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45、不幸せ


「シャロン、俺怒ってるから。」


 ユエが帰ると片付けを終えてソファに寝転んでいた私に覆い被さって来た。そのまま軽く口付けられる。


「なんで?」


「なんでユエと仲良くするん?!」


 珍しく怒っているかと思えば、そこ?


「えっと女の子だから?」


「女でも女を好きな奴なんていっぱい居るねんで!それやのに夫を差し置いて他の奴と浮気やなんて。」


 しくしくと泣いているふり、言葉だけだと可愛いけどなんだかいつもと違う。でもやっぱり可愛い。


「ごめんね。私が女だから女の子に対してどうしても優しくなっちゃうの。」


「それやったら俺も女の子に生まれれば良かった。」


 何を言ってるんだこの可愛い生物は、私の首元に顔を埋めてごねている19歳。年齢が分かって急に可愛さが倍増してきてるな。


「えっとでもとにかく一番フィンが好きよ。それだけは胸を張って断言できる。」


「ほんまに?」


 首元で喋るフィン。こんなに大きいのに子供みたい。


「ええ、誰に聞かれても絶対の自信を持って答えられる。」


 あの路地裏で会ったときには考えられない関係性だ。


「じゃあシャロンからキスして。」


 ソファに突っ伏した大男にどうやって?


「えっとじゃあ動いて貰っても?」


「やだ。頑張って。」


 ちょっと笑いそうになりながらフィンが言う。


「えっと。」


 体をずらそうにもフィンの体が乗ってきていてどうにもこうにも。


「あんまり俺の下で動かんといて。なんかそういう気を起こしそうになるから。」


 ならどうしろと?てかどんな気を起こすんだ?どれだけ一緒に寝てても触りもしない男が?


「だったら一旦動いてよ。」


「やだ。シャロンの体柔らかくて温かくて寝るにはちょうど良い。」


「ちょっと本当に重くなってきてるんだけど。」


「大丈夫。俺痩せ型やから。」


 まあ確かにそうだけど。


「もしかしてこのまま寝ようとしてない?」


「ふふふ、バレたぁ?」


「絶対に私の上から落ちるからやめなさい。」


「そこ?」


 それでも動こうとしないので仕方なくて奥の手を使う。文字通り奥の手。


「え。」


 フィンが顔をやっとあげる。奥の手とは私の手を握っていたフィンの手を口まで持ってきて、手の甲と指に2回キスをしたのだ。恥ずかしい。


「恥ずかしい。」


「シャロン、もう少しだけいい?」


「良いわよ。」


 フィンが緊張した様子で唇にキスをしてから位置をずらしていく。手で頬を撫でるので顔を動かして指にキスをする。ものすごくびっくりした顔をしたフィンと目が合ったところで私の中で合点がいった。この人本当に恋人がいた事がないようだ。仕事で忙しかったからか危ないからかまたは本当に面倒だったからかはわからないけど。

 フィンは気を取り直してまた唇から何度も口付けていき鎖骨の少し下まで口付けるとピタッとやめる。


「これ以上はやめとく、今子供ができてもシャロンをとられるショックで我が子を愛する事ができひんかもしれへんし。」


私の服のボタンをとめながら言う。


「貴方何を言ってるの?真剣な顔して。」


「だってマジやもん。」


「嘘でしょ。まさかそんな理由で私に手を出してこなかったの?」


「そうやけど。だからもうちょっと待ってな。我慢できるようになったら手を出すから。」


「なっ…えっ…分かった。」


「なんかシャロンは慣れてるよね。」


「そこまで慣れてる訳じゃないわ。ただ…そうね貴方を好きだからなんというか…貴方になら良いかなって。そうね今気が付いたけどそう思ってる。」


「そう、不機嫌なの飛ぶくらいびっくりした。」


「ふふふ、私の方が年上だからね。」


「うわーだから年齢言いたくなかってん。」


「良いじゃない、いつかは分かる事なんだし。」


「嫌や、絶対に子供扱いされるし。俺より4歳上やもん。」


 そんなに拗ねることかね。ムスッとしている。フィンにはニッコリという表情しかなかったのに今は色んな顔を見せてくれる。それが嬉しい。


「そうね。ねえシチュー美味しかった?」


 女子的には感想を聞きたい。女子……。


「うん、独り占めしたかったのに。」


「貴方の為に何度でも作るから。」


 やだ、恥ずかしい。


「ありがとう。あーあ明日からずっと来るんやろうなぁ。」


「良いじゃない、他の危ないことをするより家に来てくれた方が危なくないでしょう。」


「お人好しやなぁ。」


「何を言ってるの?貴方が一番心配してたくせに。」


「してへんし、シャロン以外どうでもいいし。」


 とまた拗ねている。


「そういう事にしといてあげるわ。」


 今度は落ち着いて私の首にキスをしてもう一度私に体を預けている。確かに軽い。よしよしとなんとか手を動かして頭と背中を撫でてあげていると物凄く穏やかな寝息が聞こえてきた。


