第7話 力と経験
尚矢「ドミニオンズの第1位やて!?」
教官殿「なんだ? 私の正式な階級を聞くのは初めてだったか・・・。」
教官殿「しかしその反応はドミニオンズが何かを知った上での反応のようだな。 誰に聞いた?」
守武「【炎の門】のチェスターさんです、ただそのときはこの世界のスキルマスターの階級制度のことについて教えてもらっただけです。」
教官殿「チェスターか・・・・ッフ、まあいい、さっさと初めようじゃないか。」
守武が少し身構える。
教官殿「来ないならこっちから行くぞぉ!!! 小童がぁ!!!!」
【ヘルファイア】炎の一番基礎のスキルが守武目掛けて飛ぶ・・・。
守武「小手調べってとこですか? 教官殿!!!」
守武が軽く回避しようとした・・・。
が、その小さな炎の球は恐ろしいことに避けようとした守武恐ろしいスピードでを追尾した。
守武「っく!!! 【ヘルプロミネンス】」
守武の放った闇の炎が教官殿の火球と衝突し爆発する・・・。
教官殿「技など使えるだけでは意味が無い、どこまでその力を自在に操ることが出来るか、それだけだ。」
守武「確かに・・・、下級スキルと思い油断しました・・・。 オプスキュリアの力が無かったらあぶなかったな・・・。」
オプスキュリア「しっかりしてくれよ相棒!!! いまから俺が言うとおりに動いてみろ、物は試しだ、いまのお前の力だけじゃ絶対勝てねえ。」
守武「わかった、いくぞ!!!」
【ダーク・ネット】
闇の網が教官殿の周りを取り囲む。
【ダーク・イノセンス】
漆黒の巨大な刃が四方八方から網に包囲される教官殿目掛けて飛ぶ・・・。
教官殿「小ざかしい!!!」
【鏡花炎・バーニングフィールド】
網の中から巨大な火柱が巻き起こる、教官殿目掛けて飛んでいた刃は網もろとも消え去り、同時に戦いの終焉をもたらした。
守武「グフッ・・・・・。」
教官殿は3つのスキルを同時に発動していた。
それは属に言う無心スキルという方法であり、一つの技を掛ける際に最適なコンボを自然と発動させる方法である。
火柱が巻き起こり守武の目暗ましを行い、同時に攻撃を防御。
その際発動した残り二つのスキルは、【バーニングランス】・【ダーク・ネット】
結果守武は動きを拘束され、大量の炎の槍を全身に浴びることになった。
教官殿「私が一つの属性しか使えないとでも思ったか? その力がお前を麻痺させる、今のうちに力を使いこなせるようになるんだな。」
【ヒールフィールド】
教官殿は守武を治癒のオーラで包んだ、すぐに守武の傷は塞がり、立ち上がる・・・。
守武「ここまでとは・・・まさかちょっと前に自分が使ったスキルに襲われるとは思いもよりませんでしたよ。」
教官殿「属石とは自分が最も得意とする属性を現す、その他の属性が使えないというわけでわない。」
教官殿「さぁ、ジャッジを。」
尚矢があわてて旗を揚げ、「勝者!!! 教官殿!!!」
教官殿「さぁ、疲れただろう、みんなで飯でも食いに行こう。」
他の6人は壮絶な戦いにただただ息を飲み、言葉を失うだけであった・・・。