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第2章 11話

どうもピラミッドの時といい、私達は不思議な事に巻き込まれてる気がする。

まさか、あんな神話みたいな話が実際にあったなんて。

「あった!どうやらあのハーピーは元のDNAの提供者の影響で、宝石とか貴金属とかが好きみたいだね」

「それが探していた事?」

「ああ。分からないかい?僕達が探しているのは水晶のドクロ。あれだって”宝石”と言えると思うけど」

あっ!

そうだわ。

確かに水晶は高価な宝石の類には違い無いわ。

って事は。

「あのハーピーの巣に、水晶のドクロがある可能性が高い。人がまるっきりいなくなったこの世界では、他に管理してる生物はいなさそうだしね」

ピラミッドの骸骨といい。

どうも水晶のドクロは化け物が守ってるみたいね。

「そうなったら。まずは巣を探さないと」

巣ねぇ。

「どこかの部屋を利用してんのかしら?」

「いや。あのハーピーはだいぶ鳥のDNAの影響を受けてるから、人の思考能力として考えてたら駄目だ。鳥として考えないと」

鳥ねぇ。

「って事は、何処か木の上?」

でもそんなのは何処にも無かった。

当然、洪水で木も流されちゃったって所ね。

人間の作り出した、この無数にある建物だけが残ってる。

「洪水で人も物も全て流された。それなのにあのハーピーだけはまだ生きているって事を考えると」

そうなると。

ずっと飛行するのは無理だから。

「もしかして!一番高いビルの屋上!?」

「そういう事。人間じゃなくても生物だったらまず高い所へ本能的に逃げるはずだ」

なるほど。

皮肉にも、この高いビルがハーピーを生かしてしまってるのね。

いくつも高いビルが立ち並んでるけど。

私達は研究所を出る。

この中で一番高いビルねぇ。

「あった!あれだ」

あれは!?

「ビル、じゃなかったけど。間違いなくこの中で一番高い建物には間違い無いね」

それは。

東京タワーやエッフェル塔のような形をした建物だった。

まさか。

この形をここで見る事になるなんて。

「どうやら、考える事は二人一緒って所らしいな。ああいう塔はだいたい電波を発信するためにも使われる。そうなるとなるべく遮断されないように、どの建物よりも高く建てる」

そして。

健一の推理通り。

その一番上に、何か動くものが見えた。

あれは、まずハーピーと見て間違いないわね。

次回更新は7月19日(月)予定です。

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