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【Gate】~若き門番達の物語~  作者: 剣狐
~静寂の章~
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第5話 報告

教官殿「なるほど・・・・。 ようするにお前たちは人気の少ない道で『奴ら』改め【アルモニア=プロドティス】の幹部に出会ったのだな。」


尚矢「出会ったというよりかは一方的に話しかけられただけやけどなぁ・・・・。」


7人はあのあと寮に入って睡眠を取り、朝からメインストリートで食事を済ませて教官殿のところに昨夜の報告にきていた。


教官殿「で? そやつはなんと言ったのだ? 戦闘にはなったか?」


剣徒「いえ、以前出会ったフェルネウスに言われ僕らの事を見に来たといった口調でした。 なので姿も見ていませんし戦ってもいません。」


教官殿「本当に一方的なやつだな。 他に気になることは言っていなかったか?」


尚矢「それがやなぁ・・・・。 トロヴァドゥロスはこう言ってたで。」


『まぁ、これから正式に敵になるんだから教えてあげるよ、僕の名前はトロヴァドゥロス。』


『今日はちょっとした下見さ! 次の重月の日にまた会おう。』


教官殿「正式に敵になる? 下見? 次の重月にまた会おう・・・・?」


その台詞で教官殿は全てを察したようだ。


教官殿「これはまずいことになった、次の重月まではあと何日だっ!?」


尚矢「ええーと・・・・ちょうどおとといが重月やったからあと43日くらいか?」


教官殿「43日か・・・・まだそれなら対策を練ることは出来る・・・・か。」


そうつぶやくと教官殿は部屋を飛び出して行ってしまった。


尚矢「あっ教官殿! どこ行きますね~ん!」


しかし返事は無い。


討魔「どうするんだ? ここで待つか?」


尚矢「いや、ありゃあ多分しばらく帰ってけえへんフラグやで。」


真癒「ならカフェで話でもしない? 男女共同館にあるカフェにおいしいスイーツがあるらしいのよ!」


男女共同館は男子寮と女子寮のちょうど間に立つ、いわば男女の社交場である、書物を置いているところもあれば、食事からおやつまで何でも揃う。


寮のユニットバスに飽きた者のために大浴場まであるという優遇ぶりだ。


さすがは公務員といったとこだろうか。


尚矢「おおー、確かにあそこには一回行きたかったんや! 行こか!」


優菜「行きましょう行きましょう!」


守武「うむ、悪くない。」


剣徒「いいですね、なにかあるとしてもまだまだ先ですし、どちらにしても教官殿の連絡待ちですしね。」


真癒「そうね。 その通りよ!」


夜雲「・・・・・書物。」


討魔「どれだけ危機感の無い奴らなんだ・・・・。」


そういいながらもついて行く討魔であった。


男女共同館に入ると同年代と思われるスキルマスターから年配のスキルマスターまで、思い思いの場所で過ごしていた。


レストルームで昼寝をするもの、書物を読むもの、仲間と話をするもの、様々であった。


尚矢「ほげええぇぇ! 広っ! んでもって豪華な造りやなぁ!」


真癒「ほんとねぇ~! 綺麗だわぁ!」


剣徒「これはこれは・・・・楽しそうですね・・・・。」


7人は自由行動を取り、約2時間後にカフェに集まることにした。


尚矢と討魔と剣徒と守武は大浴場へ向かった。


大浴場には露天風呂もあり、とても日本を思い出させる造りだった。


真癒と優菜は共同館内にあるありとあらゆる施設を見て周った。


書物を自由に読むことが出来、借りるところも出来る図書館で夜雲を見つけた。


真癒「あ、夜雲こんなとこにいたんだ。 何読んでるの?」


夜雲「・・・・・世界の暗殺百選。」


優菜「真癒さん、他のところ周りましょうか!」


真癒「そ・・・・そうね、まぁ趣味は人それぞれだからね!」


真癒「じゃあ夜雲、後でね!」


そういって2人は図書館を出てゆく。


そのころ男性4人は浴槽に浸かりながら日本に思いを馳せていた。


尚矢「気持ちええなぁ~・・・・。 日本の温泉もこんな感じやったなぁ~・・・・。」


守武「そうだねぇ・・・・。 ああ、こうやって湯につかってるとめっちゃ懐かしい・・・・。」


討魔「確かに、懐かしいな。 そういえばこっちに来て日本の事をちゃんと考えた事は少なかったかもしれん。」


剣徒「でも普通の人なら混乱してホームシックになりますよね? それに比べて誰もそんな風にならず前向きに生きてる・・・・なぜでしょうか。」


そう言われるとそうである、4人が盗賊に襲われたときも、7人の時に襲撃されたときも、人を殺す事になんのためらいも7人は持たなかった。


尚矢「それりゃあ多分この世界に連れてこられた俺達は日本の普通の家庭からかけ離れた、なにか暗い過去を持った7人やとわいわ思ってるけどな。」


剣徒「暗い過去・・・・。 夜雲さんのようなものですか?」


討魔「そうだろうな。 夜雲の過去なんて俺達が割り切って忘れてるような過去なんて比にならないものだしな。」


守武「暗い過去ねぇ~・・・・。 特に無い気がするけど心のどこかで感じてるんだろうなぁ。」


しかし4人は誰も他の過去を聞こうとしなかった。


それが正しい行為で、相手にとって一番の方法だとわかっていたからである。


自分の過去は自分で乗り越えないといけないことも、4人には分かっていただろう。


1時間ほど大浴場で体を休めた後、4人はレストルームで1時間ほど昼寝。


真癒と優菜も歩きつかれて女性用のレストルームで寝ていた。


さすがにレストルームはよからぬ事を考える者がいるので男女別に分けられている。


当然、大浴場もだ。 いくら男女共同館といっても分けるべき場所は分けてある。


6人は約束の時間まで昼寝を楽しみ、夜雲は書物を読みふけった。


さて、僕も今日は疲れたのでレストルームへw


皆さん台風に気をつけてください!


僕の住んでる大阪は今夜直撃だそうです><


そんなときは家で小説を読みましょう。


え? なにを読めって? 決まってるでしょう、Gateですw


ではおやすみなさい><


勝手にランキング現在14位! 皆さんの熱い思いが届いてます!


クリックは見るたびに押しちゃってください><!


ありがとう!

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