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宇宙の絆Ⅲ  作者: 秋華(秋山 華道)
31/44

世界大戦始まる

中国が滅亡してから数日が過ぎて、いよいよアメリカやイギリスとの同盟が切れた。

途端にそれらの国々が我が領域へと攻め入ってきていた。

日本対米英連合と言った感じか。

ただ助かったのは、米英連合はインドも攻撃対象としていた事だ。

これで五分とは言えないまでも、多少はマシな戦いができるだろう。

更にロシアとドイツの戦いが本格化し、ロシア側についてフランスも参戦。

残す国で中立を保っているのは、地球を持つモンゴルだけだった。


和也「ちょっ!やべぇだろw」

陽菜「私たちの相手はイギリスか~」


俺達はカッチ旅団の本拠地であるアンタレス要塞の防衛戦を行っていた。

相手はイギリスである。

イギリスの多数はキャンサー要塞に向かっているわけで、こちらには2師団しか来ていないわけだが、それでも旅団1つで守るのはかなり厳しい。

アルテミス要塞に近い事から、ジークが援軍をよこしてくれたりするのではないかと期待もしたが、あちらはあちらでアメリカを相手にしているようで、他を助ける余裕はなさそうだった。


ジーク「みんな様子はどうだ?こっちはアルテミス要塞のおかげで今の所問題はないが、閉じ込められている状態というのは不安だなw」

サイファ「ヤバくなる前に助けに行ける体制にしたい所だけど、守るだけで手いっぱいだわ」

美菜斗「アルニラム要塞は捨てた方が良いかもしれませんね。戦略的に守る意味がありません」

ジーク「最悪アルテミスとビスケス要塞さえ残れば再起はできる。それ以外の要塞は防衛が無理だと思ったら、これらを守る為に移動できるよう準備しておいてくれ」

サイファ「了解!しかしまさか全部一度に攻めてくるとは思わなかったわ」

ビューティフルベル「各個撃破だと反撃を食らう可能性があるからかしら」

サイファ「相手は数で勝ってるし。万一が起こらない選択をしたって事かねぇ」

紫陽花「大勝よりも負けない選択って所ね」


アメリカやイギリスは慎重だった。

とはいえ実際こちらは敵の思惑通り身動きが取れない状況。

ジーク以外は念のため要塞には籠らず外で戦ってはいるものの、それもまたデメリットはあるわけで。


和也「外で戦っていると補給が大変だな」

陽菜「第6エリアはかなりイギリス領になってるしね」

和也「中央はアルテミスがあって主戦場だから、流石にコロニー残ってないしな」

リナ「というかぁ~何時寝るのぉ~?」

和也「交代で適当な要塞かコロニー奪って、そこでログアウトするしかないだろうな」

陽菜「師団長はどうするんだろう。寝ている間隠れる所があればいいけど」

和也「こうなってくると、圧倒的に攻め手が有利だよな」

太郎「だったら攻めればいいんじゃないですか?」

リナ「そんな事したらぁ~すぐに有人要塞が落とされちゃうよぉ~」


いやしかし待てよ。

うちにはイギリスの2師団が攻めてきているとは言え、強力なプレイヤーがいるようには見えない。

この程度なら呼んだでござるか?少将に任せても守れるのではないだろうか。

呼んだでござるか?少将の戦いを実際に見た記憶はあまりないが、任せていて要塞を落とされた事って数えるほどしかないのではないだろうか。

もしかしたらなかったかもしれない。

少将というのを見てもその力がうかがえる。

副官のニムエ大佐だって、活躍の場こそないから昇級していないが、最初から大佐ってのはえり先生と同じくらいの実力はあるって事。

いや、むしろソロでその階級を手に入れていたなら、えり先生以上だ。

ぶっちゃけ旅団なんて放浪しながらでもやりくりできる程度の規模しかないわけだし、我が旅団の本拠地であるアンタレス要塞を落とされた所で、大した影響はないだろう。

この要塞の防衛に限っては、我々の本拠地であるためステータス的なデメリットも無いし、このまま戦ったら確実に負けが見えているなら、やってみる価値はある。


和也「よし、攻めるか!」

太郎「おっ!いいっすね~」

えり「こんなクソだりぃ戦いよりも良いわ」

リナ「だねぇ~何気にカッチ旅団は少数精鋭で強いと思うよぉ~」

陽菜「直幸くんもいるしね」


いやいやいや、5歳の子供をほったらかしていいのか坂本選手よ。

疲れたら寝てるし、好き勝手にやりたい放題やってるからもう5歳児なんて思っちゃいないけど、それでもこの放置プレイはどうかと思うぞ。

まあいいけどね。


カッチ「みんないるか?このままだと怠い戦闘繰り返すだけで疲れるから、逆に攻めてやろうと思ってるんだけどw」

月読命「いいねぇ!!中国戦で少尉になる予定が流れたし、この辺りで武勲をたてて早く少尉になりたいのじゃ!」

天照皇大神「久弥くんかっこいい~」

このみ「このみ大尉はいるであります!攻撃に賛成であります!」

クシナダヒメ「攻撃は最大の防御なりーなんつって!(笑)」

