表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【Gate】~若き門番達の物語~  作者: 剣狐
~静寂の章~
33/102

第1話 王都

教官の試練を終えた7人は一ヶ月の休暇をもらった。


その間に7人は訓練所から離れた、というか王都から離れたところにある訓練所から王都にあるスキルマスター専用の寮に移された。


もちろん男女別部屋である。


尚矢「しっかし、こっちの世界に来てから誰と寝るとか考えたことなかったけどよう考えたらチャンスがいっぱいやってんなぁ!」


守武「ぐふふっ・・・・僕はおにゃのこの寝顔をたあっぷり拝んで毎晩目の保養をだな・・・・。」


討魔「そんなことあの3人にしれたらお前命が何個あっても足りなくなるぞ。」


守武「心の奥底に閉まっておくよ。」


剣徒「守武さん・・・・ドン引きですよ・・・・。」


そういいながら訓練所でもらった着替えなどを寮の4人部屋で整理する4人であった。


そのころ女性3人は・・・・。


真癒「はああぁぁっ! やっと女の子だけの生活だわ! 訓練所の時とかは男共のいびきがうるさくて疲れも取れなかったしね!」


優菜「そんなこと思ってたんですか・・・・(笑) やっぱり真癒さんは一応女の子なんですねぇ~。」


真癒「一応ってなによ!一応って!」


夜雲「・・・・・性格が男勝り。」


優菜「あははぁ~・・・・。」


真癒「私は男勝りなんかじゃ無いわよおおぉぉぉ!!! まぁいいわ、早く片付けて王都の様子を見に行きましょ!!!」


優菜「そうですねぇ~ショッピングが楽しみです!」


真癒「そうね! 教官殿から決められた日ににもらえるって言うこの世界のお金ももらえたし!」


ちなみにこの世界のお金の単位は、主に金貨、銀貨、銅貨で取引されているらしい。


銅貨10で銀貨1枚、銀貨50枚で金貨1枚という具合だ。


スキルマスター本部に所属するスキルマスターには二つの月が重なる時期(45日周期)で給金が出る。


階級によって額は違うが、働きによって報酬が変わることはないらしい。


いわば公務員と言ったところだろうか。


ちなみに7人は昨日付けで下級【第八階級】アークエンジェルスになったので今回の給金は銀貨30枚であった。


もちろん、7人の1人づつに、銀貨30枚が支払われる。


王都の最高級宿に一泊するのに大体金貨3枚と言っていたので、金貨1枚ともなればかなりの大金なのだということが分かる。


ちなみにスキルマスターには王都に【Gate】スキルマスター本部(Gate Skill Mastar's Gild:通称GSMG)がある。


寮はその敷地内に女子寮と男子寮に分かれて建っている。


当然、男女寮間の行き来は禁止だ、会うなら外で会えということだろう。


任務の遂行は基本的に上位階級のスキルマスターがせわしなく動いているようで、下位のスキルマスターは非常勤のようなものらしい。


下位でも、たとえば7人のようにドミニオンズ1位の教官殿に目をばっちり付けられていてなおかつ1000年に一度の逸材となれば話は違うが。


尚矢「おーい守武! そろそろ行くでぇ! そんな部屋の隅っこで何してんねん。」


守武「ああ、ごめんごめん、ちょっと個人的に日記をなだ・・・・。」


剣徒「守武さん日記とか書いてるんですかっ! どんな変態日記なのやら・・・・。」


守武「違うお・・・・僕だって読者さんに伝えなきゃいけないことが・・・・。」


討魔「なにを訳のわからないことを言ってるんだ、ほらさっさと行くぞ!」


そういって尚矢と討魔が部屋を後にする。


剣徒も守武も急いで後に続いた。


男性4人は王都のメインストリートに着いた時、その賑やかさに驚いた。


メインストリートの道幅は優に20メートル以上あり、遠くにポツンと見える城がその長さを物語っている。


そこにはその広く、長い道を全て埋めるような勢いで人々が行き交い、その客をなんとか捕まえようと屋台を出している人々は声を張り上げる。


尚矢「どっひゃああぁぁ!!! でっかい道やなぁ!!! 人多すぎちゃうか!?」


剣徒「それだけこの国の治安が良く、いかに繁栄しているかがよくわかりますね。」


守武「人が多いの嫌いだなぁ・・・・先に寮に戻ってもいいかな?」


討魔「俺も今日はまだ寝たりん、戻って寝たいのだが。」


そういって守武と討魔の息が合い、早々と帰ろうとする。


尚矢「こらこら待たんかいっ! ちょっとは友達付き合いっちゅうもんがあるやろぉ!」


剣徒「そうですよ、10分くらい一緒に行動して、そこから別行動にすればいいじゃないですか!」


そういうと、2人は嫌そうな顔をするものの、歩き始める2人は着いてきた。


メインストリートには様々な店や屋台が立っていた。


服を売る店、薬を売る店、食材を売る屋台から、見るからに怪しい店もあるが、そのバリエーションは多岐に渡る。


10分ほど歩くと、4人は気分が悪くなった。


尚矢「あかん・・・・人混みに揉まれて気分悪なった・・・・。 梅田駅の阪急百貨店とかとはレベルが違いすぎるで・・・・。」


剣徒「どんな例えですか・・・・。 てっきり尚矢さんはエセ関西人かと思ってましたよ・・・・。」


尚矢「エセ関西人言うなぁ! 確かにワイは兵庫やけど、気持ちは大阪府民なんや!」


討魔「どうでもいいが、帰らないか。」


守武に関しては近くの屋台のゴミ箱にリバースしている、心配した屋台のおばちゃんが背中をさすってやる始末である。


尚矢「しゃあない、また夜来よう! 街は夜が肝心やで!」


剣徒「そうですね、夕食も寮で取れますけど、食堂は高いと聞いたのでメインストリートでおいしい店を探すのもいいでしょう。」


討魔「そうだな、守武を拾って、さっさと帰ろう。」


そういって3人は守武の元へ向かう。


守武はだいぶ楽になったらしく、おばちゃんにもらった水を飲んでいた。


尚矢「おう、もうだいぶマシか?」


守武「おぉぅ、大丈夫だ、問題な・・・・ぉおぉおぼぇえぇえぇ・・・・。」


また盛大にリバースしなすった。


尚矢「はぁ・・・・こりゃあかんわ・・・・。 担いで帰ろう。」


また水をもらって飲み干した守武を尚矢が担ぐ。


4人はおばちゃんにお礼を言って寮に向かい始めた。


そのころ女性3人は・・・・。


真癒「いやぁ、やっぱり教官殿に貰った下着とかを片付けるのに時間が掛かったわ・・・・。」


かかったと言ってもあれこれ悩んだ挙句、最終的にタンスに押し込んだに過ぎない。


優菜は激しくツッコミたい衝動に駆られたが、そこは自分の仕事ではないと思いあえて黙っていた。


優菜「そうですね、さぁ、王都にショッピングに行きましょう!」


その言葉に促され、まだなにかしようとしていた真癒をなんとか連れ出した。


3人が部屋を出たのはもう日が傾き始めた頃であった・・・・。


新章突入だっ!!!


みんなぁ! 元気ですかっ!


いつも読みに来てくれてありがとう!


より多くの人に読んで貰うために、小説家になろう勝手にランキングのリンクをクリックよろしくですっ><

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