の守武は冴えていた。」


守武「あはは、まぁオプスの言うとおりに動いただけなんだけどな・・・・。」


オプス「いやぁでも守武のタイミングは完璧だったぜえ!」


8人は殲滅した狼達を土に埋め、組織に操られた儚き命に黙祷を捧げた後、家に戻ろうとしていた。


『いやぁ! さすがに選ばれし2属が7人に闇の精霊の計略まで加わると今までと勢いが違うねっ!』


「「「「「「「!!!」」」」」」」


ジン「・・・・この声は・・・・トロヴァドゥロス。」


『いやぁ・・・・結構手塩に掛けて育てたのになぁ・・・・。』


討魔「何しに来た、ナルシスト。」


『ひどい言われだなぁ、登場するやいなやナルシスト扱いとは・・・・。』


尚矢「お前がずっと操って襲撃させてたんか!」


『そうだよ? だってジン君が辞めちゃうんだもん。』


ジン「お前らにはもう用無しなんだよ! 給料もたんまり貰ったしな!」


『困るんだよねジン~、僕たちは君の後釜を必死に探して走り回ってるんだ。』


討魔「ならばさっさと後釜を探しに行けばいいだろう。」


そういうとトロヴァドゥロスはなにかを思い出したかのように落ち着いた声で・・・・。


『ああそうだ、いま思い出したよ、僕の任務はジンの始末だった・・・・。』


トロヴァドゥロスの声から陽気な雰囲気が消える。


当然、毎度の如くトロヴァドゥロスの姿は見えていない、しかし確実にトロヴァドゥロスの言葉には狂気の色に満ちていた。


ジン「ちっ! 戦闘は避けられねえか・・・・。」


落ち着いた、透き通った声が闇夜に響く。


『我はアルモニア=プロドティス 堕天使第六柱 ポエミングライト 聖楽の門 トロヴァドゥロス』


オプス「こいつは禁門じゃねえみてえだが・・・・聞いたことねえ属石を使ってんな・・・・。」


尚矢「うさんくさい力を使うんやろうけど、こっちにゃ【大拳聖】もおる! フェルネウスんときみたいにはいかんで!」


そしてさっきまでとは打って変わり、もはや冷静という言葉いまこの瞬間忘れ去ったような、破壊に貪欲な『獣』の声が闇夜に響渡る。


『自信過剰は命取りだぞ・・・・グズどもがああぁぁぁぁ!!!!』


ジン「全員気ぃ引き締めろぉ!!! 一筋縄じゃいかねえぞ!!!」


「「「「「「「おう!!!」」」」」」」


はい、ついに第50部です。


50部記念話なので気合入れて書きました!


最近お気に入りとか増えてモチベーションが高いですw


みんなここまで見てくれてありがとう!!!


そしてこれからもよろしく!!!


ps.イラスト・落書き絶賛募集中です! 

どんなものでも喜びますw


連絡先はプロフィールまで!

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