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灯火  作者: 暦海
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……うん、ほんとになんで――

「――じゃあ、行ってくる。今日も冷えるから、暖かくして寝るんだぞ」

「……もう、分かってるよ。いつも言ってるけど、子どもじゃないんだから」

「……いや、子どもだろ。あと、別に子どもだから言ってるわけじゃねえけどな」



 それから、一ヶ月ほど経た宵の頃。

 そう、くしゃくしゃと私の頭を撫でながら可笑しそうに微笑むエリス。そんな何気ない仕草に、無邪気な笑顔にドキッと胸が高鳴る。……むぅ、ずるいなぁほんと。


 ともあれ、例によってお仕事のため部屋を出る彼をこうして見送っているわけで。未だ、何の仕事をしているのかは不明だけど……うん、何にせよ申し訳ない。と言うのも、私はほぼ何もしていない。経済面はもちろん、家事もほぼエリスがやってくれている。……あっ、一応言い訳しておくと、私とて何もする気がないわけじゃなく。でも、せめて生活費だけでもと渡そうとしても彼は断固として受け取らないし、ならば家事の方をと意気込むもいつの間にかほぼ終わらせちゃってるし。容姿端麗で温厚篤実、稼ぎもあり家事も出来る――うん、どう考えても引く手数多。……うん、ほんとになんで私なんかといてくれるんだろ。

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