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第9章 つかの間

世界は平和になった。

元凶が停止したから当たり前だけど。

あちこち世界が原因を調査をしているみたいだけど。

でも原因を判明するのは無理ね。

まるで何事も無かったかのように元に戻ってるし。

あの時、健一が川から採取した血も元の水に戻っている。

閉めたままだったのに。

だから原因不明のまま終わるでしょうね。

にしても。

とんでもない事実を聞いちゃったわね。

私達は神の作ったアイテムに選ばれ。

そして、もっと巨大な悪がいる事。

そしてそれと戦う運命を背負ってしまった。

まったく。

私は別に正義の味方でも無い。

そりゃあ戦う事は好きだけど。

それは純粋な格闘家としての気持ちなだけ。

正義とか世の中の為とか。

そんな事はどうでもいい。

今回だって、自分の為。

自分の過去に決着を付けるため。

あとは健一次第ね。

あいつも正義の為って性格じゃないわね。

でも、なんとなくだけどあいつはその戦いに参戦するような気がする。

正義の為じゃない。

自分の為。

その辺りは私と同じ。

だけど、私は戦わない事に対してあいつは戦うであろう。

私だからこそ分かる。

あいつはこの冒険を通じて、男になったと思う。

表情というか雰囲気が違う。

それは能力をもった事だけじゃない。

いろんな冒険での経験が、いい方向に働いたみたいね。

「美喜子さん」

「あっ、理恵子さん」

私達は元の学校生活に戻っている。

「ふふっ。平和になったら途端に恋する乙女になってますね」

「へっ!?」

うわっ。

顔に出てた!?

「でもいいんですよ、今は。平和になったんだから」

もう。

ん?

その当の本人が来た。

やばいやばい。

平静を保たないと。

「美喜子。ちょっといいかな?」

ふえ?

「ここじゃ駄目?」

「駄目」

かなり真面目な表情。

なんなのかしら?


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