「嘘でしょ。朝までこの状態?」


 重い。力が抜けた体がこんなに重いとは。さっきから何となく考えていたけれど多分、フィンはユエを知っていた気がする。フィンの元に連れてこられる人を全員覚えていたんだと思う。だったら優しくすれば良いのに。



「おはよう!早く開けなさいよ!」


 けたたましいノックの音とユエの声で目が覚めた。体は軽くて私の上にフィンが居ない事が分かる。


「はっやっぱり落とした!」


 慌ててソファの下を見ると誰も居なかった。


「シャロン昨日はありがとう。次は俺の上にのってな。」


 ニコニコしながらお風呂に入ってきたのか濡れた髪をタオルで拭きながら私に紅茶が入ったマグカップを差し出す。ツッコみたいことはたくさんあるけどとりあえず一番の問題を投じてみよう。


「ドアを開け……。」


 私の発言を遮って言う。


「俺ら新婚さんやでゆったりイチャイチャしないと。」


「あー。」


 仕方なく紅茶を一口、口に含む。美味しい。とても美味しい。


「シャロン風邪ひいてない?昨日はごめん。なんか温かくて心地よかった。」


 穏やかな笑顔でキスをしてくるのだがその間もずっと、いや段々と家が揺れるほどノックの音が大きくなっている。ハンマーか何かで殴っているのか?


「あーフィン?」


「シャロンが着替えに上がったら家に入れる。その可愛いパジャマ姿を絶対に見せたくない。」


「分かりました。上がります。」


 ここは大人しく言うことを聞いておく。冗談だろうが子供に嫉妬しそうと言う男なのだから。ていうかいつパジャマに着替えたんだ?あいつ夜中に1回起きて自分と私をパジャマに着替えさせてもう一度私の上で寝たのか?いやそれはないかなフィンが故意に私の上で寝たとは思えないし。でもパジャマに着替えさせたのは彼だな。

 私が2階に上がると玄関の扉が開きユエがフィンに怒鳴っている声が聞こえる。簡単に白のタートルネックのタンクトップのセーターと足が隠れる長さのベージュのマーメイドスカートにした。着替えて下に降りるとユエはまだ玄関の扉の前に立っている。


「どうしてユエを立たせてるの?」


「中に招くとは言ってない。ここで帰れ。」


「両親が何処に居るのか教えてくれたら帰るわよ!」


 フィンは玄関の扉を開けたままにしてユエの前に立っているし勿論ユエは一歩も引かない。


「フィン?」


 私は少し怒りを込めてフィンの名前を呼ぶ。フィンは腹立つ位わざとらしく大きなため息をついてやっとユエの前から移動した。


「おはようユエ、朝ご飯食べた?」


 ユエは髪をきっちりとお団子に結い上げ襟が大きな黒い半袖のシャツと黒のロングスカート靴も黒の革靴、昨日と違って甘いスタイルでは無く形容するならオフィスカジュアルって感じ?


「おはようシャロン、朝は食べないわ。」


「ええ!なんで!」


「そんなに驚くこと?仕事が夜だったから感覚的にはまだ眠ってる時間なのよ。」


「じゃあ何か作るわ。一緒に食べましょう。」


「シャロンはほんまに……。」


 ユエが一瞬不安そうに私とフィンをチラチラと見た。可愛い。多分、自分のせいで喧嘩するのは嫌なのかな。


「待っててすぐにできるから。」


「ええ。」


 フィンを無視して台所へ向かうとフィンが後ろからついてきてそのまま私を抱きしめている。邪魔だ。でも可愛い。


「その格好、可愛いね。」


 フィンが私の肩に頭を置いて言う。


「ありがとう。ねえユエにこのコーヒー持っていって、お願い。」


 振り向くと少しぶすっとした顔をしてフィンがコーヒー受け取ってくれる。そのまま私にキスをして、


「シャロンにお願いされて断れるわけが無いねん俺は。」


 と台所を出て行った。そんな事を言いながらフィンだって私が寝てる間に焼きたての朝のパンを二人分にしては多く買ってきているし、ちゃんとユエが来るかもって考えていたんじゃない、素直じゃない所も可愛い。

