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【Gate】~若き門番達の物語~  作者: 剣狐
~静寂の章~
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第2話 疑惑

3人が王都のメインストリートに着いたころには既に日は傾き、夕方になっていた。


真癒「ちょっと遅くなったけど夕方の街っていいわよねっ!」


と、無理をして気分を上げている。


優菜「おぉ~! いろんな屋台や店があるですよぉ!」


夜雲「・・・・・道が、長い。」


夜雲「・・・・・楽しそう。」


と夜雲がすこし微笑み、わくわくしてる素振りを見せる。


真癒「あら? 夜雲がわくわくしてる顔見るのこっちに来てから始めてね!」


優菜「やっぱり夜雲ちんもれっきとした女の子なんですぅ!」


そういうと夜雲はすこしムッとしたような顔をして。


夜雲「・・・・・私にだって感情はある、楽しいときは楽しみたい。」


真癒「以外ね・・・・、でもそうやって話してくれたほうがいいわ! 私たちももっと夜雲と仲良くなりたいしね!」


優菜「そうですよぉっ! もっといっぱい喋って下さい!」


そういうと夜雲は少しだけ嬉しそうな表情を浮かべる。


夜雲「・・・・・心がけてみる。」


真癒「よかった、これでもっとコミュニケーションが取れるわね!」


そんな話をしながらメインストリートを歩いていると、精神防具(主にアクセサリー類)の屋台を開いていた気さくな親父に呼び止められる。


屋台の親父「おうっ! そこの美女3人組! 俺が精神防具工房へわざわざ出向いて品定めしてきたアクセサリーを付けて見たいと思わねえかい?」


真癒「美女3人組ですって! ちょっとだけ拠って見ようかなぁ~!」


そう言って真癒は2人を引っ張って屋台に近づく。


屋台の親父「おっと、暗くて服装が分かりにくかったが、あんたらスキルマスターかい?」


優菜「はい~そうですよぉ!」


屋台の親父「なら精神防具はかかせねぇっ! これはだな、魔獣から毒系統の攻撃が仕掛けられた時に装備していたらその毒を・・・・。」


相手がスキルマスターとわかるなり自分の店の売り込みを始める親父。


さすが、商売に生きてきた男だ。


屋台の親父「で、うちの店の目玉商品はこれだ!」


と言って紫の布で隠してあった装備をお披露目する。


そこには水色の宝石のはめ込まれたブレスレッドがあった。


屋台の親父「これはアクアマリンの腕輪という装備でな、アクアマリンは知っての通り水属性の属石で・・・・。」


と、また説明しかけたところで真癒が話をさえぎる。


真癒「っと、アクアマリンの説明はいいわ、あたしの属石はラピスラズリ=アクアマリン、だからね!」


その言葉で屋台の親父が一瞬止まる。


屋台の親父「へ? いまなんと?」


真癒「だ~か~ら~、私の属石はラピスラズリ=アクアマリンだから、アクアマリンの説明はいらないって言ってるの!」


真癒「ようするに、それは貴重がどうかを聞きたくてねぇ・・・・。」


と真癒が独り言を言っていると。


屋台の親父「ま、まさか貴女方は今年の第2,000回、ゲートスキル継承者のご一行で?」


そういわれ、3人は「ああそういえばそんなんだったな。」思い出す。


優菜「それがどうかしたんですかぁ?」


しかし屋台の親父の思考は中々自分の否を認めなかった。


屋台の親父「い、いえ~、ところでお嬢さん方、今年の継承者は7名と聞きましたが、本当に貴女方が継承者なのですかい?」


親父は思っていた、何も知らなさそうなこんな小娘3人が選ばれしスキルマスターなはずがないと。


ということはこの者たちは嘘を付いているので、自分がとっ捕まえれば、GSMGからたんまりと礼金がもらえると。


しかしその儚き夢は一瞬で砕ける。


真癒「そうよ? 私たちが継承者だけど、なにか?」


しかし親父も引かない。


屋台の親父「何を言うかこの反逆者共めっ! 選ばれし継承者の名を軽々自分などと言うとはなんたる侮辱!」


ものすごい手ひらの裏返しようである。


屋台の親父「まだなにかあるというのならば証拠でも見せてみろ! なければ即刻GSMGまで引っ張ってって煉獄に案内してくれるっ!」


しかしそんな事を言われても困るのは3人である。


証拠? なにかあるか? チェインスキルは上位のスキルマスターなら操れないこともないことが分かっている。


となると・・・・。


真癒「じゃあ・・・・これでいい?」


そういって3人は覇者のネックレスを親父に見せる。


それをみた親父は一瞬目を疑った素振りを見せた後、顔から血の気が引いてゆく。


屋台の親父「そ・・・・それはあぁぁぁ・・・・!!!」


見間違えるはずも無かった。 昨年の国の秘宝展覧会で7つ並ぶ覇者のネックレスを1時間も凝視していたのだから。


屋台の親父「も・・・・申し訳ありませんでしたああぁぁぁ・・・・。」


屋台の親父「選ばれし継承者様を反逆者呼ばわりした挙句、捕らえて煉獄になどと・・・・この私の命、どうかここで切り捨てなさってくださいませ・・・・。」


などと屋台の親父が喚き出したので、3人はめんどくさくなった。


真癒「いいのよ、誰にでも間違いはあるわ。」


優菜「しかたないですねぇ~。」


夜雲「・・・・・めんどくさい。」


そういうと親父は泣きじゃくって地面にこすりつけた頭をあげ。


屋台の親父「なんと深き慈愛のお心!!! このご恩一生忘れはしませんっ!!!」


真癒「じゃあ私たちは行くわ。 もう勝手に人を反逆者なんて言っちゃだめよ?」


屋台の親父「はいっ、貴女方から頂いた二度目の人生かみ締めて生きてゆきますっ!!!」


その言葉を背中に聞きながら歩いていた3人を親父が走って追いかけて来た。


走って追いかけて来た親父はアクアマリンの腕輪をどうかお礼にと、真癒に手渡したのだった。 そしてまた何度も何度も礼を言って、屋台へ戻っていった。


真癒はそれを腕に付け、すこし上機嫌に歩き出すのであった。


8月31日、学生は明日から学校ですかね!


僕は24日から学校にいってますが・・・・w


怒涛の展開が起きたこの夏もこの投稿で8月最後になります。


学生のみなさんは新学期に気合をいれて! 社会人さんは新たな気持ちで残暑を乗り切ってください!


そしてひまがあったら僕の小説でも読みに来ちゃってください><


だれかが読んでくれることが僕にとっての一番の励みです!


ではまた9月に!

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