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赤タイツに金髪の宇宙海賊ではないです!

「馬鹿か君は?それで盾にしたつもりかい?」

男は左手を……小指で私を指差し、右手を左手に添えた。

「お…お前、その構え方。まさか!」

背中の悪魔が動揺する。

「『小指ミルクのタツミ』冥土の土産にプレゼントだ。」

「クソ!」

悪魔が私を放して空へと逃げる。

「逃がすかよ。」

ブシュゥゥゥ


小指から白い何かが噴き出す。

それは空の悪魔へと向かい…

「ギゥエァアアアアアアア!!」


断末魔だけを残して消え去っていった。


「元の世界に還ったか。」


小指ミルクの人はそう言って自分の小指を舐めた。







『小指ミルクのタツミ』

小指から出すミルクを使って悪魔を倒すエクソシスト。




それが、紛れも無く、彼だった。


大賞応募作53個目完結です。

他の作品も読んで頂ければ幸いです。



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