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ゆきゆきて絶望

作者: 秋葉竹
掲載日:2026/07/18



少なくとも

人類が古くなる日はやって来る


その境界を

みてみぬふりしながら

人類という種は

生きてゆく


地球温暖化や

戦争の悲劇や

洗脳の恐怖や


そんなこと

現世の不幸でしかないだろ?


ホモ サピエンスというのは

『賢い人』という意味らしい


賢いから

未来の不幸を想像して

それをなんとか組み立て直そうとする


人類は賢いから

地球の王者となった


それも、なんだか、わかるけど


いま、

ひとはすこぶる快感だ


暑い夏は冷たくできる能力があり

冷たい冬には暖かくできる能力がある


動物として

そんな克服はないだろう


でも、だがしかし、

そんな今があったとしても

《栄枯盛衰》という名の現実は

必ず人類を襲うから


すべてを飲み込む暗い絶望のように

襲ってしまうから


それで

守れなかったひとを無力と想うひとは

どこにもいないから


それでも

それは虚構や空想ではけっしてなく


芸術も宗教も高潔も


とても古い悲しみから溢れ落ちたみえかた


ただ、一瞬

心の力がたまたま光っただけでいい


向かって

向かって

向かって

故郷へかえろうか


そこにおそらく答えがないのなら


惨めに

一言いってよいか?


ゆきゆきて、

絶望を禁じる








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― 新着の感想 ―
 手にできる快楽や、安らぎを楽しめる賢さは、同時にその奥に潜む不穏をも知覚してしまいますね。  失望が必ず待ち構えると覚悟する絶望。  それがわれわれの抱えているものの正体かもしれませんなぁ。
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