第6話「錆雲の上」
上層都市への道は階段ではなく、飛翔だった。恐怖でガチガチに固まった二人のチンピラを後にし、グンダーはトムを小さな広場の中心にある円形のプラットフォームへと導いた。投入口に数枚の硬貨がチャリンと音を立てると、金色の金属とガラスでできた鳥籠が天から降りてきた。その歯車は、下層都市の混沌とした軋み音とは正反対の、滑らかで心地よい唸り声をブーンと立てながら回転していた。
鳥籠はスルスルと上昇を始める。それを吊るす金属から離れる瞬間にガタンと小さく揺れた。歯車がギィィと回転する音が響く。トムは上を見上げ、黒い鋼の鎖が自分たちを引っ張り上げていくのを見つめていた。
上昇はめまいがするほど速く、金色の金属とガラスの鳥籠の中での静かな飛翔だった。少女は透明な壁に顔をぴたりと押し付け、純粋な感嘆のため息をはぁーと漏らし、一瞬パネルを曇らせた。
「グンダー…すごい、高いよ…」彼女は目をまん丸に見開きながら囁いた。その瞳には、錆と生命の複雑な模型へと変わっていく下層都市が映っていた。ついさっきまで彼女の世界の全てだった、屋根と密集した通りの巣が、今や遠い蟻塚のように小さく見えた。
「ただのエレベーターだ、トム…落ち着け」グンダーは彼女を見ずに応えた。その穏やかな声は、少女の興奮を鎮める錨のようだ。しかし、彼の猫のような目は止まってはいなかった。彼は景色をじろりと見渡し、認めはしないが、低い太陽を背景にした風景、街を囲む砂漠と不毛な山々が、胸の内に静かな感覚をもたらしていた。
彼女は下を見下ろし、光がほとんど届かない目がくらむほどの深淵、その全てを支える土台となっている忘れられた悲惨の井戸、絶対的な暗黒の『奈落』を垣間見た。背筋にゾクッと悪寒が走った。
その時、一種の垂直なトンネルを通過し、黄色がかった霧の層を突き抜けると、光が波のようにザパンと彼らを打ちつけた。
カプセルがプシューと音を立てて開き、彼らを迎えた空気は清潔で、新鮮で、未知の花のかすかな香りがした。トムは一歩外へ踏み出してピタッと止まり、呆然と口を開け、息を呑んだ。そこは、黄金に輝く世界だった。
ここのエネルギーは、生命と色彩と野望の交響曲のように、目がくらむほどの強さでジンジンと振動していた。磨かれた鋼の塔と青銅の螺旋が、完璧な青空を引っ掻くようにそびえ立っている。ありえない色彩の花々で満たされた空中庭園が、優雅な建造物からわさわさと垂れ下がっていた。
「あれ見て!」彼女はプラットフォームの端までタタタッと駆け寄り、建物の正面に彫られた金属の樋を流れる、水晶のような水の滝を指差して叫んだ。「水が…壁を伝って流れてる!どうなってるの?」
「人間の工学も大いに進化したものだな…」グンダーは、声に驚きの色を滲ませて言った。彼は近づき、彼女を導くようにその肩にぐっと手を置いた。「だが、集中しろ。観光に来たわけではないぞ」
しかし、集中するのは難しかった。細部の一つ一つが驚異だった。広い大通りを埋め尽くす人々は、街そのものの脈動だった。非の打ち所のない仕事着を着た男女、ゲラゲラと大声で笑う友人たちのグループ、散歩する家族連れ。緋色の髪の少女は、一つの場所にこれほど多くの笑顔を見たことがなかった。彼女はその場所の本質を直感的に理解した。ここは目的地であり、誰もが働き、買い、夢を見るためにやってくる舞台なのだと。
建物の壁は生きており、催眠術のような映像で踊るホログラムや発光パネルで覆われていた。
「ああいう場所は何なの?」少女は、「王の気まぐれ」と書かれた看板の前で立ち止まり、尋ねた。看板では、金色のカードのデッキが魔法のように空中でシャッフルされていた。「魔術師のギルドか何か?」
「そんなところだろうな」グンダーは、彼女が歩き続けるように腕を優しく引きながら、低く鋭い声で答えた。「硬貨を消し去る類の魔法を実践するギルドだ。本物の魔術師がやることではない!」
