第2話 【水の門】 ~第一回廊~
水の道を進み、門の前に立つと懐かしい感覚に襲われた。
『炎の試練を乗り越えしスキルマスターよ・・・・。』
『我が同士たる治癒のウンディーネよ・・・・。』
『水の試練を乗り越え我が元へたどり着け・・・・。』
すると門が静かに開き始めた・・・・。
水が流れるかのように、するすると開く。
7人は門の中に入った。
そこはさながら氷の宮殿であった、壁が全て透明な水晶のようなもので出来ており、それらが反射してキラキラと光っている。
とても幻想的な空間だった。
『これより水の試練を開始する・・・・。』
『心してかかるがよい・・・・。』
ウンディーネ「さぁ、行きましょう・・・・。」
尚矢「水の試練って、なにをすればいいんや!?」
ウンディーネ「ここには水系統のスキルを操る魔物が多く出てきます、それらを倒しながら水の回廊を進めとのことです。」
討魔「その物言いはなんでも知っている感じだな、ウンディーネよ。」
ウンディーネ「いえ、全ては分かりかねます。 分かるのは魔物と長い道のりのみ。」
要するにダンジョンであった。
剣徒「とりあえずすすみますか。」
7人は水の回廊を歩き始めた。
初めは1本道で、魔物も出てこなかった。
すると20メートルほど先に扉が見えた。
剣徒「あの扉は?」
ウンディーネ「第二の回廊への通路でしょう。 ここでこのフロアを守る守護魔獣が現れるはずです、気をつけてください。」
尚矢「守護魔獣・・・・魔物のワンランク上ってことかいな・・・・これは気合いれなあかんな!」
門の5メートルほど手前まで来たときに地響きがした、それと同時に守護魔獣が現れた。
ウンディーネ「来ます!!!」
ぺちゃっ・・・・・・。
7人「・・・・・ぺちゃ?」
地響きの後にしてはスケールの小さい音がした。
ウンディーネ「これが初めの守護魔獣のようです、まだ第一フロアなのでそれほどレベルも高くありません。」
そこには少しゼリー状の水の塊がうごめいていた。
尚矢「あれは・・・・・敵なんかいな??」
ウンディーネ「はい、守護魔獣です。」
尚矢「じゃあ、攻撃してみていい? 襲ってくる気配ないけど・・・。」
ウンディーネ「どうぞ。」
尚矢は十字架の形をした水晶の槍を造りだし投げた。
【クリスタル=バニッシュ】
刺さる、直後、尚矢のお腹辺りに水晶の矢が突き刺さり血が吹き出た・・・。
尚矢「ぐあっ・・・・・・なんで・・・・や・・・・。」
ウンディーネが【アクアヒーリング】を使って尚矢の傷はすぐに消えた。
ウンディーネ「どうやら特殊な体質のようです。」
優菜が突然出てきて何かスキルを唱え始めた。
【スペクタクル=アズライト】
優菜「分かりました、やつは下級の水属性魔獣ですが、弱点属性以外は受けた攻撃の対象を術者に入れ替える能力があるようです。」
尚矢「優菜・・・・お前守武より空気かと思ってたわ・・・・。」
優菜「ひどいです・・・・放置プレイなんて・・・・///」
剣徒「さて、弱点属性となると電気系統の攻撃じゃですか?」
尚矢「そやな、誰か電気系使われへんの? 討魔は風属性やから使えるんちゃうん?」
討魔「そうだな。試してみよう。」
討魔がスキルを詠唱し始める。・・・・完成。
【ルナ=ライトニング】
眩い光の白き稲妻が魔獣を貫いた。
魔獣はその攻撃で消え去った。
そこに小さな宝箱が現れた。
尚矢「お! 宝箱やぁん! いいな! ファンタジーやな!」
宝箱を開けると小さな鍵が入っていた。 その奥の扉には小さな鍵穴が付いていた。
討魔「フロアを守る魔獣を倒して鍵を手に入れて先に進む単純なシステムか。」
尚矢「まぁ実戦経験積めるしちょうどいい腕鳴らしやな!」
ウンディーネ「では先に進みましょう・・・。」
尚矢は手に入れた鍵を扉に差し込んだ。
するすると滑るように扉は開き、第二回廊へ向かう階段が現れた・・・。
7人はその階段を降り始めた。
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