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第1章 9話

長い通路が続く。

ただまっすぐに・・・。

それにしても・・・。

今にして思えば、この通路も落下した時の部屋も公開されている見取り図には無い部分だ。

つまり・・・。

まったくの未知の部分。

それだけに、不安が募る。

第一この通路はまっすぐに見えるけど、上がってるのか下がってるのかも分からない。

人間の感覚というのは、かなり鈍いもので。

微妙な角度だとこういう場合認識されない。

だから、万が一この通路が下がっていたとしても・・・。

それを知る術は無い。

それが怖い。

だけど・・・。

美喜子はそんな事おかまいなしに、平気で歩いている。

凄い度胸だ・・・。

まぁ美喜子の場合、何の考えも無いとは思うけど・・・。

ドン!!

突然、もの凄い音が聞こえた。

ちょっと揺れも感じた。

そう・・・。

もの凄い重い物が落ちたような感じだ。

なんだ・・・?

ゴゴゴゴゴ・・・。

何か・・・転がって来ている音が聞こえる。

しかも・・・。

だんだん音が大きくなって行く・・・。

「な・・・なんかやばそうだな」

こういう場合、大抵近づいて来る物なんて危険な物に決まってる。

なっ・・・!!

それが見えて来た!!

あれは・・・。

巨大な丸い岩だ!!

それが後ろからこっちに向かって来ている!!

「逃げろ!!」

僕達は走る!!

待てよ・・・。

丸い物がこっちに転がるって事は・・・。

やはり僕の心配した通り・・・。

この道は下がってるんだ!!

そうじゃなきゃ、こんな長い距離をいつまでも転がるなんてありえない。

くっ・・・。

下がると分かっていて、進まなきゃならないのか!!


次回更新は3月15日(月)予定です。

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