第10話 【炎の門】 ~バーニングドラグーン~
門の中にはいるとそこは左右のところどころにたいまつが置かれた少し暗い通路になっていた。
迷宮というイメージは無く1本道が続く道を7人は歩いていた・・・。
真癒「ねぇ~・・・・歩き始めて10分くらいたったけどなにも変化がないわよ?」
尚矢「って言われてもなぁ~、あ、そや!討魔のホークスアイでマップ開かれへんのか??」
討魔「ああ、試してみるか。」
そう言って討魔が小さくスペルを唱える。
【風の精霊たるシルフよ、我に精霊の奇跡を与えよ】
討魔の頭の中に門の中の構図が流れ込んでくる・・・。
討魔「なんだ、もうそろそろ終点だ。 その先に巨大な広場のような物がある、そこが決戦の場だろう。」
尚矢「ほんまかいな!! ってことはなんの実戦経験も無く本番か・・・・。 まぁみんな頑張ろう・・・。」
真癒「こわいわね・・・・ちゃんとスキル使えるかしら・・・。」
優菜「さすがにそれは大丈夫ですよ! 契約したときにみんなそれがわかってるはずです!」
討魔「そうだな、実際俺は使えたしな。」
そんなことを言ってる間にすぐに大量の鎖で縛られた入り口の門と同じくらいの巨大な扉が現れた。
守武「なんだこの扉・・・・どうやって開けろってんだ!?」
尚矢「うおっ!? 守武が喋った!? 初めのほうに空気になったはずじゃ!?」
守武「ふふふ・・・・俺は空気になったんじゃない、再登場するタイミングを計ってたと言ってほしいね。」
尚矢「で? 出てきたからにはこの扉開けれるんやろうな?」
守武「・・・・・・・ははっ! 頑張ってくれたまえ諸君! 僕は高みの見物と行こう!!!」
剣徒「糞ですね・・・・。」
尚矢「糞や。」
討魔「糞が。」
真癒「死ね。」
優菜「ドラゴンの生け贄にしましょう。」
夜雲「・・・・・・死ぬといい。」
守武はひでえ言われだ、どっちが糞だ、とぶつぶつ言いながら最後尾に戻っていった。
尚矢「さて、この扉どーやって開けよ・・・・。」
など考えていると頭の中に声が響いた・・・。
『試練を受けし者達よ』
討魔「なんだ!?」
剣徒「頭の中に声が!?」
『そう慌てるな、若造どもよ』
『我が名はバーニングドラグーン、炎の門の守護者なり』
討魔「バーニングドラグーン・・・・お前を倒せと言われてきた。」
尚矢「せや! とっとと勝負せい!」
『フン、血の気の荒い薄汚い人間どもめ』
『そこまで言うのなら我が業火で焼き尽くしてくれる!!!』
すると大きな地響きを立てながら扉に絡み付いていた鎖が外れ始める・・・・。
ガシャァァアアンという大きな音と供に、扉がきしみながら開き始める・・・。
扉が大きく開かれた・・・。
『いま扉は開かれた・・・・。』
『さぁ、入って来い。』
7人は扉の中に入った・・・・。
討魔「暗くて何も見えないな・・・・。」
尚矢「でもヤバそうな臭いがプンプンするで・・・・しかも熱い・・・・。」
7人が広場の真ん中辺りに着くと、後ろで扉の閉まる音が聞こえた・・・・。
それと同時に円形の部屋の四方八方にあったたいまつに炎が灯る・・・・。
炎で明るくなった部屋の奥に巨大な影が現れた・・・・。
『ようこそ炎の試練へ・・・。』
『世紀の2属石スキルマスターよ、歓迎しよう・・・。』
皮肉の篭った声でバーニングドラグーンが語りかけてくる・・・。
尚矢「そんな奥におらんでとっとと姿みせいな!」
すると巨大な影が立ち上がる・・・・。
そして地響きを立てながら進み、明るみにでた・・・・。
そこには体長10メートルはあろうかと言う巨大な『龍』としか形容の仕様の無い者が存在した・・・。
尚矢「おおっと・・・・でっかいなぁ・・・・・これはこれは予想外・・・・。」
討魔「でももう戻れないぞ? 怖くなったなら端で見ててもいいぞ?」
尚矢「ははっ、そんな訳あらへんやろ・・・・ゾクゾクしてきたで・・・・・。」
尚矢の顔がドSとか通り越して邪悪な顔になった・・・・。
『ほう・・・・それはハンターの目だな・・・・。』
『貴様は私が思ってる以上にやりそうだ・・・・。』
尚矢「さぁ、そろそろ初めよか・・・・・・。」
『ふふ、ふははははははははははは!!!! いいだろう!!!!』
『どこからでもかかってこい! 世紀のスキルマスターよ!!!!』
7人は身構えた。
刹那、龍が炎を吐き出す・・・・。
直撃、と思われた6人の前で剣徒が土の巨大な壁を造りだし炎を防いでいた。
剣徒「先手必勝とは、ドラグーン殿・・・・中々鬼畜ですね。」
剣徒「でも、侮ってもらっては困りますよ・・・・。」
剣徒の目に、怒りの光が宿る・・・。
壮絶な戦いが始まった・・・・・・。
ついにきました戦闘シーン♪
あと、見直してたら討魔と剣徒の立場ミスってたwwww
修正済みですw
またすぐ11話にとりかかります。