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043

マリーナが急ぎ王宮に帰還していた頃。


隣国、ナンダッテ子爵家がある国の王太子カインは、ナイトハルトより『マリーナが子爵家を継ぐから手筈を整えておいて欲しい。家の膿は全て駆除しておいて欲しい』という連絡を受けていた。


ナイトハルトにはマリーナに家を継がせる気はないのだが、マリーナに一旦子爵の地位を書類上与えておいて、この国での立場を強めてもらいたいと思ってのことだった。


そんなことを知らないカインは、直々にことの処理にあたっていた。

下の者にやらせれば良いのだが、ナイトハルトを怒らせると国際問題になるので、慎重な性格のカインは自ら動くのだった。


あの家の膿って言っても、犯罪者になった夫妻は捕らえれて身分を剥奪したし、不気味な地下施設は撤去したし、次に何をすれば良いかわからない。

悩んでいると、部下より報告が入った。


「ナンダッテ子爵家は現在無人で、領を運営するために後任が決まるまで代官を立てようと議論していたのですが、どこからか収支報告書が送られてきました!

送り主は領主夫妻となっているのですが、そんなはずはないので不可思議です!」


領地経営の実態がないのに報告書だと?

一体どこから?


「すぐに真の送り主を調べよ!あと、牢にいる元子爵にも尋問しろ!」


*****


一方、ワルシャワ領を調査中のリアムは、街の実情を確認するために裏通りに来ていた。

どんな国でも裏通りを見ればその国の治安レベルが分かるからだ。


チカレッタハットの店主が言ったように、裏通りには痩せ細った人々、特に子供が大勢いた。

表通りは主に観光者、裏通りは現地の住民が住むように棲み分けしているようだった。


リアムは素顔が見えないような眼鏡をしているものの、身なりは小綺麗なので、すぐに裏通りの住民ではないとわかる。

多くのものは裏通りを歩く余所者をチラリと見ただけだったが、犯罪を生業とする者達には脅威に映った。


奴隷商らの指示でゴロツキらが、リアムを排除しようと後をつけ始めていた。

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