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宇宙の絆Ⅲ  作者: 秋華(秋山 華道)
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新たな仲間

我が日本軍は、メガ要塞と有人要塞二ヶ所を奪われた事で、改めて再編成と配置転換が行われていた。

本拠地はビスケス要塞で、ジーク元帥軍とビューティフルベル師団がいる事になる。

アルタイル要塞には美菜斗師団が、ミアプラキドゥス要塞は紫苑師団とサイファ師団が守る事になった。

俺達はそのままアンタレス要塞を任されていた。


カッチ「あんな大軍を見せられると、もうこんな要塞、俺達じゃ守れねぇなw」

じぇにぃ「パイロットの質でぇ~勝負するしかないねぇ~」

悪即斬「つってもこの師団士官すくねぇし」

カッチ「もうすぐ昇級発表あるから、誰か上がってこねぇかなぁ」


階級は、大きな戦果を挙げた者はその時に上がったりもするが、基本は月に一度の昇級発表の時に上がる事になる。

ここまで何人も他の師団では士官が増えているが、我が旅団は新規ユーザーも少なく、大した活躍もないからまだ士官になる者はでていない。

何人かは曹長まで上がってきていたので、もしかしたら今回少尉になる者が現れるかもしれない。

俺は結構期待していた。

昇級発表は0時に行われる。

今日の任務は既に終え、ただ発表を待っていた。


0時になると、俺はパソコンを操作してページを開いた。

陽菜もモニターを横からのぞき込んで見ている。


陽菜「カッチ旅団メンバーで上がってきた子は‥‥」

和也「おっ!1人いるぞ?誰だ?」

陽菜「爽真だって‥‥」

和也「ん~あまり覚えていないな。曹長まで上がってきていたから名前だけは見てたけど、一緒に戦っていた記憶がほとんどない」

陽菜「艦船はクシナダヒメさんの所ね。ヤマトGや高天原に乗っていたならまあ活躍の機会は割とあるけど、それ以外で少尉って凄く昇級が早い気がする」

和也「だな。新規で始めた人みたいだし、新規プレイヤーで尉官まで昇級したの、軍全体でも数名だぞ」

陽菜「凄いよ戦績。新規プレイヤーで量産機に乗りながら、まだ一度も落とされていない‥‥」

和也「こんな人いたんだな。ちょっと旅団チャットでメッセージ送ってみるか」


カッチ「爽真って人いる?士官昇級おめでとう。これからはオリジナル機を作れたり艦長もできるから、少し相談したいんだけど」


俺はそうメッセージを書いてしばらく待った。


月読命「いないかな?」

天照皇大神「新たなおともだちぃ。一緒に楽しもうねぇ」

じぇにぃ「‥‥」

カッチ「うーん。もう落ちちゃったかな。じゃあ又明日、17時以降ならだいたいいると思うから、旅団チャットで呼びかけてくれると助かる」


どうやらもうゲームからオフしてるようだった。


和也「しかし数字を見る限り気になる人だな」

陽菜「なんか裏技でも使わない限りここまで上がれる気がしないよね」

和也「だな。月読命ですらまだ二等兵だもんな」

陽菜「月読命さんは参考にならないと思う」


俺達はそんな会話を少ししてから、今日はお開きにした。


さて次の日の学校、昼休みの事だった。

その日も俺はいつも通り保健室で幼子先輩、いや、幼子クラスメイトとえり先生と共にゲームをしていた。

幼子先輩は成績が悪くて留年していたんだよね。

だから今では同じクラスだ。

ただ俺は彼女の事を、そのまま幼子先輩と呼んでいた。

で、楽しくゲームをしていると、保健室のドアをノックする音が聞こえた。


リナ「はいってま~っす!でも入ってきていいよぉ~」


幼子先輩がそう言うと、1人の男子生徒が入ってきた。

俺の知らない生徒だが、どうやら今年入ってきた新入生のようだった。

その男子生徒は、保健室を入った所で立ち止まり、ちょっと難しい顔をしながら幼子先輩を見つめていた。


リナ「すとぉ~かぁ~くんかぁ~」


どうやら幼子先輩の知り合いのようだが、ストーカーとは一体どういう事だろうか。


太郎「ストーカーじゃありません。僕はちゃんとリナさんを愛していますから」

リナ「でもすとぉ~かぁ~くんだよぉ~私はいまぁ~げぇ~むに忙しいんだぁ~」


つまり、この男子生徒は幼子先輩の事が好きで、だから付きまとっているって事なのか。


太郎「分かってますよ。だからゲームをするためゲーム部に入りにきました」

リナ「ふぅ~ん。よくここがわかったねぇ~良いよぉ~断る理由ないからぁ~でも私もうバトルグリードは止めたよぉ~」

太郎「それも分かってます。僕もようやく同じステージでやれるレベルになりました。宇宙の絆Ⅲで」

リナ「やっぱそうかぁ~同じ名前だとおもったんだよねぇ~爽真」

和也「ん?爽真?どっかで聞いた事ある名前だな。えっと‥‥昨日少尉に上がってきたプレイヤーか!」


話を聞くところによると、バトルグリードの大会で出会って以来、本名佐藤太郎くんは幼子先輩にベタ惚れし、猛アタックを続けているようなのだ。

しかし幼子先輩は今は恋愛よりもゲームが大切だとかで、ずっと断ってきたらしい。


和也「それでバトルグリードは止めて、絆Ⅲ一本で今はやっているのか」

太郎「もう誰にも負けないくらいこれで強くなれたはずです。リナさんと一緒にゲームするにふさわしい男になりました」

リナ「ふふふ、おもしろぉ~い!私に勝ったらぁ~、彼女になるのは無理だけどぉ~、一緒に絆Ⅲならしてあげるわぁ~」

太郎「もうリナさんは敵じゃないですよ」

和也「いや流石に幼子先輩に勝つのは無理かと‥‥」

リナ「カッチ。このすとぉ~かぁ~くんわぁ~強いよぉ~バトルグリード4で優勝してるからぁ~」


幼子先輩と太郎くんの模擬バトル結果は、太郎くんの圧勝だった。


和也「まさか幼子先輩がこれだけ完敗するなんて‥‥」

リナ「まあ私は何度か対戦するとぉ~戦い方が読まれてダメになるからねぇ~知らない相手なら負けないけどぉ~」

和也「それでもな‥‥」


バトルグリードチャンプ、恐るべしだ。

つまりドリームやカズミンにも勝っているという事‥‥


和也「太郎くん、うちの旅団は予算余ってるし、好きな人型を作ってくれていいからな」

太郎「ありがとうございます。多分どれでも大丈夫ですけど、じゃあ一番予算かかりそうな組み合わせにしてみっかなぁ」


おいおいマジかよ。

それでもこの太郎くんならなんとかしてしまいそうな気がする。

頼もしい仲間が加わった。

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