第2話 【風の門】
尚矢「しっかし・・・・・あの連中よう考えたら中々の錬度やったなぁ?」
剣徒「はい、スキルのレベルはかなり高かったと思います、でも連中はあくまで奇襲のつもりだったので接近戦までは対処しきれなかったのでしょう。」
オプスキュリア「確かに、奴らの錬度は並大抵のスキルマスターのそれとは違う、ただまともな訓練を受けてあのレベルなら接近戦なんてお手の物のはずだぜ。」
優菜「じゃ・・・じゃあ怪しいお薬とかそういう感じですか?」
オプスキュリア「まぁその類でもなきゃ遠距離スキルだけにあれほ特化できるとも思えねえしな。」
そんな話をしばしばしながら歩いていると巨大な門が見え始めた。
討魔「あれが目的地のようだ、周りに『奴ら』がいるかもしれない、みんな気を引き締めろ。」
尚矢「せやな、また無駄に精神力使うの嫌やし極力スキルは温存しよう。」
門までの距離はあと200メートルというところ、広い道がずっと続いているだけで、妙な気配などなかった。
尚矢「なんだかんだで、なんも起こらんまま門に到着したなぁ。」
剣徒「そうですね。」
オプスキュリア「いや、様子がおかしいぜ。」
守武「どのへんがだ?」
オプスキュリア「お前らいつも門の前に立ちゃあ頭の中に声が聞こえなかったか?」
真癒「確かに! 最深部の守護魔獣の声が頭に響いて、門が開いたわ。」
尚矢「考えてみりゃそやなぁ、そういやあれ? この門毎度のようについてる鎖もないやん?」
討魔「じゃあ先にだれかが入ったってことだな。」
剣徒「となると大問題ですね。」
7人が門の前で立ち話をしていると空から氷の槍が降り注いだ。
尚矢「うわっ! あぶない!!! 避けろ!!!」
しかし間に合わない、討魔がとっさに唱えた下級スキル【エアガード】で氷の大多数は防がれたが、残った1本が討魔の腕を貫いた。
尚矢「討魔!!! 大丈夫か!!!」
討魔「っく・・・・防ぎきれなかった・・・・お前達は無事か?」
真癒「みんな大丈夫よ! いま傷を癒すわね。」
【アクア・ヒール】
みるみるうちに氷の槍は消え、傷も癒えた。
尚矢「しかしなにもんやぁ!? いきなり攻撃してきたのは!」
オプスキュリア「気配は感じなかった、多分門に入ろうとする奴を排除するためのトラップだろう。」
尚矢「ならなおさらガサいれなあかんなぁ!!!」
オプスキュリア「おうよ! 中から禍々しい気配が漂ってるぜ! 気をつけな!!!」
守武「でも、どうやって入るんだ?」
尚矢「決まってるやん。」
顔がとってもにやにやしている、まさかとは思うが・・・・。
剣徒「門をぶっ壊すしか無いでしょう。」
まさかでした。
7人が一斉にスキルをぶっ放す。
尚矢「ひゃっはああああぁぁぁぁ!!!!」
【エレメンタル・バニッシャー】
様々な色の巨大槍が門に飛ぶ。
【ルーン・エクスプロード】
白き閃光が門に当たって爆発する。
【ダーク・イノセンス】
漆黒の刃が門に斬激をかます。
【ローズ・テンペスト】
水晶状のバラが炸裂し門を突き破る。
尚矢「ふぅ、こんなとこか。」
討魔「意外とやわいな。」
剣徒「スキル温存できてないですね、もはや。」
守武「行こうか。」
門は土煙を上げながらその大きな入り口を開いた。
優菜「こういうとき男性には萌えますね///」
真癒「めずらしく頼もしく見えるわ。」
夜雲「・・・・・・・・。」
7人は門の中に向かって歩き始める。
いやぁ、ながらく書けなかった分どんどん書いちゃいましたw
また暇を見つけて書きます!