 今日はパンをくりぬいて昨日のシチューを注ぎチーズをのせてオーブンで焼き、温野菜も添える。わあ簡単。


「さあ、できたわよ。」


「うわぁ美味しそう。シャロンありがとう。いただきます。」


 フィンの隣に座るといつもみたいにお礼を言ってキスをしてくるのだが、頬にキスをするフィンを悲しい顔で見るユエを見てしまった。でもすぐにキリッとした顔に戻る。


「さあユエもどうぞ。昨日食べたシチューだから味に変わりはないけど。」


「いいえありがとう。朝から重いけど。」


「はっそうよね。あーどうしよう。パ、パンは残して良いからね!野菜は食べなきゃダメ。」


「ふふふ、初めてそんな事を言われたわ。本当に居るのねこんな人。」


「ユエ食べられるならたくさん食べて、野菜もコーヒー作ればなんだってできるし。」


「だから私はそんなに食べられないから。」


「まだ喋るんか?冷めるでシャロン。」


「はい。じゃあいただきます。」


「ええ、いただきます。」


 あー美味しい、今朝は少し暑いので汗をかきながら食べる羽目になるけどこれはこれで美味しい。シチューに目を落として食べながら少し考える。フィンがユエに冷たい理由がなんとなく分かった。フィンは特別にいい人ではないけど女性には優しい。でもユエはフィンが好きだから勘違いさせない為に…って感じかな?


「ごちそうさん。シャロンありがとう。」


 食器を持ったフィンが私に言う。食器をキッチンに持って行ってくれるようだ。私とユエはまだ半分近く残っている。


「シャロン、コーヒーのお代わりいれてきてあげるわ。自分はいる?」


 ぶっきらぼうにユエに聞くとユエが慌てては答える。


「えっええ、ありがとう。」


「おお、じゃあいれてくるわ。」


 頬に触れるだけのキスを私にしてマグカップを持ってリビングから出て行った。


「ありがとう。」


 フィンが居なくなったので女同士で話をしてみよう。


「ねえユエ、キングに変わってどう?」


「貴方の知り合いなのよね?盗み聞きで申し訳ないけど。」


「ええ。兄みたいな存在なの。」


「そう、あそこで働いているのはキング信者が殆どだからクラウンより苦労しないと思うわ。昨日も言ったけど細かく現状の全てを書いた本をあいつが置いて…ってごめんなさい、貴方の夫をあいつ呼ばわりはいけないわね。とにかくあそこの男どもはキング信者だからキングのいうことは皆、馬鹿みたいに聞くわよ。」


「そう、良かった。クラウンの話だと結構、人間関係こじれてる感じだったから。」


「あはははそうね、こじれてるわ。キングの改革のせいで食べられなくなった人は出てないけど権力を持たなくなった部署はキングを恨んでるって話ね。」


「あーまあそうよね。」


「でも…クラウンがしてきたことの延長だから。貴方の夫はいつもニコニコ、ヘラヘラしてて何を考えているか分からないけどこの街を変えたいっていう気持ちだけはいつも見え隠れしてた。」


「そうなのね。」


 ユエにどこまで話していいのか分からないけどクラウンは街を愛するが故に憎んでいる様な、難しいけどなんかそんな風に私の目からは見えている。


「あのシャロン、信じてもらえるか分からないけどクラウンの事、憎んでいないし嫌いでもないわ。両親の事を教えてくれないのが優しさからだということも分かってる。」


「ええ。」


 貴方の気持ち痛いほどに分かるわ。


「だけど、私の体には両親への復讐しか残っていないの。何も感じられない冷たい体の中にメラメラと心が燃え上がっている。その炎が業火のように私の体を焼き尽くそうとしている。復讐を果たさなければ。ほぼ初対面の貴方にここまで話すのは、貴方からもクラウンに言ってほしいから。分かる?」


「ええ、でもごめんなさい。」


 ガタンと机を叩くユエ。花瓶が倒れ水が床にぽたぽたと落ちていく。


「どうして?この2年……私の2年……。彼と幸せな結婚生活を送るはずだったこの2年……。私がどんな思いで。」


 ユエの涙もぽたぽたと机に落ちる。可哀想だけどフィンが教えないと決めたのなら私もフィンと同じ気持ちでいようと決めている。花瓶を立たせて布巾で机を拭きながら謝る。


「ごめんなさい。」


「はい、ストップそこまで。今日はここまで。これ以上彼女を責めるなら俺らは消える。」


 フィンがユエの前にコーヒーを置く。私には手渡ししてくれる。これが彼の優しさ私とユエに対しての。

 ユエは熱々のコーヒーを一気に飲み干してそのまま帰ってしまった。呆然とその後ろ姿を見送った私はユエと同じ様に涙を流していた。


「フィン、私。」


「うんどした?」


 私の涙を着ている服の袖で拭ってくれる。私は子供みたいにぽろぽろと涙を流しながら聞く。


「ねえ怒ってる?私が余計に彼女を傷付けてる事。」


「怒ってない。俺はシャロンが正しいから。他の考えはいらん。シャロンがこうするって決めたんやったらそれについて行く。」


 涙を唇に押し付ける様に何度も頬や目元にキスをされる。それでも涙を止められないのは何故だろう。


「私達、同じ事を考えているのね。」


「それは良かったわ。でもそもそも傷付けてるとは思ってへんよ。ユエが人を傷付ける様な復讐をするなら、人を殺すなら俺らにぐちぐち言う方が良いに決まってる。泣かれても怒鳴られてもその方が良い。だからシャロンに迷惑をかけて申し訳ないなって思う位かな。」


