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第8章 6話

ここは大西洋。

ドクロが示す場所。

いよいよ、イザナミノミコトとの対面。

でもあまり感動をしている場合では無い。

何故なら、もうぶよだけでなくアブまで放たれているからだ。

これも十の災いの一つ。

着々と災いは進みつつある。

あまり安穏とはしていられない。

「!?見て!!」

海の底から何かが浮かび上がって来る。

あれは?

それは。

巨大な船だ。

イザナギノミコトと似たような形。

やはり対になる物だから、形も似るって事か。

「急いで乗り込むぞ!!」

こうしている間にも、どんどん上昇していく。

水晶のドクロの力を得て、浮上しているらしい。

まずは林道さんが乗り込む。

そして僕。

美喜子は一番最後だった。

上昇している船に乗り込むんだ。

一番動きが軽い人間が一番最後になる。

それに美喜子はいざとなれば瞬間移動がある。

まだこの船の機能は全部は発動していない。

だからこそ取れた作戦とも言える。

さて。

早速中へと入る。

「何これ!?」

美喜子がそう言うのも無理は無い。

巨大な画面が全面に張り巡らせてあり。

いくつかの操作装置がある。

椅子が用意されている所を見ると、あそこに座って操作するのだろう。

問題は、どこが何の操作をするかって所だ。

マニュアルでもあるのか?

「私に任せてください」

そうだ。

林道さんがいた。

彼女の能力は、こういう場面では非常に助かる。

「まずは中央が操舵に関する機能です。次に右側が攻撃や防御に関する機能。そして左側が情報に関する機能です」

なるほど。

とりあえずは、一通りは出来るって所か。

「まずは誰が何処を担当するかだな」

「え!?ちょっと待って。私も!?」

美喜子が抗議する。

「そりゃ理恵子や吉矢はこういうの得意かもしれないけど、私はさっぱりよやれって言われても無理よ」

「無理ではありません。情報を頭の中へ流しますから口で説明するよりは簡単だと思いますが」

そうか。

林道さんの頭に入って来た情報は、客観的なその物に対する情報。

当然、それを理解するのは十人十色。

以前恐竜の情報を得た時も、林道さんでは理解出来なかったDNAの情報を、僕は理解出来た。

今回は操作の仕方だ。

どこがどれなのか、頭で理解出来るのは大きい。

「美喜子は攻撃や防御の方がいいんじゃないか?性格的にその方が理解が早い」

船を動かすのはかなり難しいし、何よりこれは空を飛ぶ。

船体が大きいから、美喜子のようにすぐに動きたい性格ではまず操縦は無理だろう。

でも攻撃や防御等はこの船の安全に直接影響を与える。

おそらく、すぐに準備が出来て動かす事が出来るはずだ。

それならば、美喜子の方が適任だろう。

「それならば、私は情報を担当します。元々情報を管理するのは得意ですから」

まぁ、そういう能力もあるしな。

「って事は僕が操舵か」

よし!

一刻も早くディルスを見つけなければ。


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