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第七十七話 学園生活スタート(後編)

「失礼しますわ。あなたが、グラック男爵殿でいらっしゃいますか?」


「はい。私がグラック男爵です」


 リックの次に声をかけてきたのは……縦ロールだ!

 銀のロングヘアーすべてにロールを巻いた、いかにもお姫様といった風な美少女が声をかけてきた。

 スタイルが抜群で、その大きな胸に視線が向かないように注意しなければ……。

 同じクラスだから操者のはずだけど、その髪と胸は操縦の邪魔には……ならないか……。


「ラーベ王国の第三王女、ケイトと申します。以後、お見知りおきを」


「これはご丁寧に、グラック男爵です」


「学園の中であまり身分を誇示しても意味がありませんわね。私のことはケイトと呼び捨てで結構ですわ」


「そうですか……私もエルオールと……痛っ!」


「どうかされましたか?」


「いえ、特になにも……(リリーもアリスも、人の尻を抓らないでほしい……)」


 このケイトというお姫様。

 見た目に反して、かなり融通が利く……学園の特殊な事情をよく理解しているようであった。

 様々な国から生徒が集まる都合上、学園内で身分をひけらかして威張るのは禁止。

 必ず全員と対等にフランクにやれとまでは言わないが、身分を盾に同級生に威張ったり、我儘を言うな。

 というルールが作られていた。

 別の国の伯爵家の人間が、別の国の男爵家の人間や騎士に威張っても、所属する国が違うので揉めるだけ。

 なので学園内では、身分差は関係ないということにしていた。

 他の科には平民出身者もいるので、これを周知しておかないと揉め事が増えてしまうからだ。

 もっとも、そのルールを聞き、学園を批判する貴族も多いけど。

 自分が入学試験に落ちたので、悪し様に言っているのもあるのだろう。


「我が国は小国なので、操者の実力アップが至近の課題。ゾフ王国のようになれれば。特に、大要塞クラスを一機で落とした英雄グラック男爵のようになれればいいのですが……」


「英雄ですか? 私が」


「単機で大要塞クラスを落とすなど、これまで聞いたことがありませんわ。しかも、ゾフ王は魔晶機神を用いたのに、グラック男爵は魔晶機人でそれを成し遂げました。我がラーベ王国の操者でグラック男爵の名前を知らない人は……ここは学園の中。同級生なので、あなたをエルオールと呼ばせていただきますわ」


「では私も、あなたをケイトと呼ばせていただきます」


 この人、銀髪縦ロールで姫様やアリスよりもお姫様お姫様しているけど、話すと気さくでいい人だな。

 なんて思っていたら、私の目の前にリリーが顔を近づけてきた。


「エルオール。初顔合わせのラーベ王国の王女はいきなり名前で呼んで、妾はまだに姫様とかリリー様なのか?」


「それは、この学園の外で姫様の名前を呼び捨てになんてできませんからね」


 そんなことしたら、サクラメント王国の上級貴族たちになにを言われるか。

 言われるくらいならいいが、最悪、無礼だと言われて暗殺でもされかねない。


「サクラメント王国には、古からの決まりを頑なに守るガチガチの保守派しかいないですから。エルオール、余はアリスと呼んでくれて構いません。ゾフ王も許可してくれたので」


