第4話 ~【Gate】Skill~
教官殿「遅い!!!!」
やっとのことで中央広場に着いた7人は怒りのオーラMAXの教官殿に説教されていた。
教官殿「8時までに集合といっただろう? なぜ10分も遅れるのだ。 死にたいのか? いっそ殺してやろうか?」
尚矢「ひぃぃ!!・・・それだけは勘弁してくださいな教官殿~・・・・・。」
教官殿「ふむ、まぁ体罰と言うのはただの脅しだが、このお前らからすれば危機的状況でよくもまぁのこのこと遅刻できたものだ。」
教官殿「大丈夫だ、殺しはしない。 お前達にはこの世界でしてもらうことがたくさんあるからな。」
といって広場の中央の方へあるいていく。
よくみると中央広場の真ん中に半径15メートルはあろう巨大な魔方陣が地面に描かれている・・・。
剣徒「あんなものが・・・・・中央広場が広すぎて気づきませんでしたね。」
真癒「あれはなにかしら?」
など言っていると、教官殿が魔方陣の前に立ち。
教官殿「よし、これからゲートの契約と属性石の契約を行う。」
契約? なにを意味のわからない事を。
契約といえばファンタジーの世界で幻獣や世界の理などの力を借りるあれではないのか?
教官殿「よし、1人ずつこの魔方陣の真ん中に立て。」
守武「ちょ、ちょっとまて!! 契約ってどういうことだ!?」
教官殿「ここに来たら初めに契約するのが普通だ。 なにか問題でも?」
尚矢「いやいや! いくらなんでもおかしいっちゅーねん! わいらはいきなり意味わからん世界に連れてこられたんやで!?」
真癒「そうよ! それなのにいきなり契約とか、もう意味わからないわ!」
教官殿「貴様らは第2,000回ゲートスキル継承者に選ばれた存在だぞ?」
教官殿「2,000年に1回の記念ということだ。 喜べ、民も期待しておる。」
夜雲「・・・・・意味がわからない。」
尚矢「そうやで! 2,000回記念だかなんだか知らんけどさっきから意味わからんこと言い過ぎやで!!!」
教官殿「そういえば・・・お前らさっきからゲートスキルの事をなにも知らないような言い草だな。」
教官殿「おい、お前、名乗ってみろ。」
守武「え? 渡辺 守武だけど・・・・。」
教官殿「ワタナベ モリタケ? なにをふざけている・・・・・いや・・・・もしや・・・。」
尚矢「なんやなんやぁ? もしかして不具合とかちゃうやろなぁ!?」
教官殿「いや、いま思い出した。 1,000年前の記述に思い当たるものがある・・・。」
真癒「その内容って?」
~我等GATE Skillを受け継ぎし民である~
~今年は契約暦1,000年を示す年なり~
~召喚されし彼のものはGATE Skillを知らず異世界より来たと申し~
~召喚の力は、1,000年に1度異世界の住人を呼び寄せた~
~彼のものに宿りしその力壮大にして異常~
教官殿「という内容のはずだ・・・・そうなると貴様らはこのゲイトストーン法国の民でもなく、この世界の人間でもないのか!?」
討魔「ああ、俺達は地球の日本からきた。」
剣徒「ここはどういう世界なんですか?」
教官殿「チキュウ? ニホン? よくわからないがこの世界ではなさそうだな・・・。」
教官殿「この世界はゲートスキルという世の理の力を借り、世界に散りばめられし99の門を解放軍から守る民の国だ。」
教官殿「しかしそれは飽くまで伝承の話で、実質確認されている門は90、残りの9門などただの伝説だとか数合わせだなど、ひどい言われようだ。」
討魔「要するに、俺達は2,000年に1度の召喚とやらに運悪く選ばれちまったってことか。」
教官殿「私も伝承にたいしては半信半疑だったから信じられなかったが、現状では信じざるをえまいな。」
教官殿「まぁ、これも巡り会わせだ、さぁ、契約しろ。」
なんとも無理やりである。
7人は考え込む・・・・ある1つのことを。
どうやったら元の世界に戻れるか。
剣徒「あの、この世界から元の世界に返ることはできるんでしょうか?」
教官殿「わからない、しかし伝説では残りの9門には異世界につながる門もあるという伝説がある。
かなり怪しい伝説だが、考えうる限りではこの方法以外ないだろうな。」
こうなるとこの7人は早かった。
尚矢「じゃぁさっさと契約すっか。」
剣徒「そうですね、じっとしてても始まらないし。」
真癒「そうよね、いつまでもいじいじしてられない。」
優菜「お仕置きないんですかっ??」
夜雲「・・・・・無い。」
優菜「ないんですかぁ・・・」
討魔「なんでちょっと残念そうなんだ・・・。」
教官殿「さて、誰から契約するんだ?」
7人は相談を始める、それぞれが、僕は何番でもとか、私ちょっとこわいわ、とか、どうなっちゃうんだろう//とか言っている。
そして1人、蚊帳の外でプルプル震えている人物がいた。
守武であった。
散々無視され、リーダーを奪われ、自分は無視されたままどんどん話は進み、今に至るのであった。
しかし守武はこのチャンスを逃さなかった。 勇者になるチャンスを。
守武「よおぉし! ここはおれがぁ~行こう!」
と歌舞伎役者のような謎のタメを入れながら言い放つ。
あとの6人は、ああ、いたんだ。という雰囲気である。
守武は次の瞬間には走り出していた。
あっという間に魔方陣に入り中心に立つ。
その瞬間、魔方陣がぼんやりとした光から、マグネシウムリボンを燃やしたような眩い光になり、そしてスタングレネードのように目を暗ませた・・・・・。
書き始めて2時間、いろいろと気が散ってなかなかできなかったw
やっと本題に触れはじめたぁw
また次もがんばります!
誤字、脱字、意見、感想等ありましたらよろしくです!