3/4
第三篇
少しお腹が減りました。
貴方はそれをわかってくれて、水差しでお水をくれました。
丁寧に鉢ごと水場に持っていき、溜まった水を捨てました。
底から少し飛び出した、僕の根を伝い水が垂れていきます。
ぴちょん、ぴちょん……。
どうしてでしょうか。
初めてではないはずなのに。
僕はその音を、ここではない何処かで聴いていた気がしました。
白い部屋に透明な管、落ちる水滴
風でなびくカーテン。
向こう側にいる緑の植物。
針は――
彼女は部屋に戻ると、定位置に僕を置きました。
夏の日差しが入らない、薄暗い部屋。
こんな部屋、早く片付けてしまえばいいのに。
僕は彼女を見上げました。
止まらない涙は、僕のせいでした。




