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ここは何処だろう?

あの国の城に転移したはずよね?


辺り一面が真っ白でキレイだわ。

前世社畜で喪女だった私がハマっていた乙女ゲームの世界みたい。

夢なんだったら推しのジーク様に会いたいな。


そんなことを思っていると、空間が裂けた?ようなバリバリ音がした。


なんだか怖いわね。

ん?あそこに誰かいる?


目を凝らしてよく見ると、推しではなかった攻略対象のユキ様がこちらを見つめて、何かを言おうとしている。

切ない表情でこちらを見つめている様子だが、声は聞こえない。


すると、大きな時計が空間に無数に出現して、時計が反対に動き出した。

ぐるぐる、ぐるぐる針が左にまわり、気がつくと、あの子爵家の前に立っていた。


ドアを触ろうとするも、マリーナには触れない。

不思議に思っていると、今度は針が急速に右に回り、子爵家で起こった出来事がものすごい速さで頭に入ってきた。


同時に夥しい、怨嗟の声が頭に入ってくる。

頭が痛い。苦しい。誰か助けて。もう生きていたくない。お母さん、助けて。恨んでやる、殺したな、呪ってやる、いやだ


マリーナは思わず耳を塞いだが、声は脳に直接刻まれるのか止まりはしない。

強制的に声を止めようと転移を止める魔法を実行しようとしたが、うまく発動できず、意識を失った。


倒れ込むマリーナをユキ様と呼ばれた者が抱き止めて、仄暗く妖艶に微笑んだ。


「マリーナおかえり。今度こそ、あの家の罪を君に伝えることができるよ。

昔は僕の声が聞こえなかったようだけど、今なら届くよね?』

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