言いしれようもない
※第二部の最後(37部)、第三部プロローグからの続きになりますので
一部プレイバックします。
一部〜三部までの振り返りがたまにあります。該当箇所を記載しておきます
例(第二部 30部より)
フレア:「どうしたの父さん?顔色良くないわよ」
ファロス:「ちょっと・・・・疲れた・・・・だけだ」
くずおれるファロス
ファロス:「(ドサリ)」
ヒューマ:「父さん?」
動かないファロス
◆暗転
ヒューマの声:「父さん!」
サーラ:「ヒューマは今、幸せなの?」
ヒューマ:「幸せ?なんだよ急に?」
サーラ:「ベルタが言ったの。私たち『司る者』はこの世界が平和であるように、たくさん実りがあるように働いたり、戦ったりする。だけど、私たち『司る者』のために誰が戦ってくれるのかって」
ヒューマ:「・・・」
サーラ:「私たち『司る者』だって幸せになる権利はあるはずよ。ねえヒューマ、私たちどうやったら幸せになれるの?私たち、みんなとそんなに違わないはずよ」
ヒューマ:「サーラ・・・」
サーラ:「ねえ、ヒューマ、私も、私たちも幸せになりたい!」
ヒューマ:「どうしたんだよサーラ急に?充分幸せじゃないか。太陽が戻って」
サーラ:「本当に?ほんとにヒューマ?私たちが冥府めいふに行っている間、フレアさんは死ぬかも知れなかったのよ!
それにファロスさんに悪い影響があったから倒れたんでしょ!
お母さんとお父さんがあんなことになってヒューマはそれでも幸せなの?」
ヒューマ:「それは・・・」
サーラ:「いつまでこんなことをすればいいの?ヒューマ、私を幸せにできる?」
ヒューマ:「そりゃ、する。もちろん」
サーラ:「じゃあ今すぐ結婚してヒューマ。私はヒューマと結婚すれば幸せになれるって思っているの。
私を幸せにできるなら今すぐ結婚して!」
ヒューマ:「どうしたんだよサーラ!急に結婚してって」
サーラに近寄るヒューマ
サーラ:「こないで!」
ヒューマ:「サーラ・・・」
サーラ:「ヒューマ、私は大地の乙女だけど、女の子なのよ。
小さい頃から幸せになりたいっているも思っていたの。女の子はだれでも幸せになりたいの。だけど今のままじゃ、ヒューマと一緒にいたって幸せになんかなれない!」
走り出すサーラ
ヒューマ:「サーラ、待ってくれよ」
走るサーラ、追うヒューマ
沐浴室に駆け込むサーラ
力一杯、重い扉を閉じる
閉じた扉の前に立ちつくすヒューマ
◆中天に輝く太陽
◆太陽の試練 大地の試練
【山岳都市メンヒル 大地の大聖堂 沐浴室前の扉】
閉じられた沐浴室の扉
その前に座って開くのを待っているヒューマ
寝落ちするヒューマ
【大地の大聖堂 沐浴室】
※地中に落ちたセレンを助けるために、長風呂をしていたサーラとアリア
(第三部3〜6部より)
ふらふらになりながら外に出ようとする下着姿のサーラ
重い巨大な扉を開けようとする
サーラ:「あれ?」
いくら押しても開かない
【大地の大聖堂 沐浴室前の扉】
扉がゴソゴソと揺れる
眠ったまま揺れるヒューマ
【大地の大聖堂 沐浴室】
必死になって扉を開けようと力を込めるサーラ
サーラ:「どうして。あ・か・な・い・の・よっ!」
重く閉じていた扉が開く
【大地の大聖堂 沐浴室前の扉】
ヒューマ:「うわっ!」
押し出しを食らうヒューマ
扉から下着姿のサーラが弾き出される
そのままぐったりと力なく床に突っ伏すサーラ
ヒューマ:「サーラ?」
初めて見る下着姿のサーラ
サーラ:「冷たい・・・」
◆回想(第三部1部より)
【暗 闇】
ヒューマ(オフ)「父さん・・・・父さん・・・」
ファロス(オフ)「ヒューマ・・・ヒューマか・・・」
ヒューマ(オフ)「父さん・・・もうそろそろ沈んでくれないと新しい太陽が昇れなくなってしまうんだ。だから、だから父さん・・・」
ファロス(オフ)「ヒューマ?」
【大地の大聖堂 控え室】
寄り添っている太陽の夫婦
◆回想(第二部36部より)
ミランの手を握るヒューマ
ヒューマ:「ミラン、キミはまだ消えちゃだめだ」
ヒューマの手から太陽の光が溢れる
ヒューマ:「火は太陽から生まれた。新しく生まれ変わるんだミラン」
太陽の光が消えると、安らかな寝息を立てているミランの姿が残った
目を開けるファロス
ファロス:「ヒューマ、すごかったな」
フレア:「ミランちゃんを甦らせて平然としているんですもんね」
ファロス:「すさまじいまでの太陽の力だな・・・・」
フレア:「父さん・・・」
しばし無言の太陽の夫婦
ファロス:「だが、ヘンだな。あれは本当にヒューマの力だけだったのか?」
フレア:「やっぱり、父さんも思ったの」
頷くファロス
ファロス:「そろそろ行こうか母さん」
無言で頷くフレア
手にした呼び鈴を鳴らすファロス
SE:呼び鈴の音
読了ありがとうございました。
第四部になっても(仮)つきのままでございます。
今後もごひいきによろしくお願いします。