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灯火  作者: 暦海
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困惑

「……これで、良いのかな」



 翌日、昼下がりにて。

 ぼんやり辺りを眺めながら、一人ポツリと呟く。そんな私がいるのは、六畳ほどの一室――図々しくも昨夜から居座っている、エリスの部屋だ。


 ただでさえ迷惑を掛けているし、私としては事が済めば速やかに去るつもりだったのだけど……行く宛がないならここにいれば良いと、なんとエリスの方から提案してくれて。いたく申し訳ない気持ちはあったけど……この上もなく有り難い彼の言葉に、今こうして甘えてしまっているわけで。なのに――





『………………あれ?』


 

 久方振りの、暖かな夜のこと。

 そう、呆然と声を洩らす私。と言うのも――決意を固め待ち構えるも、一向に手を出してくる気配がなく……えっと、これはいったい――


 ……もしかして、自分から脱いだ方が良いのかな? 経験上、自分から脱がせたい男性ひとも一定数いるようなので着たままなのだけど……まあ、そういうことなら――


『…………ん?』


 一人そんな結論に至り、自身の衣服ふくに手を掛けようとして――ふと、ピタリと止まる。……いや、なんでって――



『…………すぅ、すぅ』


 ……いや、寝ちゃってるんですけどこの人。






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