 アリス……そのゾフ王は私なんだけど……。

 ゾフ王国の人間で、私がアリスを呼び捨てにして問題視する人は一人もないけど。


「エルオールは、各国のお姫様に大人気だ」


「そんな他人事みたいに……」


「実際、他人事だからな」


 リックの奴。

 正論なだけに腹が立つな。


「あっそうそう。このクラスには、もう一人王女様がいるんだよね」


「そうなのか?」


「ほら、あそこ」


 リックが示した方を見ると、席で一人操縦の教科書を見る、一人の美少女の姿があった。

 ライトパープルの髪を背中で無造作に纏め、翌日からでいいと言われている学園の制服を着ている。

 とても真面目そうに見えるな。


「彼女は、アーベルト連合王国の姫様なんだと」


「あのアーベルト連合王国か?」


「他にアーベルト連合王国はないだろう。少なくとも、俺は知らないな」


 以前、その王国について聞いたことがあった。

 国を完全に閉じて鎖国しており、連合軍にも参加していない。

 その国力も、魔晶機人の装備数も、操者たちの実力も不明。

 他の国々ともほとんど交流がないそうだが、それが突然学園に生徒を、それも王女様を送り込んできたそうで、担当者が驚いていたのを思い出す。

 教室中の生徒たちが、彼女を遠巻きに見る理由がわかるというか……。

 そして、そんなクラスメイトたちの注目を浴びても静かに本を読み続ける、アーベルト連合王国の王女様。

 メンタルが強いのかもしれない……。

 などと思ったら、突然教科書を閉じ、私たちの方を見た。

 そして無言で席を立ち、私たちの方にやってくる。

 歩き方からして、かなりの凄腕だとわかる。

 相当鍛えられており、なにより試験に合格してAクラスになったということは、操者としても優れているはず。


「貴殿がグラック男爵か?」


 彼女は私の前に立ち、挨拶をしてきた。

 かなり素っ気ない態度だが、美少女が素っ気ないと少しゾクゾクするかも……私は変態か!


「はい」


「アーベルト連合王国の第八王女、クラリッサだ、よしなに」


「エルオールです」


「なるほど。これは凄い」


「なにがですか?」


「貴殿の魔力だが……。詳細を確認するか」


「はい?」


 そう言うと、クラリッサは私のオデコに自分のオデコをくっつけてきた。

 突然のことだったので、私はそれを防ぐことができなかったのだ。


「なるほど……これはなかなか……よしなに」


「はい……」


 この人、もしかしてこれだけで相手の魔力がわかるのか?

 気になる……駄目元で聞いてみよう。


「そうすると、相手の魔力量がわかるのですか?」


「然り。大凡だが、大凡しかわからなくても十分だった」


 もしかすると、彼女にはバレてしまうかもしれないな。

 私とゾフ王が同一人物であることに。


「我らアーベルト連合王国の女性は平均的に魔力が多く……その分、男性の魔力は低い傾向にあるのだ。王位は女性しか継げず、しかも長子継承ではない。操者としての実力のみで決まる。ゆえに他国から反発が大きいので鎖国しているのだ」


