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第四篇
少しの水で生きれる君を、羨ましく思っていました。
植物を育てる事が苦手な彼女でも大丈夫だと。
日陰の中でも、強い君が羨ましかった。
傍に入れるなら、どんな格好でもいいと思っていました。
でも気づいてしまいました。
僕は自分が思うより、ずっと欲張りだったという事を。
涙を拭う、ハンカチを渡したい。
励ます言葉を紡ぎたい。
隣にいると手を絡めたい。
貴方の熱を感じたい。
君では僕の願いをかなえられないことを。
今日も貴方は来てくれました。
気付きましたか?
私に花が付いたこと。
貴方は一瞬涙を止めて、久しぶりに笑いました。
私も嬉しくなりました。
翌日、満足した花は、
地面に花弁を落としました。




