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016

クロウはどうしたのかしら?あんなに口を開けて。

男たちは壁に磔けているだけだから、別に殺したわけではないし問題ないはず。


「クロウ、何か問題でも?」


「い、いや、こんな魔法見たことなかったから驚いただけ。

これはどういう仕組みなのか聞いてもいい?」


仕組みに疑問を持つなんて、かわいいわね。

「これは風魔法と重力魔法を組み合わせただけの簡単な技で、対象を壁に貼り付けておけるの。


昔住んでいた貴族の家の壁に針を刺して、メモを貼り付けていたらとても叱られたことがあって、代わりにこの魔法を開発したのよ。


あの男達はメモよりもかなり重たいから、多分1時間くらいでズルズル落ちてくるわ。」


「姉さん・・・。メモと男たちを同じように扱うなんて、すごい発想力だね。尊敬するよ!!

俺、姉さんの弟子になりたい!!」


クロウのキラキラした瞳が眩しい。

「たいしたことはできないけど、いいわよ。

実戦を通していろいろ教えていくわね。」


話ながら階段を降りていくと、地下1層につながる扉があった。


マリーナが扉を開けると、


そこは地下であることがまるで嘘ように、空に太陽のようなものがあるだだっ広い草原地帯だった。


◆◆◆◆◆


その頃、隣国の王太子は、あの子爵家の社交界での噂を耳にしていた。


「あそこの家って、頻繁に御息女やご子息が変わられますよね。」


「養子をとられているそうなのですが、新しい方ばかりが社交の場に出てこられて、昔からいらっしゃる方は出てこられないみたいですわね。」


昔からいる養子はどこにいるのだろうか。それも影に探らせよう。

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