第6章 7話
かなりやばい状況だ。
前線で戦えるはずの美喜子と林道さんがモンスターのせいで、とても戦える状況では無い。
つまり僕だけで氷室百合恵と戦わないといけない。
しかもその氷室は、僕を殺す気で満々だ。
かなりやばい。
まさか、これが狙いでこのオーパーツ発掘大会を開いたのか?
しかし不可解な事もある。
「待て!何故、僕なんだ?」
そう。
ここで全滅させるなら分かる。
だけど、氷室は僕を殺すとは言ったが他の二人は何も言っていない。
「決まってる。お前達の中で一番危険なのはお前だからだ」
僕!?
美喜子じゃなくて?
「お前は一番最初に出会った時に、とにかく抑えて来ただろう?」
「それは当たり前だろ?」
正体の分からない相手とは戦いたくない。
例えそれが子供の頃からの宿敵だとしても。
「私達はお前らの幸せを壊した相手だと認識している。だがお前は能力者相手の戦い方を心得ている。相手も能力者であるなら、下手に手を出さずに能力を見極めないと死ぬからな」
うん。
僕も同じ意見だ。
ディルスと氷室の力が分からない以上。
むやみに攻撃すべきじゃない。
なんとか能力を調べないと戦いようがない。
「そういう奴が一番危険なのだ。それにお前の能力は応用が利くようだし」
そうだ。
僕の能力は力が弱いが、かなり応用が利く。
「だから、お前が死ぬ事は決まっている」
え?
決まってる?
まさか。
「氷室、まさか未来が見えるのか?」
そうとしか思えない言葉だ。
殺し屋というのは知ってるが。
「今の言葉で分かったのか?」
「死ぬって言葉は聞くが”殺す”って言葉を聞いていない。それでなんとなくだが」
普通は殺すって言うもんじゃないか。
なのに、ずっと死ぬとかしか言っていない。
そこで予想はしていたが。
「やはりお前は危険な人物だ」
次回更新は1月16日(月)予定です。




