第9話 幻影の試練
集合場所についた剣徒と討魔は驚きの光景を目にした。
なんと既に女性人がそこに集まっていたのである。
討魔「早いじゃないか。」
剣徒「意外ですね。」
優菜「夜雲さんがねぇ! ズババッと一瞬で切っちゃったんです!」
討魔「夜雲・・・・お前何者なんだ?」
夜雲「・・・・・・・・元暗殺者。」
剣徒「なんですって!?」
そんな話をしていると守武と尚矢も合流した。
尚矢「お! みんな早いなぁ! ん?どしたみんな驚いた顔して。」
剣徒「夜雲さんが元暗殺者だそうです。」
尚矢「はぁ!? 意味わからんで!!! 日本で暗殺者とかありなん!?」
夜雲「・・・・・・私は外国のとある諜報機関で特殊な訓練を受けていた。」
夜雲「・・・・・・近接戦闘や射撃戦闘なら任せて。」
尚矢「こんな華奢な体つきで暗殺者なんて冗談もええとこやで!」
尚矢「スパイアニメの見すぎちゃうの?」
剣徒「尚矢さん、いくらなんでもその言い方はないでしょう。 事実、今回も敵を瞬殺してますし、この間の襲撃でも実力を見てるはずです。」
尚矢「・・・・まぁ・・・・確かに。 すまん、ちょっと動揺して口が過ぎたわ・・・・。」
夜雲「・・・・・・気にしていない。 私は『元』暗殺者、いまはただの高校生。」
守武「・・・・なんかすごい話聞いちゃったけど、ここは日本でもなければ地球でもない、俺達は仲間だろう?」
剣徒「守武さんのかっこつけぐせがまた出始めてる・・・・。」
討魔「まぁ、こういうときは放置に限る。 女性人は夜雲が鍵を手に入れたんだな?」
真癒「そうよ、あとは優菜と、だれかしら?」
尚矢「俺や!」
剣徒「僕ですね。」
真癒「じゃあトドメを刺すのはこの3人ね。 他の人はアシストに周るわよ!」
そういって7人は山道をまた歩き始めた。
山道には大きな一本の道がある。
それのおかげで迷いはしなかったがその山道の長さに7人はバテ気味であった。
尚矢「はぁ~・・・・さっきの試練からもう30分くらい歩いてるけどどうなってんねん?」
剣徒「確かに一向に先に進みませんね・・・・。」
真癒「あれ? ここさっき通らなかった?」
尚矢「あら・・・・確かに見覚えあるような・・・・。」
少し茂みの中に入っていくと集合場所に使った広場があった・・・・。
尚矢「これは・・・・もしかしてもう試練始まってる感じちゃうか?」
剣徒「いわゆる迷路みたいなものですね・・・・。」
真癒「でもどうやって抜け出せばいいのかしら?」
するとどこからともなく声が聞こえてきた・・・・。
??「よくこれが試練だと気づいたな。」
尚矢「だれや!?」
??「私は第五の鍵の試練の守護者、ここから先はいま鍵を持たない者との1:1のスキルバトルで決着を着ける。」
尚矢「1:1やて!? えらいびびりやなぁ? さすがに7人も相手は無理やもんな!」
??「どう足掻こうが無駄だ、これは試練。 さぁ、早く我に挑む者を選べ。
剣徒「どうしますか? 僕が行きましょうか?」
尚矢「いやまて、残ってるのは剣徒、優菜とわいや、この試練は5番目、比較的楽なほうやろう。」
剣徒「ということは、優菜さんですね。」
優菜「ふええええ!!! なんで私なんですかぁ!!! 怖いですうぅ・・・・。」
剣徒「いま行かないと次はもっと怖いやつらと戦うことになるんですよ?」
尚矢「それに、優菜がスキル使ってるのわい見たことないかもしれん・・・・(笑)」
剣徒「確かに・・・・ここは一発かましちゃってください!」
優菜「うぅぅ・・・・分かりましたぁ・・・・。」
??「決まったようだな。」
??「ではその娘を預かろう。」
直後、優菜の体が光り始める。
優菜「ええ! なんですかこれぇぇぇぇ~・・・・。」
そういって優菜の体は消えた。
??「貴様らはそこで待つがいい・・・・。」
尚矢「っち・・・・待つしかなさそうやな・・・・。」
真癒「優菜ちゃん・・・・大丈夫かしら・・・・。」
第五の鍵の試練が始まった・・・・。
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