第2話 これから
守武は部屋の隅で一人、なにやら頭を抱えていた。
その理由といえば・・・・・『いかにこの7人の中で中心的人物になれるか、そしてリーダー的行動をどのような形で起こすか、であった』なんとも狭き心境である。
そして決心がついたように守武は立ち上がる。
守武「みんな、君達も俺と一緒で突然こんなとこに連れて来られたんだろう?」
すると、剣徒「そうですよ、私の名前は橋口 剣徒 けんとって呼んでださい。」
討魔「俺もだ・・・。俺は討魔 よろしく。」
真癒「私も目が覚めたらこんなとこに・・・・、私の名前は真癒よろしくね。」
優菜「みんなも一緒なんだ・・・・私もよ、私は優菜! よろしくっ!」
尚矢「やっぱみんなもか! 俺は尚矢! よろしくな!」
夜雲「名前は夜雲・・・・よろしく。」
やっぱみんなも寝て、起きたらここに飛ばされていたようだ。
尚矢「しっかしこまったなぁ、ここは一体どこやねん?」
守武「俺もわからない・・・・しかし、ここは何やらいかれた野郎どもの軍事施設のように見える。」
と守武がハリウッドスターを意識した台詞を気にした風もなく吐く。
尚矢「軍事施設やて!? なんでそないなけったいな場所にわいらは連れてこられたんや!?」
討魔「わからない、でもさっきの教官殿とやら・・・ゲートスキルがどうとかいってなかったか?」
その言葉で守武はあることを思い出した。
守武「おい!いま何時だ!?」
その言葉で部屋の空気が凍る・・・。
尚矢「そういや・・・・あの教官殿体罰とかいっとったな・・・・・。」
夜雲「・・・・まずい。」
どうやら夜雲とやらは某ツンデレラノベの長〇さん的ポジションのようだ。いいね!
真癒「軍事施設の体罰ですって!? それって相当ヤバいんじゃないの!?」
と真癒が騒ぎ出す、それに優菜も続いて。
優菜「たたた体罰ですかっ! それってあんなことや・・・こんなこと・・・///」
と頬を染める。待て、その反応は色んな意味で危ないぞ。
剣徒「とりあえず部屋の隅々を調べましょう。」
みんながきょろきょろ周りを見回し始めた。
すると一人がなにかを発見した。討魔だ。
討魔「とりあえず、急いだほうがよさそうだな。」
「「「「「「「え?」」」」」」
みんながきょとんとしていると討魔は部屋の1点を指差した。
そこには壁に掛けられた怪しげな文字の躍る時計らしきものがかかっていた、しかし造りは長針と短針があり、12箇所に点が打ってあるつくりだった。
そして時計で言う12時であろう位置に太陽のマークと月のマークが刻まれていた、3時の位置に夕方の太陽、深夜の夜空、6時の位置に夕焼け、朝焼け、9時の位置に日の出、夜更け、が刻まれている。
そしてその時計らしきものは自分達の世界で言う午前7時50分を示していた。
尚矢「おい・・・・わいの感が正しけりゃあと10分ないで・・・・。」
夜雲「・・・・ない。」
真癒「ないわね。」
優菜「あと10分で・・・・///」
討魔「まずいな。」
剣徒「いろんな意味でですね。」
守武「とりあえず教官殿は着替えろとかいってたけど、着替える?」
真癒「でもなにに~?」
夜雲「・・・・・あっち。」
といって夜雲が部屋の隅のほうを指差す。
なるほど、そこには男女別に分けられた更衣室が律儀に用意されていた。
守武「よし! 5分で着替えて集合だ! 遅刻は許されない!」
守武はいまだハリウッドスター気分のようだった。
とりあえず2話目を更新しました!
1日1話を目処にしていきたいですね><
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