第6話 錬度
夜雲はみんなに言われた時間に言われたカフェの前で待っていた。
しかし、10分待っても20分待っても誰も来ない・・・・。
夜雲「・・・・・。」
寂しくなってきたのでレストルームに起こしに行くことにした。
案の定、真癒と優菜はレストルームで深い眠りについていた。
ちょっとやそっとじゃ起きないので、スキルで起こしてあげる事にした。
【オニキス=アイシクル】で小さな氷柱を作る。
それを2人のおでこにぺちぺちする。
ぺちぺちぺちぺちぺちぺちぺちぺち
真癒「すーすー。」
優菜「すやすや。」
次はちょっと強めに叩いてみる。
べちべちべちべちべちべちべちべち
真癒「んんっー・・・・すーすー。」
優菜「むにゃむにゃ・・・・すやすや。」
いらっときた。
真癒と優菜の悲鳴と氷の割れる音が静かなレストルームに鳴り響く。
レストルームは真ん中に壁があって天井が繋がっている、いわゆるアニメの銭湯方式なので、2人の悲鳴は男性陣にも届いた。
尚矢「んんっ・・・・なんの声やぁ? あ、そういえば1時間寝るつもりやったけど・・・・いま何時や・・・・。」
時計を見ると例の如く針が30分ほど進んだところにあった。
尚矢「ああっ・・・・寝過ごしてもうてる・・・・。 はよいかな。」
尚矢はいまだ寝ている守武、剣徒、討魔を叩き起こした。
剣徒「ああーよく寝た・・・・。」
守武「もう朝か?」
討魔「寝過ごしたか・・・・。」
レストルームを出ると何故か少し濡れた真癒と優菜と、ちょっと楽しそうな夜雲が立っていた。
尚矢「おう、起きたか。」
真癒「起きたか。じゃないわよお!」
優菜「こっちは冷たいし濡れるし大変だったですぅ・・・・。」
剣徒「そうですか・・・・どんまいです。」
真癒「他人事だと思って!!!」
とりあえず7人はカフェに行くことにした。
真癒と優菜は男女共同館の館内着に着替えていた。
カフェで得体のしれない人気スイーツとやらを注文したあと、真癒が話を切り出した。
真癒「あのね、昨日の出来事なんだけど、前のフェルネウスの時も私達は手も足も出なかった。 そこで、みんなでスキルの錬度を上げたいの。」
討魔「ほう、山篭りか。」
剣徒「古いですよ討魔さん・・・・。」
真癒「王都に闘技場があるの知ってる? そこだとスキルの試合をランダムな相手と行って、勝てば賞金が貰えるシステムなんだって。」
守武「それって競馬みたいなの?」
真癒「そう! お客さんもどっちが勝つか賭けて、当たったらお金が貰えるシステムよ。」
尚矢「要するにそこで稼ぎながらスキルの練習もして、戦略とかも学ぶってことやな! 一石二鳥やな!」
剣徒「まぁそんな簡単においしい思いが出来るとは思わないですけどねぇ・・・・。」
真癒「まぁ、私達は実質下から2番目の階級だけど、2属石で選ばれしスキルマスターよ! きっとある程度の敵には勝てるはずだわ!」
守武「まぁ実際いままでもそんな感じで色んな奴に勝てたけどねぇ。」
事実、守武に関しては闇の精霊と契約も交わしているので、上位のスキルマスターとも、技の錬度は負けなかった。
しかし7人は教官殿に打ち負かされる守武と、自分達の攻撃にもろともしなかったフェルネウスを見て、自分達はもっと向上心を持つべきだとどこかで思ってもいた。
尚矢「確かに・・・・まともに練習もしたこと無かったなぁ・・・・。」
討魔「まだ使った事のないスキルがかなりあるしな。」
真癒「名前だけじゃ効果の分からないスキルとかも試して見たいわ!」
剣徒「じゃあ明日少し闘技場を覗いて見ましょうか!」
尚矢「せやな!」
そこで話はまとまった。
それから間も無く、グロテスクな容姿のスイーツが運ばれてきた。
7人は味は絶品見た目は最悪スイーツに舌鼓を打つのであった。
更新だぜええ!
最近このサイトを教えて書き始めたリア友がいるんですが・・・・。
たった10話書いただけでお気に入り件数が16件、総合評価ポイントが91ポイントと一瞬で抜かれました・・・・。
ちょっと落ち込んでます・・・・。
でもいつも見に来てくれる皆さんがいるので僕はあきらめません
いつか奴を見返す日がくるまで。