表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

48/60

048

周りを見渡すとリアムの他に、怪我をした人が薄汚れた状態で横たわっていた。


皆、傷の状態が酷いわね。

リアム先輩のお腹の大きな切り傷は化膿すると命が危ないかもしれない。早く手当てしましょうか。


「領域浄化!領域中級回復!」


これでリアム先輩だけではなく、皆さんの傷も清潔にして、ある程度の回復はできたはず。

でもリアム先輩の顔色は悪いわ。もしかして私と別行動になった2日前に捕まって、傷を負ったまま何も食べずに捕まっていたのかしら?


「トランスポート!クロウ特製の卵スープのお鍋と紙コップ、それから初級ポーションを、えーっと、30人分!

みなさん、大丈夫ですか?救援のため、ポーションと温かいスープを用意しましたので、よろしければどうぞ。」


「信じられん。奇跡か?」

「女神じゃ、ついに儂は天に召されたのか」

「もうあかんかと思ったで」

助けられた面々は自分の身体を触ったり頬をつねったりして助かったことを確認すると、口々に感謝を述べながらポーションとスープを受け取った。」


リアムもゆっくり目を開けると、マリーナを見て驚いた顔をする。

「マリーナか?救援感謝する。誰と来た?」


「1人ですよ。そんなことより先輩もポーションとスープを飲んでください。」


リアムは不思議そうな顔をしながらも言われた通りに飲んで、体力を回復させるとガバッと起き上がった。

「これはこの前の兎印の雑貨店のポーションだな。前も感じたが抜群の効果だ。ところで、どうやってここが分かった?」


「ここがどこかは正直知らないのですが、先輩にラベル魔法をつけておいたので、それを目印に転移をしてきたのです。あ、空間魔法の使用は王家に許可を取りましたから大丈夫ですよ。」


リアムは少しの間、マリーナの規格外ぶりに目を点にして呆けていたが、自分がマリーナの実力を全然知らなかったことに今更ながら気づいたのであった。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