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【Gate】~若き門番達の物語~  作者: 剣狐
〜具現の章〜
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第2話 重月

秋水の正体が判明したその直後。


南の拠点では秋水を密かに作戦へ参加してる極秘のエージェントだと思った各方面の部隊による、重々しい謝罪と御挨拶が済んだ頃であった。


その内容は事細かく、先ほど自身が放ったスキルはどういうもので、決して危害を加えようとしたものではない、という言い訳と、その全てを避けて見せた腕を褒め称えるものと、共に肩を並べて戦えることへの感謝である。


ただでさえ問題の重月が迫っているというのに、型にはまったこーゆー挨拶は、日本の社会となんら変わらないんだなと感じる秋水であった。


そんななんとも言えない空気も、重月が起こった瞬間に凍りついた。


というか、凍りついたように感じたのはどうやら秋水だけで、他の精鋭達は月が重なった事にすら気付いてない者もいる。


しかし明らかに、この夜のクルスを纏う空気が異質なものに変化したのだ。


『秋水、こりゃあ、ハンパじゃねぇぞ、ここにいるカスどもじゃ相手になんねぇ。』


『よかった、違和感を感じてるのは俺だけかと思ったよ。』


『精霊様を舐めんなよ?

すんげえ膨大な魔力が南から発生してやがる、気を付けな。』


『南にはなんかそーゆー場所がある感じ??』


『そーだな、確かでけえ湖があったような気がする。』


そんな事を話していると、どうやら周りの精鋭達もクルス一帯を取り巻く空気を感じ始めたらしく、口々に寒いと言い始めた。


そしてそれは束の間のことだった。

どこからともなく放たれた激しい猛吹雪とも言える冷気が、周囲の精鋭達を凍りつかせた。


秋水もありあまる勢いに対して神速とも言える速さで対応し、間一髪直撃を回避した。


が、辺り一帯を瞬時に凍りつかせる凍てつく冷気に、元は水分の小さな粒の集まりの霧である秋水は身体の自由が効かなくなり、精霊解放の状態を強制的に解除され人の姿に戻る。


『おいおいまじか、初仕事から属性の相性悪すぎじゃねえか!?!?』


『確かにね、まさか強制的に実態に戻されるとは思わなかった…。

霧の力も知れてるな。笑』


『仕方ねえだろ!結局は水なんだ俺たちは、凍らなかっただけでもマシだと思え!

そんなことより、来るぞ!次がっ!』


次に南から放たれて来たのはそれは恐ろしい烈風と斬撃だった、秋水は再度精霊開放を発動し、風の斬撃は避けたが激しい烈風により北の果てまで一気に飛ばされた。


北に飛ばされる直前見たものは、凍りついた精鋭達が烈風と斬撃で粉々に砕け散る姿だった。


久しく投稿です。

ついに年1のペースになってしまいました。

しかし書きます。

完結まで。

気長に読んで下さい!

それではまた次の話で!

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