悪即斬「やっぱ攻撃だよなっ!俺は良いぜ!」

町田中尉「チュー!」

いけぬま「はいq」

ぺ天使「いいっすよ!」


いけぬまとぺ天使は、8月の昇級発表で少尉に上がったばかりのプレイヤーだ。

太郎くんほどではないにしても、テストプレイ無しからここまで上がってきたのだから、かなりの腕を持っていると考えていいだろう。

だいたいうちの旅団に属していてこれだけ階級を上げられるのだから、並みのプレイヤ―ではない。


カッチ「他のメンツは皆家に来てるから確認は不要。あとは沖田艦長、行けるか?」

沖田艦長「問題ない」

カッチ「呼んだでござるか?とニムエに、いつも通り要塞防衛は任せる!」

呼んだでござるか?「うむ」

ニムエ「はいです」

カッチ「では艦船所属のプレイヤーはみんな、素早く艦船に乗り込め!全員が乗り込んだ時点で敵軍を突破し、スコーピオン要塞に向かう!」

沖田艦長「全乗組員に通達する。ヤマトGもうすぐ発進!」


俺達の冒険の旅がスタートした。


航行中食事をしたりシャワーを浴びたり軽く睡眠を取ったり、俺達は各々疲れをいやした。

途中まだ自軍のコロニーとして残っている所によって補給も済ませ、準備万端でスコーピオン要塞領域に到着した。


カッチ「イギリス軍は全て出払っているし、今の俺達なら落とせるかもしれない。だけどまあ無理なら無理をする必要はないよ!俺達は此処から先、物資は補充できても機体そのものはしばらく補充できないかもしれない。軍曹以下は最低3人でチームを組んで戦う事。某ゲーム的に言えば命を大事に戦ってくれ!」

月読命「お、おう。誰かー!俺と一緒に戦ってくれぇー!」

天照皇大神「命令に忠実な久弥くんかっこいい~」

光合成「月読命はいいだろ‥‥」

クシナダヒメ「私は一緒に、た、戦えませんよ?」

悪即斬「そりゃそうだw艦船だからな」

沖田艦長「わしは共に戦う。エネルギー充填120%!波動‥‥」

カッチ「ぎゃー!それ以上言っちゃダメー!(笑)」

月読命「波動拳!」

じぇにぃ「それちがうよぉ~」

爽真「おっしゃる通りです!」


こんな感じでみんな楽しく戦闘を開始した。

少数精鋭(自称)の俺達は、思い通りの戦いをしていた。

太郎くんは相変わらず強く、放っておいても問題ないだろう。

幼子先輩は遠い位置から狙い撃っているので、こちらも心配はいらない。

えり先生はどうしてか分からないけどなんとなくうまくやっているので、俺がフォローしなくても大丈夫だし、新人のいけぬまとぺ天使も量産機を操るプレイヤーを連れ立って上手く立ち回っている。

連れ立っている量産機はきっと、リアル友達か何かなんだろう。

悪即斬は攻撃特化なのでやや心配もあるけど、今回の戦いにおいては大丈夫そうだ。

直幸くんは、楽しんでいるようで良かった。

俺は量産機を操るその他大勢(月読命含む)の戦いをサポートする事にした。

美鈴のような、完璧に指揮するような戦い方は俺にはできない。

でも、広い視野を持ってサポートするくらいならできる。

なんせ守りを全く気にする必要がないのだから。

関羽との戦いで感じた。

広い視野の中余裕を持って戦う事の重要性。

このゲームは個の力がモノを言うゲームではあるけれど、決してチームプレイが通用しないゲームではない。

いや、むしろそちらが大切なのではないだろうか。

なんせゲームタイトルが『宇宙の絆』なんだから。


月読命「助かったぜ、カッチ!」

カッチ「いやいや、せっかく曹長まで来たんだから、このまますんなり少尉になってもらわんとなw」

月読命「おうよ!MVP取って特別昇級してやるぜ!」

天照皇大神「ふぁいとぉ~久弥くんがんばれぇ~」


結構月読命の事は酷い扱いをしているが、実際人型を操る腕はかなりのレベルだ。

伊達に大将には選ばれていない。

スイッチが入ればかなりやるが、よっぽど追い詰められないと本気にはならないヤツなのだ。

そうこうしている間に太郎くんが要塞内に入っていった。

割といい具合に攻略できている。

もう30分あれば落とす事ができただろう。

しかし画面左上にメッセージが出ていた。

飛ばしておいた偵察機からのものだ。

どうやら俺達の本拠地を攻撃していたイギリス軍の2師団が戻ってきたようだ。

流石に俺達だけでそこまでは相手にできない。


カッチ「潮時だ!みんな艦船に戻れ!この領域から離脱する!」

爽真「あと少しだったのに」

じぇにぃ「しかたないよぉ~流石に2師団は相手にできないしぃ~」

カッチ「それぞれの艦長はレーザー砲で撤退の援護を頼む!俺は最後に行くから、沖田艦長はそのつもりでヨロ」

沖田艦長「問題ない」


俺は全員が艦船に乗り込むのを確認してから、敵を上手く抑えてヤマトGに乗り込んだ。

幼子先輩や太郎くんも甲板から援護射撃でサポートしてくれていた。

俺達はほぼ無傷で撤退に成功した。

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