「でも…でも…王様って?」トムは、腕を引かれながら、ほとんど泣きそうな声で抗議した。
「いいから、とっとと来い、この頑固者!」グンダーは、顔に苛立ちと焦燥が浮かび始め、文句を言った。
彼女は従ったが、その好奇心旺盛な視線はキョロキョロと全てを物色し続けていた。上を見上げると、商業都市のはるか上空に、別世界のものと思われる、穏やかで銀色の尖塔の先端が見えた。街の頂、静かで到達不可能なオリュンポス。「あそこには何があるんだろう?」
グンダーは街の頂上をちらりと見上げた。彼の猫のような目がスッと細められ、軽蔑の色が顔に浮かぶ。「余たちが関わるべきではない類いの連中だ」それがグンダーの唯一の答えだった。
彼らが歩いていると、黒い金属とスモークガラスでできた、静かで優雅な乗り物が大通りの端にスーッと滑り込んできた。歩行者の流れは、命令もなく、敬意の表れであるかのように自然と彼のために道を開けた。ドアが開き、銀色のドレスをまとった女性が降りてきた。その布地はまるで月光で織られたかのようだ。彼女は誰にも視線を向けず、その顔は退屈した美しさの仮面を被っており、豪華な店の入り口で制服姿のドアマンに迎えられた。
グンダーが歩調を保つ一方で、トムのペースは一瞬、ほとんど気づかれないほどぐっと落ちた。彼女の目はその女性から離れず、銀色のドレスが歩くたびに彼女の足首の周りをひらひらと舞う様子を追っていた。その布地はまるで生きているようで、街の黄金の光を飲み込み、液体の破片として返していた。
無意識に、少女の手は自身のズボンの厚い縫い目に触れ、指は彼女を隠すざらざらとした機能的な生地の感触を確かめた。それはほんの一瞬、驚嘆する少年の仮面の中のほんのわずかな隙間であり、その視線に驚きではなく、深く憂鬱な魅了が宿った沈黙の瞬間だった。女性が豪華な店の中に消えると、トムはぱちくりと瞬きをし、無理に視線を前に戻してグンダーに追いつくために歩みを速めた。顔には説明のつかない熱がじんわりと広がっていた。
歩みは彼らを商業の大通りから遠ざけた。噴水と群衆の心地よい音は、次第に重い沈黙に取って代わられた。彼らは、磨き上げられた黒曜石の板で舗装された、広大で厳格な市民広場に入った。その床は、空を暗い鏡のように映し出していた。そして広場の中心に、黄金の都市を繋ぎ止める闇の錨のように、その要塞はあった。
トムの胸でフツフツと泡立っていた興奮は消え去り、威圧的な感嘆の念に変わった。ここの空気はより冷たい。「あの場所…街の他の部分とは違うみたいだ」彼女は呟いた。
「違って当然だ」グンダーは彼女の隣で立ち止まり、その建造物に視線を固定して言った。「街の残りは絶え間ない見せかけだ。あれは、その創設後、王国が到来した後に来たもの。余たちが求めるものは…」
その建造物は黒曜石の刃のように、青みがかった黒い金属のモノリスとしてそびえ立っていた。鋭い角度と、光と音を吸収するかのような滑らかな壁を持つ。その建築は美しさではなく、純粋な権力を主張する、無骨で効率的なものだった。巨大な強化鋼の門の上には、ろ過された空気の中でぴたりと動かない旗が掲げられていた。街を象徴する大きな歯車。その中央には、下向きの剣を二本の槍が囲む盾の紋章。キサナトラの街の『秩序の番人』のシンボルだ。
二人の衛兵が、彫像のように微動だにせず入り口の両脇を固めていた。艶消しの機能的な灰色の鎧が頭からつま先まで彼らを覆い、その顔は個性のない兜で隠されている。彼らからじんわりと発せられる規律と危険の冷たいオーラは、彼らの本性を物語っていた。彼らは兵士であり、その存在は、鋼の門そのものよりも威圧的な、見えない壁だった。
あの場所は、街の黄金の夢が築かれた、冷たい鋼の土台だった。
グンダーが一歩前に出ると、少女はそれに続いた。彼らの足音が、広場の圧倒的な静寂の中にコツン、コツンと響き渡る。
「着いたぞ」彼は、何の感情も含まない声で言った。「『秩序の番人』総本部だ」