 他の国は、かなりの男尊女卑だからな。

 臨時で一代だけならともかく、ずっと女王が支配するアーベルト連合王国をよく思わなかったのは理解できる。


「ですが、どうして学園に生徒を送り込んだのです?」


「うちは、操者よりもキャリアーの操船を習う艦船科、魔晶機人その他の整備を習う整備課に入った者が多い。我が国はその分野が弱いのでな……」


 アーベルト連合王国は、操者の質に関しては侮れないものがあるようだ。

 だが、これから大規模な運用が始まりそうなキャリアーの艦長や船員の養成、魔晶機人の整備を担当する整備士の質に課題があると思っているのか。

 そこで、学園の創設を期に大量に人員を送り込んできた。

 そういえば、アーベルト連合王国出身の艦船科、整備科の生徒は多いと聞いた。

 ちゃんと入学試験には合格しているので、よほど気合を入れて受験対策をしたのであろう。


「特にキャリアー。これの技術発展に遅れると、我が国は苦境に陥るのでな」


 アマギの艦内工場のおかげもあって、現在ゾフ王国のキャリアーは民間で運用しても採算が取れるまで燃費や整備性が向上していた。

 当然他国はそれを欲しており、こぞって学園に生徒を送り出しているわけだ。

 魔晶機人と、特に魔晶機神の運用において、キャリアーの存在は大きい。

 飛行パーツで飛ばすより、キャリアーに積んで運んだ方が、操者の疲労、機体の整備頻度、マジッククリスタルの消費量が大幅に減るからだ。

 魔晶機人を直接飛ばすよりも即応性には劣るが、別にキャリアーから機体を飛ばしてもいいし、そんなに緊急発進が必要な事態はそうそう訪れないからだ。

 キャリアーは、魔物がいる領域の上空も飛べる。

 人と荷の運搬にも最適で、これを実用化できるかどうかで各国の将来が変わると言っても過言ではなかった。

 燃費のいい新型魔導炉装備のキャリアーはゾフ王国のみが生産しており、それに触れられるのが学園だけであった。

 軍事機密なのと、国内需要に追いつかないせいで他国には売れないが、実物を動かし、整備して触れられる艦船科は人気が高かった。

 魔力は多いが、魔晶機人の操者としては……という貴族の子弟たちがこぞって入学していたのだ。

 高性能の秘密を探る目的もあるだろうが、魔導炉の素材の質と加工技術がすべてなので、それを知ったとしても真似するのには時間がかかるはずだ。

 魔導炉を製造できた古代文明よりも、アマギの方が技術に関しては上だからだ。


「整備士もだな。魔晶機人の稼働率を上げたい国は多いはず」


 もう一つ。

 魔晶機人による戦力を上げるためには、整備技術の向上も必要だった。

 整備技術が低くて稼働率が悪ければ、いくら優れた操者でも戦えないのだから当然だ。

 この分野でも手を抜いている国も多く、というか貴族ほど操者に拘るので、整備士の待遇がいまいちな国も多かった。

 貴族個人で整備士を優遇している者はチラホラといる。

 整備体制の確立が、魔晶機人という戦力を大幅に上昇させることを理解しているのだ。

 いまだ魔導炉が壊れれば魔晶機人は動かせなくなるが、魔導炉が無事でも、修理、整備技術が低くて機体を動かせなくなってしまう国や貴族は多かった。

 部品不足という理由もあるが、雇っている整備士の質が低くて、直せるものが直せない。

 そんな理由で放置されている魔晶機人も多かった。

 各国に整備士を育てる教育機関はなく、ゾフ王国の学園が初めて整備科を設立したので、ここに集まっている生徒も多かった。

 才能があれば平民でも整備士になれるので、ここは平民の比率がとても多かった。

 魔法道具を作る技師の子弟が多いのも特徴で、ヒルデも無事に入学を果たしている。


「なにより、噂ではゾフ王国の魔晶機人は性能がいいと聞くのでな」


 ゾフ王国では、魔晶機人改と呼ぶくらいには性能が圧倒的によかった。

 魔晶機神も同様だが、さすがに学園には魔晶機人改しかなかったけど。

 学園に入学できれば、ゾフ王国の魔晶機人改を動かせるからという理由で入学した生徒は多かった。


「というわけで、第八王女たる私が学園に入学したわけだ……」


「あの? なんですか?」


「我が国では、優れた操者は大半が女性だ。ゆえに……」


「ゆえになんですか?」


「優れた男性操者はモテるぞ。我が国に移籍するつもりはないか?」


「いえ、今のところは……」


 これ以上、モテなくていいんだが……。

 アリスが怖いし。


「貴殿は、他国の優れた男性操者に、そうやっていつもちょっかいをかけているのですか?」


 やはりアリスは、遠慮なしのクラリッサに怒ってしまったか。

 とはいえ一国の王女なので、彼女に対し王女なのにはしたないと嫌味を言うくらいであったが。


「ちょっかい? 我がアーベルト連合王国では、優れた男性操者は女性操者が奪い合うもの。ちょっかいではない。真に欲しいと思っているのだ。我が国では貴族も王家も女性が当主となるゆえ、婿が他国の人間でもなんら問題はない。これまでは鎖国のような状態だったため、国内のみで優れた男性操者を奪い合っていたがな」


