第5話 異常事態
教官殿「で? 要するに麒麟も保護出来ず敵の下っ端だけ蹴散らして主要人物には麒麟と一緒に逃げられましたってことか?」
7人は帰ってすぐ教官殿の部屋に報告に来た。
その7人がなにも持ち帰らなかったのを見た教官殿は怒り狂い、なんとか鎮圧しいまにいたるのである。
尚矢「で、でもですなぁ~・・・・。」
教官殿「でもじゃない! 何故保護し損ねたと聞いておるのだ!!!」
討魔「敵の主要人物の名はフェルネウス ヴィジョニングライト 幻影門 だそうだが?」
教官殿「何? ヴィジョニングライト 幻影門?・・・・だと?」
尚矢「そうです、あいつは確かにそういいました、わいの【クリスタル=バニッシャー】も当たったはずなのに煙のように実態が消えました。」
教官殿「・・・・【クリスタル=バニッシャー】は聖属性の上位スキル、闇属性のスキルなら感知して確実に当たるはずだな・・・・。」
守武「奴の気になる台詞は「貴様らは知らねばならない、既に動き出した歯車がもう取り返しのつかないところまで来ている事をな。」です。」
尚矢「奴らの計画がそこまで進んでるって事なんか?」
教官殿「その言い草だと相当な自信のようだな。 事実、麒麟はおろかお前達7人ですら傷一つ付けられなかったのだからな。」
剣徒「なんかちょっと嫌味っぽく聞こえるのですが・・・・・(汗)」
教官殿「っは!!! とは言っても結果的には作戦失敗なのだからな!!!」
尚矢「ぐりぐりえぐりよるで・・・・この教官殿・・・・。」
教官殿はしばらくブツブツ文句を言っていたが突然冷静になり、物思いにふけり始めた。
教官殿「しかし・・・・例の噂が事実だったとはな・・・・。」
真癒「噂? 噂ってなに?」
教官殿「この際だしお前達も『奴ら』と接触しているので話しておこう。」
教官殿「噂と言うかはむしろほぼ確信に近いことなのだが・・・・。」
教官殿の話はこうだった。
ドミニオンズのメンバーは総勢12名で方々から集められた情報や噂、スキルマスターに舞い込んだ極秘任務などを遂行する特殊機関であると。
そこにとある噂が舞い込んだそうだ。
禁断門が復活しその血もこの世界に既に何十名も復活しているという噂であった。
しかしさすがに極秘依頼の最前線に立つドミニオンズのメンバーは誰も信じなかった。
教官殿「しかし今回のお前達の報告でほぼ確信した。 私はこれからドミニオンズ・パーティーを開きメンバーを招集、すぐに厳戒態勢を敷こう。」
教官殿「その間貴様らは4つ目の門、【土の門】に向かえ。」
守武「そこは安全なんですか?」
教官殿「【土の門】はいままでの門とは桁違いのレベルの守護魔獣が守っている。 奴は大丈夫だろう。」
尚矢「バーニングドラグーンとかも十分ヤバかったと思うんやけどなぁ・・・・。」
教官殿「ああ、あいつはお前達がブチ殺しておいて何を言ってるんだ。」
守武「いや、殺したのはおれじゃなくてオプスキュリア・・・・。」
オプスキュリア「ああ? 何言ってんだやったのはお前の体だからやったのはお前だ!」
守武「んあ!? なに勝手なこと言ってんだよ!!! お前だろうよ!!!」
教官殿「うるさい! とりあえずお前達は【土の門】に向かえ!」
その一括で口喧嘩は止まる。
教官殿「いいか? これはかなりの異常事態だ。 はっきりいって世界の行く末がかかっていると考えろ。」
尚矢「そこまでですかいな!!! じゃあ誰にも話したらあかんとか?」
教官殿「当たり前だろう! これはドミニオンズの中の極秘情報となる、お前達が人に話せばお前達7人はS級門犯となり煉獄に落とさねばならない羽目になる。」
尚矢「ようわからんけど煉獄っちゅう響きは喜ばしくないなぁ~・・・・考えただけで背筋がゾッとするで。」
教官殿「まぁそのゾッとする背筋が剥ぎ取られる思いをするだろうな。」
尚矢「決して人には話しません。 神はんに誓います。」
教官殿「よしよしいい子だ。 じゃあ私はすぐにここを出る、お前達もすぐに【土の門】で試練を済ませ、身の心配を一応するように守護獣に言っとけ。」
オプスキュリア「あそこの守護獣には忠告しても無駄やろうねぇ。」
教官殿はその言葉を聞いてふっふっふと笑っている。
それを聞いてオプスキュリアもふっふっふと笑っている。
教官殿「じゃあな、私は先に行く。」
そう言って教官殿は部屋を出て行った。
7人もその後に続き、訓練所を後にした。
名前考えるのは難しいね・・・・・
更新遅くなるかも><