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【Gate】~若き門番達の物語~  作者: 剣狐
~乱世の章~
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第11話 因縁

尚矢の攻撃は激しかった。


戦い始めて10分ほどたっていたが、この時点で数十発のスキルを叩き込んでいた。


??「おいおい、もう打ち止めか?」


尚矢「まだや・・・・まだ終わらせへんっ!!!」


尚矢「うおおおおぉぉぉぉ!!!」


【クリスタル=バニッシャー】


聖属性の槍が父の形をした人形に向かって飛ぶ。


??「無駄といってるだろう!!!」


父もとい人形の前で槍が砕ける。


尚矢「なんや! なにがあいつを守るって言うんや!」


??「貴様が抱える心の闇だ。 その闇を超えぬ限り貴様に光は訪れん。」


尚矢「心の闇・・・・やっぱ・・・・あいつの事か・・・・。」


尚矢には幼い頃妹がいた、二人で公園で遊んでいたとき、自分が蹴ったボールが道路に飛び出し妹が急いで取りに行った。


その時運悪く妹は車に引かれてしまった。


すぐに病院に搬送されたが後日命を落とした。


尚矢はその事故を自分のせいだと今も深く自分を戒めているのであった。


??「お前が妹の死を受け入れない限り、貴様が仲間の元へ戻ることは無い。」


尚矢「俺はあいつの死は受け止めてるつもりや、なにがあかんねん?」


??「お前は妹を失ってから全ての物事を無理やりおしこめるようになった。」


??「今も、私を倒すために力だけでぶつかって来ている。」


尚矢「そうかもしれん・・・・どうしたらいいんや?」


??「お前の妹は死んだ。 お前はそれだけでいいのか?」


??「お前を慕っていた妹の気持ちを、今は微塵も考えようとせず、自分が事故に巻き込んでしまったと言う罪悪感だけを感じている。」


??「偽善者は言った、人は死して尚、心の中で生き続ける。」


??「私はこれはあながち間違いじゃないと思うがな。」


尚矢はその言葉を聞いた時岩で頭をぶちのめされたような感覚に見舞われた。


尚矢「そうか・・・・、確かにわいは今まで自分を戒めるためだけに自ら危険に飛び込み、暴力に身を任せてきた・・・・。」


尚矢「当たり前の事やけど、あいつを失ったことしか考えてなかった。」


尚矢「いつも笑顔で『兄ちゃん遊ぼう』って言ってくれたあの笑顔が、今もわいの記憶の中に焼きついてる。」


尚矢「あいつはいまもわいの心の中と天国から見守ってくれてるんや・・・・。」


尚矢「恥ずかしいとこみられてたかなぁ・・・・。 兄ちゃん、異世界で変われるような気がするわ!」


尚矢「また日本帰ったらお前の仏壇の前で異世界の土産話でもするかな・・・・。」


??「顔つきが変わったな・・・・それでこそわしの息子だ。」


??「もう忘れたりするんじゃないぞ? いまの気持ちを噛み締めて生きるがいい。」


そういうと人形の父はその場に崩れ落ちた。


尚矢「父さん・・・・ほんまありがとう。 いままで恨んでゴメンな、父さんも天国からアイツと一緒に見守っててくれ・・・・。」


尚矢は鍵を拾い、光る扉を抜けた。


光る扉を抜けた先には、いつもの6人の顔があった。


真癒「遅いわよ! 心配したじゃない!」


優菜「ほんとです! 死んじゃったかと思ったです!」


討魔「ま、俺は心配など微塵もしてなかったがな。」


剣徒「さすが尚矢さん、ばっちり攻略したみたいですね。」


守武「おかえりーーー。」


夜雲「・・・・・先に進もう。」


尚矢「おいおいみんな相変わらずやなぁ! ほな、ボスのとこへ行きましょかっ!」


守武「うわっ・・・・なんかいつもよりテンション高い・・・・。 さては門の中でらぶらぶちゅっちゅ・・・・。」


尚矢「ちゃうわあああぁぁぁ!!! もっと暗いお話やけど、お前ら聞いたら涙が止まらん深いい話なんや!!!」


真癒「すんごい気になるわ・・・・。」


尚矢「まぁそんなんはまた休暇にでも! いまはさっさと試練済ましてまおうやっ!」


その言葉に促され、7人は歩き始めた。


あとがきっていつも悩む><


でもいつも読んでくれる人がいるから僕は書き続ける!

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