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【Gate】~若き門番達の物語~  作者: 剣狐
~開闢の章~
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第5話 それぞれの力

一瞬、目の前が真っ白になったと思った次の瞬間には視界は元に戻っていた。


しかし、守武は確実に、自分に与えられた力、そしてその能力を理解していた。


教官殿「お前の能力はなんだ? もう既に頭ではわかっているだろう?」


守武「ああ・・・。俺の能力は・・・・・。」


守武「オブシディアン=ブラッドストーン 退魔の門」


教官殿「なに!? 2属石だと!?」


教官殿「私は カーネリアン 正義の門 だ、2属石などありえない!!!」


教官殿「この世界では召喚されし人間1人につき1つの属性石、所属する1つの門と契約を交わすはず・・・・そうなると・・・・これはやはり選ばれし亜人の力なのか?」


教官殿「しかし・・・・それ以外考えられんな・・・・。 よし、次の者、契約しろ。」


次に入ったのは剣徒だった。


守武と同じく魔方陣に入るやいなや眩い光に視界を奪われる、そしてその光は唐突に消え、そこに新たなスキルマスターが生まれる・・・。


教官殿「さて、能力は?」


剣徒「これは・・・・すごい・・・・頭のなかに初めからあったかのように知識が入ってきます・・・・手に取るようにわかります・・・・。 僕の力は・・・。」


剣徒「ローズクォーツ=アゲート 神授の門」


教官殿「また2属性か・・・・・。 こうなると全員2属性なのだろうな。」


そして残りの5人も次々と契約していった。


討魔は「ホークスアイ=ムーンストーン 決意の門」


真癒は「ラピスラズリ=アクアマリン 治癒の門」


優菜は「アズライト=スモーキークォーツ 活力の門」


尚矢は「ロードナイト=クリスタル 浄化の門」


夜雲は「サファイア=オニキス 孤独の門」


教官殿「これは・・・・・本当に7人とも2属石1門に目覚めるとは・・・・・。」


7人はそれぞれの中に目覚めた力を実感していた。


体の中を巡る膨大な魔力、それに比例する力・・・・。


心の悪しきものが持てば一瞬で魅了され悪用するであろう力を体に感じながら、一同はゲートスキルの全てを悟っていた。


教官殿「どうだ? もう疑問はないだろう? なにが自分に出来るか。 全てわかったはずだ。」


教官殿「しかし貴様らはまだ全11階級あるうちの下位三隊の最下位、エンジェルズのスキルマスターに過ぎない。有り余る魔力を使いこなすなどもってのほかだ。」


教官殿「なので明日からスキルマスターとしての実用訓練を1週間行う。 私は放任主義なのであとは自由にしてやるから1週間の我慢だ。」


この言葉に全員とぼけた表情をしている。


教官殿「なんだ? その顔は。 お前、口がぽかーんと空いておるぞ。」


尚矢「い・・・いや、放任主義ってどういうことですかいな??」


教官殿「その名の通りだ。 1週間の訓練のあとはお前達はこの世界のスキルマスターとして生活する。」


教官殿「まぁなんだ、非常勤門番ってとこだろうか。」


教官殿「いまこの世界ではこの世に散らばる伝説の魔獣を閉じ込めた90の門と未確認の門が9つある、いまその門を破壊し魔獣を従え世界を牛耳ろうとするやからの動きが活発化している。」


教官殿「ここまで言えばなんとなくわかるだろう?」


尚矢「あぁ、要するに世界征服しようっちゅうやからを倒して、ついでに残りの9門を発見してそれも守りんしゃいって命令に聞こえるなぁ・・・。」


教官殿「ほう、さすがに分かるか。」


教官殿「その通り、やつらに先に残りの9門を発見されては困る。」


教官殿「他の門は既に手だれのスキルマスターが厳重に守っている、しかし見つかっていない未知の門の魔獣など解き放たれたらたまったものじゃない。」


教官殿「そういうわけでお前達には残りの9門も発見してもらう。」


教官殿「発見した場合直ちに連絡しろ、すぐに護衛のスキルマスターを派遣する。」


教官殿「そして奴等に出会った場合、または開放された魔獣に万が一出会った場合だが・・・・。」


一同が緊張する。


教官殿「討伐し封印、奴等の討伐もついでに行ってくれ。」


尚矢「いやいや!! さすがにそれはきついんちゃいまっか!?」


教官殿「大丈夫だろう。 貴様らは2属石のスキルマスター。 1週間も訓練すればそこらの下位門のスキルマスターなどとは比べ物にならないほどの実力になるはずだ。


7人はそう言われて気分は悪くなかった。


自分達を認められた気分になったからだ。


教官殿「とりあえず今日は自由行動だ。 このスキルマスター養成所も見てまわるといい。」


教官殿「明日の朝8時までにこの中央広場に集合、消灯は10時だ。 さっきの部屋に布団を用意してあるので各自10時までに戻り就寝するように。」


教官殿「これを守らなかったら・・・次こそ体罰だからな。」


7人の背筋に冷たいものが流れた。


尚矢「食事はどうするんでっかぁ?」


教官殿「食事は食堂があるのでそこで取れ。 ビュッフェ形式なので自由に食べるといい。」


では明日の8時に。といって教官殿は立ち去っていった。


取り残された7人の間にはしばし沈黙が流れた。


尚矢「さてと・・・とりあえず部屋に戻りますかね。」


7人は集団雑魚寝部屋に向かって歩き始めた。


続けて5話投稿!!


さすがに疲れた・・・・。


1人でも面白いとおもってくれるかたがいたら恐縮です><


感想、意見、誤字脱字等ございましたら感想欄などにご連絡ください><

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