表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

もう響かぬ声……

作者: 月野 光

真っ暗闇の部屋で

冷たい床を肌で感じる


キッチンに積み上げられた

使用済みの食器たちは

強烈な匂いを放ち僕をいじめる


おかえり の声も


ただいま の声も


もう響かない……


水道の蛇口から零れ落ちた水の音が

小さく響く

響く……


僕から零れ落ちた想いの音も

小さく響く……


ポタッポタッ……


それはまるで波紋のように響き渡る……


そして同時に


君がいないことを僕に告げる


君の温もりも忘れられず

君の声も忘れられず

今日も過ぎてしまおうとする


響かぬ声

届かぬ声


諦めてしまいたくなる

君のことなんて……


ただ僕にはそんなことはできない……


君との記憶が


僕の中で響き続けているから……


君の声が聞こえなくても

僕の声が君に響かずとも


僕は君を想い続けるだろう……

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