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この恋のために  作者: ひなた真水


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デートの約束

 携帯機種変して、ウッカリ登録番号以外の着信拒否設定を忘れてたら、知らねえヤツからの着信があって、ちょっと迷ったあと出た。

 またイタ電じゃねえだろうな?


『あ、遥もしー?』

「……相沢? あれ? なんでおめえが番号知ってんだ?」

『伊東っちに聞いた。んでさ、アピールタイムいっとけって思って』

「ふーん。伊東のヤロ…」


 勝手に俺の番号流すんじゃねえよ、伊東のバカやろ…中学ん時みてえにイタ電祭りとか、俺もうこりごりなんだし、あとで文句だ。


『でさ。遥あたしの事あんま知らないっしょ?』


 でもま、かかってきたのが相沢でよかった。

 お互い知り合うためにっつーなら、俺としても悪くねえし、ちょっと喋ってみよう。


「まあ、相沢の事はあんま知らねえな。何教えてくれるんだ?」

『色々だよー。つかさ、遊びにとか誘ってい? いっしょ遊ぶのが早いっしょ』

「おめえと遊ぶのか。言っとくけど俺、女子と遊ぶってよく知らねえぞ?」

『知らないって言っても、彼方いるじゃん。彼方となら遊ぶっしょ?』

「あいつは俺の中じゃ女子のカテゴリに入んねえ。伊東藤本も同様にだな」

『何? あたしが初女子? いいじゃんそれー。でさ、いっしょ遊ぶ場所だけどさ…』


 相沢に遊びに行く誘いされて、どこ行くかといつ行くかを決める。

 どうやらこれはいわゆるデートっつー物らしいな。初デートか。

 日曜日なら弥勒が親戚んち行ってるから、日曜日で遊ぶ事にして、行き先は相沢おススメのカフェっつー事になった。

 俺としてはデートっつーなら遊園地とか思い込んでたよ。

 バイトしてねえ高校生にそれは厳しいかもって考えは必要ねえのか。


「んじゃ、そゆ事にすっか。そのプランなら俺でもいけそうだ」

『やりぃ。じゃ日曜よろしこっ』


 デートっつーと、もっと俺浮かれた物になるかと思ったけど、思ったより普通だな。

 あんま普段誰かと遊ぶのと変わんねえ気分だ。

 それより母さんに弥勒のリクエスト言っとかねえとだ。コロッケコロッケ



「分かったわ。じゃコロッケいっぱい作りましょ」

「うん。弥勒いっぱい食うから、いっぱい食わせてえしな」

「母さん楽しみよ。高校生になってから2人とも、あんまり家にいないんだから」

「しょーがねえだろ。それが成長っつーもんだ。でも彼方ほどじゃねえだろ?」

「あら、彼方は毎日外でごはん食べてこないわよ? 母さん寂しいっ」

「むー弥勒が料理教えてくれるっつったら、喜んでたクセにー」


 うちの親はどうも俺と彼方に懐きすぎっつーか、弥勒んちとは真逆によくねえ感じだ。

 なんつーの? 自立の阻害するタイプ?

 将来絶対彼方が嫁に行く時泣くタイプだ。こう言う親はあんまかまうのよくねえっ。

 無視だ無視。無視しておこう。


「ま、その日は滝くんも来てくれるって言ってたし、母さん楽しみだけどね」

「あそなんだ? 滝は何リクエストしたんだ?」


 滝も来るのか。あいつはたしか家来るの2回目だっけ?