 アーベルト連合国って、そんな国だったのか……。

 私は他の国の操者で助かったかも。


「駄目です! エルオールは、我がゾフ王国の大切な貴族なのですから!」


「しかし、アリス王女の婿はゾフ王であろう? 貴殿が口を出す理由はないと思うが」


「私は将来の王妃なのですから、自国の優れた貴族を目の前で引き抜かれていいわけないと思いますけど」


 その前に、私はゾフ王にして、アリスの婚約者だ。

 目の前で私が他の女にちょっかい出されて、いい気分のわけないか。


「確かに気分はよくないな」


「リリー様?」


「エルオール! 様はいらぬぞ!」


「はいっ!」


「もう一度!」


「リリー」


「よし! アーベルト連合王国の王女よ。そなた、随分とエルオールに興味あるようだが、この男はお主よりも妾との関係の方が深い。そなたの婿にするのなら、その前に妾が婿にするぞ」


「ええっーーー!」


「なんだ? エルオール。そんなにおかしいか?」


「いえ……でも、それは無理では?」


 私はサクラメント王国時代、最下級の郷士でしかなかった。

 そんな私とリリーでは、完全に釣り合わないであろう。

 元々私は、彼女をそんな風に思ったことは一度もなかったのだけど……。


「今、エルオールは男爵であろう? 工作する必要があるが、なんとかいけるぞ。グレゴリー兄はこのところ失態続きだ。妾が他国に嫁いで消えるとなれば、彼を支持する貴族たちと共に大喜びだろうな。もし反対するのなら、模擬戦にかこつけて少し痛めつけてやればいい」


 いや、それはグレゴリー王子が可哀想……。

 彼は、魔晶機人の操縦が下手なのだから。


「でしたら、私も参戦して構いませんわね?」


「ケイト……さん?」


「現在、どこの国も操者の質に劇的な向上は見込めません。倒しても倒しても減らない魔物、結界を張らなければ人が住めない大地、絶望の穴より湧き続ける異邦者の存在。古い因習を守り続けるだけでは、じきにこの世界は衰退に向かうでしょう。こうして他国の学園に来た我々が、新しい優れた操者の血を求めるのはおかしなことでしょうか?」


「魔力量の問題が……」


「あら、どうやらあなたは、元郷士とは思えない魔力量の持ち主だと推察しますが。そうなのでしょう? クラリッサさん」


「ちょっと、常人ではあり得ない魔力量だというのはわかる。そういえばゾフ王も、過去に放棄した王城の地下にある紫水晶に魔力を注入できたとか。確か昔のゾフ王国は、アレに魔力を篭められなかったから、王都を放棄していたはずだ」


「詳しいのですね……クラリッサ王女」


「アリス王女よ。アーベルト連合王国は鎖国状態だが、他国の情勢を探っていないわけではない。よって……」


 再びクラリッサが、私の額に自分の額をくっつけてきた。

 敵意があるわけではないので、私はそれを避けることをしなかった……実は端正な顔立ちの彼女とまるでキスでもするかのような距離で顔を近づけられるので、体の方が回避を拒否したのかも……。

 さらに再び、彼女からその息遣いといい匂いが……私は変態か!


「やはり、膨大な魔力を感じるな」


「そんなことでわかるのですね」


 ケイトが驚くのも無理はない。

 魔法道具がなくとも、額をつけると大凡の魔力量がわかる。

 もの凄い特技だが、それは魔力測定器すら騙してきた私の魔力量隠蔽が通用しなくなった瞬間でもあった。

 そして同時に……。


「エルオール! お主、妾を謀っておったな!」


「ええっーーー! そんな大げさな……」


「『ええっーーー!』ではないわ!」


「郷士風情がこの魔力量です。間違いなくサクラメント王国貴族のままだったら謀殺されていたでしょう。グラック男爵の行動は正しい。それとも、サクラメント王国貴族たちの『しょうもないプライド』のために、グラック男爵に死ねとおっしゃられるので?」


