第2章 8話
それはとても信じられない光景。
ストーンヘンジから放たれた光は、やがて一方向へと向けられていた。
つまり。
この方向へ行けって事ね。
「さぁて、何が待ってるのやら」
「にしても、またもや非科学的な光景を」
ふふっ。
「もういい加減諦めたら?この冒険を続けたいなら」
そう。
とても不思議で、説明の出来ない事が多すぎる。
でも、それこそが今の私達の道。
この不思議な現象をありのまま受け入れるしかない。
だいいち、私達の力だって科学じゃ説明出来ないし。
「美喜子は相変わらず前向きだね」
「それが長所ですから」
難しい事を考えるのは苦手だしね。
私達は光の示す方向へと歩く。
これは、どこまで続いてるのかしら・・・?
辺りも光に包まれているから、一体何処にいるのかも分からない。
「え!?」
急に光りが消えた。
なっ何!?
私達は立ち止まり、辺りを見渡す。
え?
ここは!?
「なんだ!?街?」
そう。
ビルが立ち並ぶ、都会という感じの場所。
だけど。
人が一人も見えない。
明かりも点いて無い。
でも、廃墟って訳でも無い。
だって。
道路は綺麗になってるし。
建物も壊れて無い。
「一体、これは?」
全然、見当も付かないわ。