第1話 朝の散歩
守武は朝早く目が覚めた。
時刻的には朝5時すぎというところだろうか。
守武「んんっ・・・・もう朝か?」
窓を見ると少し空が白み始めた明け方であった。
守武「なんでこんな時間に・・・・日本にいるときはこんな早くに目覚めることもなかったのにな・・・・。」
しばらくボーッとしていたがあまりに退屈で守武は動き出す。
守武「上で女子達が寝てるんだよな・・・・、いや止めとこう命が惜しい。」
オプスキュリア「よう相棒、おはよっさん。」
守武「ああ、お前がいたな、朝早く目覚めちゃってひまなんだわ。」
オプスキュリア「そうか、なら話でもしよう。 一つ聞きたいことがある。」
守武「聞きたいこと?」
オプスキュリア「お前いつまでその変態キャラで自分を偽るつもりだ?」
守武「っ!!!」
オプスキュリア「なぁに驚くこたぁねぇ、今の俺は相棒と一心同体、相棒が何考えてるかなんて自分の感情のように流れ込んでくる。」
守武「っは、そうだよな、さすがにお前にはお見通しか。 でもその問いには答えかねるな。」
オプスキュリア「相棒がどう振舞うかは自由だ、ただなんで隠すか気になったってだけだ。 悪い事聞いたな。」
守武「いいんだよ、ぐりーんだよ。」
オプスキュリア「しょうもねえ。」
守武「朝のクリアな空気でも吸いに散歩にでも行くか。」
オプスキュリア「そりゃあいい、目が覚める。」
そんな話の流れで守武は村長のジンから借りた小屋から出て小さな村の中を一周した。
魔物は周期的には今晩やってくる予定だった。
村から出て昨日自分が消し去った林の方まで歩いてくると何かを打撃するような激しい音が聞こえてきた。
守武「? なんの音だ?」
オプスキュリア「さぁなぁ、さしずめ【アルモニア=プロドティス】の手先ってとこか?」
守武「そりゃあまずいねぇ、殺っちゃう? 」
オプスキュリア「まぁまぁ、そう早まらずに覗きに行こうぜ? もしかしたらかわい子ちゃんが激しくやってるかもしんねえ!」
守武「ほう、それはいい、ぜひとも覗きに行こう。」
もう少し林のあったほうへ進むと巨大な岩山があった。
近くまで来ると一人の大柄な男が岩に拳を叩きつけていた。
大柄な男「はああぁぁぁっ!!! セイヤァァァァッ!!!」
怒号を上げならが男が拳を岩山に叩き付ける。
その瞬間山のような岩山は轟音を立てながら崩れ落ちた。
守武「なっ!!! 拳であんなでかい岩山を!?」
??「だれかいるのか!?」
オプスキュリア「まぁずい、でもこの声最近聞いた気がすんなぁ・・・・。」
仕方なく守武は隠れていた物陰から出てその男に近づいていった。
??「なんだ! スキルマスターの兄ちゃんじゃねえかぁ!!!」
守武「あれ? ジン村長では?」
ジン「そうだ、えらい早起きだな! 最近の若いもんは怠け者ばっかりだと思っていた、さすがは選ばれしスキルマスターだけあるな。」
守武「いやぁっ! それほどでもぉ! 当然ですよ当然、周りの面子がダメダメすぎるんですよ!」
ジン「ははっ! 頼もしいリーダーだな!」
守武「そ、それはそうとジンさんめっちゃ強いじゃないですか!!! あんな巨大な岩山を一撃で・・・・。」
ジン「ああ、その話だがいま見たことはできれば誰にも話さないでもらえねえかぁ?」
守武「いいですけど、なんでですか?」
ジン「まぁお前たちスキルマスターには追って話そう。 とりあえず村に戻るか。」
そういってジンは村に向かって歩き始める。
オプスキュリア「あの気、ただものじゃねえなぁ。」
守武「あ、やっぱそういう感じの人??」
オプスキュリア「ま、その内分かるだろう。」
ジン「おーい兄ちゃん! 置いてくぞぉ! 朝食の準備手伝ってくれよな!」
守武「ああっ、はい~。」
2人は村に向かって歩き始めた。
お久しぶりです、えれえハードなスランプからやっと抜けました。
更新されないにもかかわらず毎日覗きに来ていただいたユニークの方、本当にありがとうございます!
これからも頑張って更新していくので新章を楽しんでください!