序幕
これは、ある国にある小さな村の、昔話。
切なく彩られた世界が広がり、雲の隙間には、幾千と流れる星達が、暗闇の中を明るく照らす。
幾千と流れた人々の涙は枯れた世界を潤し、幾千の言葉は、人の心を癒す。
戦いと言うなの世界。一体何のために全てを壊し続ける、愛する者達が消えてしまうことを恐れてもなお、壊し続ける。
戦いが無くならない限り、この世界は暗闇に閉ざされたまま。
誰が救世主となるのか、誰に助けを求めるのか。
神に癒しを求めるのか。
いいや、他人に助けを求めても何にもならない。
1番信じることが出来るのは自分だけだ。
自分は誰でもない、自分は自分だ。
自分の選択によって、愛する者を殺してしまうかもしれない。
自分の選択によって、戦いが終わるかもしれない。
消えてしまう者によって成された事は、強く、儚い。
何もかも消してしまえば。
何もかも消えれば。
もう、誰も傷つかないのに。
言葉による暴力、肉体的暴力。戦い。
たくさん消える。消えて消えて、何も残らない。
唯一残るものがあった。
それは…
お久しぶりのKakeruです。
忙しくて前の2作の続きが書けていません…。
こちらの方を考えついてしまったので書いてしまいました…。
今回は、序幕なので短いです。
昔話の最初の言葉的なものです。
これから本編ちゃんと突入するので!!
良ければ読んでください。