転校生
席について担任の先生を待っている。今日はやけに遅い。
「皆さん〜今日は転校生が来まーす」
俺らのクラスの担任の相川 雫である。このノロマの性格の上、必要事項はあまり言わないというか絶対に言わない。
皆、驚いた顔をしている。周りから「女子かな〜」「いや男子だろ」とか呼び回っている。たかが、転校生で何故、そこまで驚いているのかが意味わからない。
「ねぇねぇ、宇宙はどっちだと思う?」
後ろの席兼幼馴染の雨宮 星奈が聞いてくる。俺的にはどちらでもいい。クラスに人が増える時点で最悪だと思っている。
「それじゃぁ、入ってきてもらおうかな〜どうぞ〜入ってきてください」
先生がいうと扉が開き、長い黒髪に真っ白な肌に真っ黒な瞳にピンク色の綺麗な唇。見た感じは清楚な感じの女性が入ってきた。
俺らのクラスの半分以上が多分、あの子に惚れたのだろう。まぁ、惚れる以外に選択肢は無いんだろうけど俺は興味がなさすぎてそんな事は思ってない。
彼女は黒板に自分の名前を書き始めた。とても綺麗だとは思う
「初めまして、私の名前は夜桜 月と言います。よろしくお願いします。」
綺麗にお辞儀をして彼女は言った。
そうこれが俺の何かが起きる前兆だった