第4章 ナスカの地上絵
「おはよー」
「おはよう」
いつものように両親に挨拶をする。
そう。
帰って来たのだ。
当然ながら、いない間に起きた事は知らない。
いや、知らない方がいいかもしれない。
何せ、一歩間違ったら死ぬかもしれない冒険をしているのだから。
どうしようかな。
とにかく行ってみよう!
私は着替えて健一の部屋へと行く。
「どもー」
「美喜子か。今日来るってどういう事だよ」
「気になっちゃって」
どうにも好奇心は我慢出来ないしね。
「例の水晶のドクロなら、次の目的地は分かってる」
「本当?さすがね」
「次はナスカの地上絵だ」
へ?
「ナスカ?」
聞いた事も無い。
「ああ。結構有名な場所なんだよ。ペルーのナスカ川とインヘニヨ川に囲まれた所にあるんだよ」
「ふーん?」
ペルーって所も良く分からない。
後で地図でも見ておくかな。
「もしかして、聞くって事は当然行くって事だよね?」
「?当然じゃない。私達はそれが目的で冒険して来たんだから」
水晶のドクロを7つ集める事が私達の目的。
集めると具体的にどうなるかまでは分からないけれど・・・。
だけど、ピラミッドの時に手に入れてしまった。
おそらくこれを集める事が、私達の運命なんだと思う。
まるで導かれるように、次々の目的地への道を記しているし。
とにかく、私は考えるのは後。
難しい事を考えるのは苦手だし。
「今日が何日か知ってるのかい?」
「知ってるわよ。夏休み最後の日の8月31日でしょ?」
何を言いたいのかは分かってる。
何日もかかる冒険になると、始業式に影響する。
それは学生の身の私達には重要な事だとは分かってる。
それでも。
「それでも行きたいの!だってそれこそ2学期が始まったら、冒険にいく暇が無いじゃない!!」
そう。
それが問題。
まだこの問題は解決出来ずにいる。
おそらく。
これは健一でも無理でしょうね。
何せ私達は学生。
そんなに何度も長期で休む訳にもいかない。
だからこそ。
行ける時に行っておくべき。
「分かった。美喜子は意志が固いからな」