「ありがとう。」


「はあ、それにしてもヌーンに連れて来るとこうなるって分かってたのに。俺ってあかんなぁ。」


 私の首に唇を触れさせたまま落ち込んでいる。そのまま話すので息があたるのがくすぐったい。


「フィン、私が邪魔ならそう言ってね。」


 フィンがガバッと顔を上げて私の肩をぐっと掴む。そのまま目が合った時に心臓が飛び出るかと思うほどびっくりした。あの初めて会った時のフィン、影が彼を包むみたいに真っ暗な何かが覆い被さってる。


「それってどういう意味?」


 お、怒ってる。低くて感情がない声。ニコニコしてる時とはまた違う怖さがある。


「えっと…。」


 前髪の隙間から見える瞳が鋭く私を見ている。


「俺がシャロンにどういう感情を持ってて今、本当はどうしたいか教えてあげようか?」


「いいっ!いいです!教えていただかなくて!」


 って言ってるのに私の手を掴んで胸に手を置かせる。鼓動打つ心臓を感じられる。


「じゃあさあ、なんでそんな事言えるん?」


「ユエは多分、貴方が好きなんでしょう?それで。」


「やっぱり俺の事を分かってないみたいやな。」


「違う。」


「じゃあさ俺がなんで女に優しいか分かってる?」


「えっ?」


 フィンが椅子に座りその膝の上に座らされる。


「そうすれば言うことを聞くからやで。今までのキングがやってたみたいに暴力による支配やと逃げようとして結局捕まって男共に暴力で殺されるねん。でも女がいないと稼がれへんのにそれを減らすなんて不毛やろ。やったらなるべく働く環境改善して逃げる奴を減らし男共の女に対する暴力を減らす多少大きな顔されても言うことを聞きよる。」


 ニッコリした顔で私に言う。本当にこう思っているのかもしれない。初対面で私を殴って気絶させるという手段を選ぶ人だもの。


「フィン。」


「シャロンは俺が優しいって思ってるかもしれんけど俺はさシャロンだけに優しいねんで。分かってる?」


「知らなかった。」


「最初会った時、聞いたよなあの男の命か親子の命か。でもシャロンにあの力がなければシャロンを殺して男も、親子も全員あの世行きやった。シャロンの力を手に入れる為に恩を売ってん言うことを聞くと思って。」


「そうね。」


「どう嫌いになった?」


「いいえ。」


「じゃあなんでそんなに心臓の音が早くなってるん?」


 私の胸に耳を当てている。確かにその発言に動揺し恐怖している。私の顔をじっと見てそのままキスをする。いつもより深く。


「確かに怖いけど、でもこの街を維持していくにはそうしなければ生きていけなかったのでしょう。」


「そうやね。知った口をきくなとは言わへんよ。」


「じゃあ嫌いにならない。」


「でも例えシャロンが俺を嫌いになっても俺はもう絶対にシャロンを離さない。」


「…そう。」


「シャロンは俺にない物を持ってる。献身的なところ。自己犠牲を厭わない。最初も自分が犠牲になることを選んで俺に殺されかけた時も俺の為に死のうとした。今もユエの為に自分が消えようと考えた。俺には微塵も分からへん考え方。」


「献身的…自己犠牲。」


 ナチュラルにお姫様抱っこをされて言葉も出なくなる。そしてそのまま寝室に連れて行かれる。わお。


「そう、俺には全く分からへんな。今まで死ぬほど欲しい物ってなかったけど、今はある。シャロンは死ぬほどいや全員あの世に葬ってでもシャロンは欲しい。そうやねシャロンの傍に居るために俺は死ぬ気はない。」


「ありがとう。」


 私をベッドに寝かせて寝室の扉を閉める。


「でもそういうシャロンを繋ぎ止めておく方法が俺にはもう考えられへん。慌てて迎えに行って結婚して一緒に住んでも今みたいに消えようとする。」


「それは…違う。」


「違わへんよ。でもひとつずつ試していくしかないな。」


 ゆっくり手慣れた様子で私の服を脱がせていく。まあなんて不本意な始め方。


「なんてこった。」


「大丈夫、俺はシャロンには優しいし俺の気持ちを深く知ってもらうにはこれが1番いい。」


 仕方なくそのままフィン受け入れた。


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