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変わらぬ日々を

朝8時10分決まってこの時間に少年は登校する

自分のクラス2ーSに到着すると扉を開けクラスメイトに向けて

『みんなおはよう!今日も良い天気だね』

『おはよう蓮君に瑠花ちゃん』

と、隣にいる少女にまでクラスメイトが挨拶を返す

ちなみに瑠花ちゃんは機嫌があまりよろしくないので、だんまり

蓮君と呼ばれた少年もHRまではクラスメイトと話をしようと、近くに居たグループに声をかけようとした所でやめた

不愉快な光景が目にはいったからだ

特に隠すでもなく3人組の男子が二人の女子にしつこく絡んでいるのだ。

実はこの三人組の男子が毎日飽きもせずこの女子二人に毎日絡んでいる

もう2ヶ月程も続いている

勿論少年はこの3人組の男子に再三止めろと注意してきた

それでもこのイジメがなくなってはいないのが現状


だから蓮君と呼ばれる少年は最後にもう一度やめるように警告する事にした

三人組の男子のリーダー山田に向けて

『山田君!嫌がってるしもう止めたらどう?見ていて気持ちいいものでもないし。花さんも香織さんも嫌がってるだろ』

少し躊躇したが、それでも山田が口を開いて主張するような大声で

『こいつら二人はイジメられて仕方ない様な事をしてるやつなんだよ なんなら理由もここで言ってやろうか?聞きたいだろ押之切君もさ』

『い、言わないで』

と、消えそうな声で花さんが言うと押之切君と呼ばれた少年は言う

『最後だよ山田君。もうやめるんだ』

最後に完璧なスマイルで少年は告げた

『嫌だ これからもずっとこの二人に絡み続けてイジメ抜いてやる

それが僕の楽しみなんだから邪魔をするのはやめろよ 』

そしてニコッと笑いながら少年の耳元でそっと囁くように

『こいつらの身体は最高に気持ちいいんだよ。押之切君もどうだい?』

本当に嫌なやつだなと思わせる歪んだ顔の山田に少年は

『最後だと言ったからな…』

と囁くように山田に告げたのだった

そう告げた少年の眼には光がない真っ黒な瞳だった

山田は滝のような汗をかいていることに気付いてすぐに眼をそらした




その日の放課後山田達三人は蓮の忠告は勿論無視して今日も花と香織を自分達の歪んだ性の捌け口にしてやろうと山田の家に呼び出していた

山田は比較的裕福で防音完備のマンションに住んでいる

この時間は親も夜遅くになるまで帰ってこないのも分かっている

楽しむ時間はたっぷりだなと子分二人と下品な笑い声交えて話している

そんなタイミングでガチャリとドアが開く音がした

山田は鍵はかけろと子分二人にいつも言っているし、その命令を今まで子分二人が破ったり忘れた事はない

違和感はあったが、まぁ忘れていたのだろうと深く考えることもなく。それよりも花達が来たと思い。とても興奮してきたところだ

今日はどんな事をしてやろうかなと思いながらも到着したであろう花達に向けて

『遅いぞ しかも勝手に入ってくるんじゃねーよ チャイムぐらいならせよ』

等と理不尽な事を平気で言っているが、現れたのは朝自分に偉そうに注意してきたクラスメイト押之切だった

『やぁ山田♪俺を待ってたのかい?嬉しいよ』

直ぐに山田

『なんでお前が来るんだよ あいつらに頼まれたのか?』

蓮は

『頼まれてはないけどね…山田君がやめてくれなかづたからさ』

ニコッと蓮

『最後だと言ったろ』

と、今度はニコリともせず冷たい顔で

人気者のクラスメイトの面影はない

ここで山田は初めて今、自分は危機的状況なんだろうと思い

悪人としてはテンプル回答

『3対1だぞ?』

山田は言う。負けないと確信している

そこで子分二人の思いがけない一言

『僕達は帰ります。押之切君…これでいいんだよな?僕達二人は見逃してくれるんだよな』

山田はポカンとしているが、構わず蓮

『ん。いいよ、約束だから見逃してあげるよ』

子分二人は安堵すると直ぐにその場から去っていった

残された山田は声もでない

意外と裏切ったな!とかは言わない山田

それを知ってか知らずか蓮は隠れていた二人を呼ぶ

『花さんも香織さんもでておいでー』

花さん香織さん仲良く登場

この状況の逆転の一手を考えてでた山田の一言は次はテンプルだった

『押之切も仲間に入れてあげるよ それでいいだろ?この二人は俺の言うことならなんでもきくんだぜ?股だって簡単に開くんだからな』

今にも泣きそうな花さんを香織さんが手を握るが、香織さんの表情は怒りに溢れている。勿論山田に向けて

それはとえも悔しそうだった。

とてもとても身も心も傷つけられ、プライドも踏みにじられたのかもしれない。

だからこそこの恨みも強い

恨み憎しみが消えた事などない

これ以上の苦しみを必ず山田達に与えてやると常に思っていたのだから


『テンプル回答ご苦労様。でも俺は自分の事を好きでいてくれる子としかそういう事はしないって決めてるんだ。それに君達と違って女の子には困ってないしな』

悔しくて悔しくて山田顔真っ赤

蓮は続けて香織に

『どうしたい?香織さん達はどうして欲しい?これを殺せば気が済むかな?そんな事はないだろ?そんなもんではないだろ?』

香織は言う

『当たり前でしょ!殺したくらいではこの憎しみがなくなるとは到底思えない。生きるのが辛くて辛くて仕方ないっていうくらいの苦しみを一生あじあわせてやりたい』

それをきいて蓮は優しく答える

『そうこなくっちゃね!』

香織の隣で花も決意したような眼差しをしっかりと受け取り蓮は山田に

『』





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