第2章 9話
無人の街。
ここに水晶のドクロがあるのかしら?
まるっきり不釣り合いな感じ。
それにしても・・・私達以外には物音一つ無いわね。
バサッ!バサッ!
いや。
とてつもなく大きな鳥のような生き物が近づいて来る。
「とにかく、隠れよう」
私達は建物の陰に隠れる。
そこにいたのは。
とてつもなく大きな鳥、いや正確には女性の体があって手の部分が羽になってる。
そんな生き物。
何あれ!?
かなりでかい。
2メートルぐらい?
それが私達に気づかずに通り過ぎて行った。
「な、なんなのあれ?」
「そんなの僕に言われても困る」
さすがの健一も知らないか。
「ここで問題が二つになったか」
「二つ?」
どういう事?
「一つ目は、当然この街で何をするかだ。ストーンヘンジから飛ばされたという事は、何かをすれば水晶のドクロが手に入るとみて間違いないが」
確かに。
私達の目的は水晶のドクロ。
それは、まず間違いなくこの街の何処かにあるでしょうね。
「二つ目が今のやつだ。つまり、あいつと戦う必要があるかどうかだ。僕としては戦わないに越した事は無いが」
かなり大きい割には、空を飛行しているスピードは速かった。
そうなると、戦うのは難しいわね。
にしても。
ピラミッドの時とは違って、分からない事だらけね。
「よし!まずはこの街を探索してみましょ。ここで悩んでいても答えは出ないし」
「そうだね。ただし一緒に行動するべきだ。さっきみたいのもいるしね」
ふむ。
まぁ、私だったら一人でもなんとかなるけど。
一緒か。
って、何を急に意識してんのよ!