第3話 ここは地球ですか?
5分後・・・・・。
「ほう、全員時間通りに着替えたな」といまだ抜けきらない守武。
着替えた、と一口にいえどその服装は明らかに軍事施設の服装とはかけ離れたものであった。
いってみればヨーロッパの中世の法国騎士のような容姿であった。
男子は長い、膝上くらいまでの深い、蒼いマントに白い手袋、女子は深い、紅のマントに漆黒の手袋という、どこぞの魔法使いのような感じだった。
マントの下には男子は胸の前あたりが開いた黒いブレザー、その下にカッターシャツ、そして白い足首までの長ズボン、女子も同じ服装だ。
尚矢「あと5分しかないで? 早めに集合したほうがええんちゃうかぁ?」
剣徒「そうですね、5分前行動は基本ですから。」
優菜「ええっ! ちょっと遅刻するとかもいいじゃないですかぁ? んふふ・・・・//」
討魔「つべこべいわず行くぞ。」
といって討魔が歩き出す。それに続いてみんなぞろぞろと部屋を出て行った。
一人取り残された守武は・・・・。
守武「あぁーーーーー!!!! なんで討魔がクールでリーダー的な感じになっているんだああぁぁぁぁ・・・・。」
と叫び、とぼとぼ歩き出すのであった。
尚矢「さてさて、中央広場とやらはどこやぁ?」
部屋を出ると並びにいくつも扉のある廊下にでた。
守武たちの部屋は一番奥の部屋のようでとりあえず進む方向には迷わなかった。
やはりそこも軍事施設のような造りで、機械的な壁面に対し自動で開くドアなどがある。そこを歩くブレザーにマントを羽織った7人はとても不釣合いな光景であった。
しばらく道なりに歩くと渡り廊下に出た。そこに外を見渡せる窓が付いていた。
尚矢「お! あの渡り廊下から外見れるで! 中央広場とやらがどこかわかるかもしれへんなぁ!」
討魔「そうだな。 ここがどんな場所なのか分かるかもしれない。」
その会話をリーダーを奪われ落ち込み、とぼとぼ歩いていた守武はとたんに元気になり・・・・。
守武「なに!? 窓だと!? おい見せろ!!!」
と強引に窓際に迫った2人を追い抜き窓を覗き込んだ。とたんに守武は息を飲み、黙り込む。
そこにはこのメカニックな廊下からは絶対に想像もつかないであろう光景が広がっていた。
見渡す限り続く横幅15メートルはあるかと思う大通り、その脇には多くの草木が生い茂り。
その終点近くにまるでガウディの未完の世界遺産、サクラダファミリアを思わせる4本の高い尖塔に、その周りを囲むように壮大、かつとてもスケールの大きい大聖堂のような建物があった。
守武「なんてこった・・・・。 ここは・・・・いや、俺達はもしかして・・・・。」
討魔「おい、どうした。」
尚矢「なんやなんやぁ? 裸の姉ちゃんでも歩いてたんかぁ?」
守武「お前らも・・・・見たらわかると思う。」
そう言われ6人が順番に窓を覗いていく。
覗くたびにみんなそれぞれ息を飲み、言葉を失うのであった。
しかし、大切なことに気づいた人物がいた。夜雲だ。
夜雲はぼそっと、「・・・・時間。」とつぶやいた。
みんなの顔が恐怖に染まる。
尚矢「まずいで・・・・かんっぺきに遅刻や・・・・。」
優菜「余りに壮大すぎて時間をわすれてました・・・・。」
真癒「でもまずいわね。 こうなったらいち早く中央広場とやらにいかないとね。」
討魔「とりあえず行こう。」
優菜「遅刻ですか!!! あぁ・・・・/// お母さんごめんなさい・・・・私お嫁に行けなくなります///」
討魔「・・・・とりあず行くぞ。」
といって6人はまた歩き出した。
そしてまたまた取り残された守武は・・・・。
守武「なぁあぁんでぇなぁんだあぁぁぁぁぁ!!!!! いつのまにか討魔がリーダーじゃねえかぁ!!!」
守武「ぐふ、ぐふふふふふ。こうなったらぁ・・・・一番役に立って一番目立ってやるぅ・・・・。」
と、不審者120%でなにやら呪詛のようにブツブツなにか言いながらとぼとぼ歩き出すのであった。
さぁさぁ、調子に乗って3話目を更新しますたぁ♪
いまだ本題に触れないというのはどうかとおもうね。自分でも。
次話でちゃんとメインにふれますから!!!
とりあえず3話を読んでわくてかしてくださいw
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