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第1章 12話

さて・・・困ったぞ。

とうとう行き止まりにたどり着いた。

考え無しに奥へ奥へと来たのはいいが・・・。

もうこれ以上進む事は出来ない。

元に戻るにも、またあのミイラだらけの部屋に戻るだけ。

つまり、どうにもならなくなってしまった。

美喜子もあちこち見てはいるが・・・。

いつもの勘も働いて無いみたいだし。

こうなると、壁面に書いてある文字だけが頼りだな・・・。

だけどここに書いてある事は、古代の文献という感じでいわゆる昔話のようなものだ。

脱出する為に必要な事は書いていない。

困ったな・・・。

「どうしよう・・・健一」

不安そうな表情で美喜子が聞いて来る。

普段からはまず出ない表情だけど・・・。

それを喜ぶような状況では無い。

僕がなんとかしないと・・・。

何か・・・何か無いか・・・?

美喜子が僕を頼るなんてまず無い事なんだから。

ん・・・?

あった!!

何々・・・。

『ここにドクロが眠る』

・・・。

修正、とんでもない文章を見つけてしまった。

またドクロなんて、不気味な文章だな・・・。

でも・・・。

ドクロなんて何処に・・・?

手持ちのライトでは、この部屋も良く分かって無い。

もしかしたら、何かあるのかもしれない。

もうちょっと明るかったら何か分かるのに・・・。

でも、こればかりはどうしようも無いな。

「どうしたの?」

「あぁ・・。どうやらこの部屋に何か・・・あるみたいだ」

ドクロとは言わなかった。

あまり先入観を持たせたく無かったというのがある。

美喜子は単純だから、あまり固定概念を与えると見逃す事もある。

だから、わざと抽象的に言った。

その方が期待に応えてくれるからだ。

「本当!?さすが健一ね」

 

次回は4月5日(月)予定です。

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