「うっ……そんなことは言っておらぬ……」


 アリスに責められ、リリーは途端に弱気になった。

 思い当たる節があるからであろう。


「グラック男爵がその才を思う存分ふるっていたら、今頃この世にいなかったかもしれません。ゾフ王国に転籍して正解でしたね。それとも、グラック男爵があのままサクラメント王国に残っていたとして、はたして男爵になれたでしょうか? あれだけの土地を開発したというのに。どうですか? リリー王女」


「……」


 アリスの言うとおりで、私にとってゾフ王国に転籍できたのは好都合だったのだ。

 もしあのままサクラメント王国に残ったとしても、そのうち上級貴族たちからの嫉妬で殺されていたかもしれない。

 グレゴリー王子が私を郷士のままにしていたのには、そういう理由もあったのだから。

 姫様の親衛隊に関してはせいぜい爵位を一つ上げる程度で、しかも全員が法衣貴族だ。

 もし在地貴族である私が昇爵していたら、軋轢は大きかったであろう。


「もはやグラック男爵はゾフ王国の貴族です。リリー王女は諦めてくれとしか言えませんね」


「そうですわね、私はエルオールさんがゾフ王国貴族でも問題ないですけど」


 と言いながら、ケイトが私と腕を組んできた。

 ケイトはこの中で一番胸があるので、腕に実にいい感触が……じゃない!

 私はゾフ王でもあるので、他国の姫様を奥さんにするなどできない。

 今は便宜上、ゾフ王とグラック男爵を別人扱いにしているが、卒業したら『実は同一人物でした』と公表する予定なのだから。

 その頃にはゾフ王国の体制も整っているから、というわけだ。


「アーベルト連合王国は女性が一家の主となる。エルオール殿、入り婿は楽だぞ」


「……」


 クラリッサまで!

 私はこのまま平穏無事に学園を卒業し、ゾフ王となったらアリスに国の統治はすべてお任せ。

 お飾りの王として、魔晶機人の操縦を楽しみつつ、スローライフを……言うほどスローライフじゃないけど……どういうわけか、二度目の学生生活に入ってしまったけど……。


「(まだ大丈夫、修正は利くはずだ……)」


「エルオール……」


 姫様……いやリリー……そんな恨めしそうな目で見ないでくれ。

 それにしても、どうしてこうなった?

 私は、政治家とも関わらなければやっていけない面倒な高級軍人ではなくなり、別世界の田舎貴族としてまったりスローライフを過ごす予定だったというのに……。


 いや、多少想定外のことがあったが、ここで頑張ればまだ十分に修正可能だ。

 私が学園を卒業する頃には、きっと私がお飾りの王でいられるくらいゾフ王国にも余裕ができるはず。

 そうしたら、あとはアリスに任せればいいのだ。


 以前、聞いたことがある。

 前世の私のルーツである日本という国では、殿様よりも、殿様を篭絡して専制を振るう悪家老ポジの方が美味しかったと。

 アリスは有能だし、きっと私にスローライフを送らせてくれるはずなのだから。

 とにかく今は、二度目の学生生活を無難に過ごすとしよう。


「エルオール、放課後は妾と魔晶機人の操縦訓練をしようぞ」


「リリー王女、私が優先です」


「エルオールさん、私も操縦を教わりたいです」


「是非一度お手合わせを願いたいものだな」


「エルオール、お前、モテモテで羨ましいな」


 リックの方がモテそうなんだが、前世から合わせてモテたことがない私は、こういう時どうすればいいのかよくわからなくて困ってしまう。

 とりあえず、魔晶機人改でお手合わせをして腕を見るか。

 なぜなら俺は、この学園の生徒にして魔晶機人改の操縦を教える講師でもあったのだから。

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