第5話 【水の門】 ~異変~
~オブシディアン=ブラッドストーン~
~【幻想奇襲・シャドウスレイヤー】~
目にも止まらぬ速さでウンディーネに斬激が襲い掛かる。
ウンディーネ「っちぃ・・・!!!」
【アクアオーラ】
体を強力な水のオーラでダメージを軽減する・・・。
しかしそれでも斬激の威力は桁違いでウンディーネから鮮血が飛び散る。
オプスキュリア「ヒャハハハハハ!!! どうだウンディーネ!!!」
オプスキュリア「俺は煉獄で変わった!!! あの日と同じ戦い方で勝てると思ってる方がおかしいんだよ!!!」
斬激が止む、ウンディーネはすかさず【アクアヒール】で自分の傷を回復し始める。
オプスキュリア「回復の時間なんて与えねえよおおぉぉぉ!!!!」
数百はあるかと思われる漆黒の槍がオプスキュリアの周りに現れる・・・。
『なんと展開が速く邪悪な力・・・・。』
『まずい!!! ウンディーネ!!! 避けろ!!!』
槍は放たれた。
回避を取るウンディーネをホーミングし当たる!!!と思った刹那。
突如漆黒の槍が掻き消えた・・・・。
オプスキュリア「!?!?!? なんだ!? なにが起こった!? うぉ・・・・。」
オプスキュリア「・・・・・い・・・・・お・・・い・・・。」
『体の主か・・・。』
守武「おい・・・・・お前俺の体でなにしてやがる・・・・・。」
オプスキュリア「貴様か・・・・。 俺は貴様の夢を叶えるために貴様の体に顕現してやってるんだ。 おとなしくしてろ。」
守武「あ? なに調子こいてんだ? 俺の夢? お前なんかがしってる訳ねえだろ。 お前がひっこんでろ。」
オプスキュリア「貴様の夢はこの世界の頂点に立ち牛耳ることだろう? なにが違う。」
守武「それは俺の夢をお前がいい様に解釈しただけだろう。 むしろ自分の野望を人のからだで勝手に遂行してんじゃねえよ。」
オプスキュリア「力もねえガキが調子こいたこと言ってんじゃねぇ!!! ぶっ殺すぞぉ!!!」
守武「人の体借りねえと姿も見せられねえ老いぼれがナメた口聞いてんじゃねえ!!!」
守武の怒りは頂点に達したようだ。
『そうだ、このままこの少年に奴と契約させるってのはどうだ?』
ウンディーネ「ほう、それはいい。」
ウンディーネ「守武、そいつを封じ込め、無理やり契約しろ。 そうすれば嫌でも従順になる。」
守武「契約? それってどうすりいいのよ!!」
ウンディーネ「そいつに契約するように言え。」
守武「おい! お前俺と契約しろ!!!」
オプスキュリア「あ? 誰がてめえ見たいなガキと契約するかよ。」
守武「なぁ、ウンディーネさんよ、こんなこと言ってますが?」
ウンディーネ「契約しないなら体から追い出してやれ、いまのそいつはお前の体がなければ存在もままならぬ。」
守武「てめぇ、契約しないなら俺の体から追い出すぞ?」
オプスキュリア「・・・・・っけ、やってみやがれ。」
守武「ウンディーネさん、どうやって追い出せばいいんですか?」
ウンディーネ「じゃあ私が引きずりだしてやろう。」
そういって魔方陣を描き始める。
その瞬間、守武の頭の中にオプスキュリアの明らかな不安が流れ込んできた。
それと同時にそのオプスキュリアの持つ知識や、その力が流れ込んでくる。
守武は無意識に空に陣を描いていた。 そして・・・。
~我に潜みし闇の精霊よ~
~いまこそ我と契約する時~
~その偉大なる力を我に共有したまえ~
守武の体が光り始める。
そして光が止む。 そこにはいつも通りの守武が立っていた。
守武「オプスキュリアは完全に俺の一部になったみたいだ・・・・。」
ウンディーネ「精霊とは相手が弱ったときや不安を見せたときに一番契約しやすい。」
『あえてその状態を作り出せば勝手に体が動くものよ。』
守武「あえてそれを狙って・・・。」
守武「しかし・・・もの凄い力だ・・・。 体中に奴の力が巡ってる・・・。」
ウンディーネ「これからお前は奴の力を自在に操れる。 実力は精霊クラス、要するにその辺にいるスキルマスターとは桁違いと言うことだ。」
ウンディーネ「間違っても、その力に溺れないことだ。」
守武「そうなのか・・・・。 うん、力に飲まれない用に用心するよ。」
その後守武だけもう一度水の洗礼を受け、7人は【水の門】を後にした・・・。
さぁ、守武が初めの契約をしましたね!
次の話悩みますががんばります!