 付き合い始めた当日にも挨拶来てたし、もうすっかり親公認の彼氏だな。


「筑前煮よ。2人とも料理がほんと好きみたいねえ」

「筑前煮ー? なんか滝のリクエストってババ臭え食い物だなー」

「いいじゃない。筑前煮食べたい子がいたって、あ、父さんが時間あれば、ちょっと来てって言ってたけど」

「ねえっ。時間ねえぞ。今日は母さんかまって時間ねえっ」

「そんな事言ったら、また父さん拗ねて大変よ?」

「むー俺の親はなんでこう、子どもかまいたがるんだよ。子離れしろってー」

「彼方ばっかりに押し付けないの、遥も父さんかまいなさい。テスト頑張ったご褒美出すって言ってたわよ?」

「そりゃ行くしかねえな。父さんとこ行ってくるっ」


 テストのご褒美くれるっつーなら、もらいに行かねえ選択肢は存在しねえ。

 しょーがねえ、今日は父さんもかまってやろうか。

 父さんは母さんと違って、かまいだすと時間食うけど、そこは今回我慢してやろう。


 コンコン───


「父さん入るよー」

「ああ、遥。久しぶりだな、もっと父さんのとこくればいいだろう?」

「言っとくけど、今週は用事あるから、教室には行かねえぞ?」


 俺はそんなヒマな高校生じゃねえんだ。

 毎週毎週父さんの教室行くほど、時間余ってねえから、ゼミ生にはよろしく言っといて。


「ええ? 来ないのか? 土曜日はボランティアで来られないんだろ?」

「彼方呼べば? あいつ全然顔出してねえだろ?」

「彼方はデートが忙しいじゃないか。これ以上嫌われたら父さん死ぬぞ?」

「むー父さん彼方に甘すぎなんだよ」

「そんな事言ったってな、父さん靴下臭いって言われたんだぞ?」

「ジジイは靴下臭え物だし、しょーがねえじゃん。加齢臭だ」

「でも臭いから横歩くなって酷くないか? 父さん彼方といっしょに歩きたいよ?」


 しょんぼり肩落とすヘナチョコ父さん見ながら、俺はちょっと呆れてため息を吐く。

 なんでうちの父さん、こんな威厳がねえんだ?


「それ臭え靴下で家ん中ウロウロするからだろ。出かける時は靴履くから大丈夫だよ」

「はー、うちの子どもたちは、どうしてこうも父さん達に冷たいのやら…」

「それより何か褒美くれるって聞いたぞ。テストの褒美くれよ」

「そうだったな。ハイこれ、父さんからの問題だ」

「えー? また新しいの作ったのか? つかさ、先に普通の褒美をよこせ、普通の方のを」

「普通の先に渡して逃げられたら、父さんが悲しいだろ?」

「逃げるって思うなら、そろそろ諦めろよ。くそ、またこんな難しそうなのを」

「出来る子どもには色々させるのが、親の正しい姿だろ? いいから頑張って解きなさい」

「むー」

「それでこっちが遥希望のやつだよ」

「ちっせえな、ん? これ俺の希望してたノートPCじゃねえぞ?」


 父さんまた彼方の希望を優先したのか?

 むー俺、持ち運び用にノートPCが欲しかったのにー。これなんだ? ちっせえ。


「ふっふっふ。タブレットPCだ」

「マジ⁉︎ やた! タブレットか、だからこんなちっせえ…やったー!」


 箱の中にはリンゴマークのカッコいいタブレット、うわー、これで気軽に電子書籍読んだり動画見たり出来るじゃん。やたー。


「彼方とお揃いだから、大事に使うんだぞ?」

「さんきゅ、父さん! うわー、欲しかったんだよ、これー」


 思ってたより軽いな。これならガンガン持ち運べるから、地図アプリもこっちで見ようか。

 画面デケえから、すげえ見やすいぞ。


「あと、学校ではこれ使って怒られたりしないようにしなさい」

「当然だ! 没収とか絶対やだしなっ! 嬉しいぞ父さん! やったー!」

「PCの方はもうしばらく父さんのお古でいいだろう?」

「うん。これあるなら全然今のでかまわねえ。父さん次俺時計な?」


 持ち運べるタブレットがあるなら、次狙うならノートPCよりスマートウォッチだろ。

 今度は彼方とも共謀しておこう!

 デケえデスクトップPCはしばらくこのままでいい。あれまだ十分使える性能してるしな。


「うん? スマートウォッチか? それはまた考えておくよ。彼方はモニタ欲しがってたしな」

「あ、モニタもいいな。PC画面新調するのもよさそうだ」

「2人ともこういうのが好きなら、もっと…」

「あ、俺風呂入って来るー」


 父さんの話遮って俺は部屋から逃げ出した。父さん話長えから、付き合うと時間足りなくなるしな。

 タブレットPCゲット! これは明日、絶対弥勒に自慢しねえとな!

もしよければ、ブックマークや⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎を付けてくださると作者は泣いて喜びます(๑>◡<๑)ノ

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