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クロウを拾って2週間が経った。


しっかりとした食事や睡眠を取らせたせいか、すっかり健康的な姿となった。

髪を切り新しい服を与えると、拾ったときからは想像できないほど、キラキラと整った容姿となり、その変貌ぶりにはマリーナも驚いた。


話を聞くとクロウは10歳で、昔は孤児院で暮らしていたが貴族のおもちゃにされそうになったところを、命辛々逃げ出して、半年ほど前からスラムの子供たちと身を寄せ合って生きていたそうだ。


「私も半年ほど前に、養子として暮らしていた貴族の家を理不尽に追放されたんだ。


いろいろ考えたんだけど、理不尽な目にあったのは私の力不足だったんだと思う。


だから私はこれからこの国で最強を目指したい。

これから・・・をしようと思う」


マリーナはこれからこの街のダンジョンに潜ることをクロウに告げ、それでも一緒にいたいのかを確認する。


「もちろんついていくよ!マリーナ様!!」


「様はいらないよ。歳も近いしお姉ちゃんでどう?」


「マリーナ姉さん?姉さんて何歳なの?」


「13歳。」


「え?ええっ??」


すらりと伸びた身長や大人っぽい話し方からマリーナは成人していると勘違いされることが多い。前世の記憶もあるので精神年齢が40歳近いことも主な理由なのだが。


ダンジョンに一緒に行くことになった2人は街に装備を買いに行くことにしたのであった。


◆◆◆◆◆


第二皇子ナイトハルトは、集まった女性の中に恩人がいないことを確認して、とても落胆していた。

しかしながら、すぐに気持ちを立て直す。


「捜索範囲を広げよう。騎士団だけではなく、冒険者ギルドにも姿絵を手配せよ!」


かくして捜索の範囲は広がっていくのであった。

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